スポーツ
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スポーツ 2013年03月13日 15時30分
2013年プロ野球キャンプレポート・オリックス編 「投手陣のレベルアップがあれば優勝圏内に…」
キャンプ明けの2月27日、元広島のマイク・シュルツ投手(27)の入団が発表された。村山良雄・球団本部長は「日本のことをよく分かっているのも判断材料になった」と“緊急獲得”した理由を語っていたが(共同通信より)、このコメントはある意味、新生・森脇オリックスの現状も如実に表していた。 オリックスはFA補填でソフトバンクのクローザー・馬原孝浩(31)を獲得。キャンプ直前に日本ハムとの複数トレードで「4番も託せる」糸井嘉男外野手(31)も得た。馬原はキャンプ後半で右肩の違和感を訴えたが、大ごとではなさそうだ。『ゲームの軸』となるこの2人の新加入選手が活躍すれば、クライマックスシリーズ進出はもとより、優勝圏内にも食い込んでいるだろう。 森脇浩司・新監督(52)の采配だが、指揮権を代行した昨季終盤の通り、機動力や犠打を絡め、確実に得点を取っていくスタイルだと思われる。フリーに打たせる“一発野球”は大量得点こそ狙えるが、その確率は高くない。堅実な機動力野球の攻撃に切り換えるのであれば、最小失点で押さえられる投手力が不可欠となる。オリックスの生命線は、投手陣ではないだろうか。 エース・金子千尋(29)がフリー打撃に登板したのは、2月11日。打者4人に約70球を投げ、ヒット性の当たりは3本。急性胃腸炎でキャンプ序盤の練習をリタイアしたとは思えないほど「順調な仕上がり」を見せていたが、その後、右前腕部の炎症で調整が大幅に遅れてしまった。 エースの不調がシュルツ獲得に繋がったのだろう。 シュルツは広島時代の10年シーズン途中に椎間板ヘルニアと診断され、メスを入れたが、翌11年に復活できなかった。昨年はナショナルズとマイナー契約を交わしたものの、7月に解雇されており、実戦から遠ざかっているという。広島時代は先発だけではなく、リリーバーとしても活躍したが、日本を知る利点よりも、「本当に投げられるのか?」といった不安要素の方が大きいのでは…。 投手陣の新戦力は、ドラフト1位ルーキー・松葉貴大投手(22=大阪体育大)、新外国人のディクソン、ハモンド、トレード加入の東野峻、八木智哉の4人。松葉は140キロ台後半のストレートが出る即戦力左腕と称されていた。しかし、16日の紅白戦では、1イニングに2本塁打を浴びてしまった。その松葉の心象だが、カーブ、スライダー、チェンジアップ系の変化球(ツーシーム?)も投げていたが、クローザータイプの投手のような『三振を決めに行くウイニング・ショット』を持っていないと思った。しかし、コントロールも良く、どの変化球でもストライクが取れるので、「6回3失点以内」という先発投手のQS(クオリティ・スタート)を稼げるタイプだと思った。ただ、16日の登板はコントロールも悪かった。ストライクを取りに行ったところを狙い打ちされ、しかも、「スタンドまで」となると、二軍で勉強することも多いようだ。 左腕のスティーブン・ハモンドは、独立・BCリーグの石川ミリオンスターズの出身。石川時代も見たが、踏み出す右足の歩幅が少し狭くなったような気がする。当時はパワータイプのピッチャーだったと記憶しているが、NPBのストライクゾーンに違和感を持っているのか、それとも、プロの柔らかいマウンドが合わないのか、石川時代の迫力はまだ発揮されていなかった。また、ブラントン・ディクソンだが、「こじんまりとまとまった右腕」と見限るか、「大崩れしない安定感がある」と警戒するか、評価は二分すると思われる。馬原は故障前の輝きを取り戻しつつあり、チームトップ(=8勝)の勝ち星を上げた西勇輝(22)も順調な仕上がりを見せていたが、投手陣は不安要素の方が多いのではないだろうか。トレード加入の八木智哉(29)も、まだ本調子ではないように見えた。 東野はハイペースでの仕上がりを見せていた。金子の復帰が遅れれば、移籍1年目での開幕投手も十分にあり得る。 打撃陣ではバルディリスが順調に見えた。来日6年目、『阪神のテスト生』から這い上がった“苦労人”のスイングは、さらに安定感が増した。「空振りの少ないバッター」でもあったが、こういうバッターはエンドランなどのサインが出しやすい。森脇政権ではもっと重宝されるはずだ。 森脇監督になって、キャンプの練習メニューが大きく変わったわけではない。昨季のようなロングタイムの居残り特打はなくなったが、どちらかというと、1つ1つの練習メニューを丁寧に消化しているような雰囲気だった。オリックスは救援投手層が比較的厚いチームだ。馬原の復帰が大前提だが、救援陣に繋ぐ勝利パターンを構築するためにも、先発陣を再編成する必要がある。
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スポーツ 2013年03月13日 15時30分
主力外した新生なでしこジャパン 1年で注目度は大暴落!
WBC侍ジャパンの決勝ラウンド進出で、日本中が熱く燃えているが、その裏で女子サッカーの「アルガルベ杯」(ポルトガル=3月6日〜13日)が開催されているのをご存じの方が、どれほどいるだろうか? 「アルガルベ杯」はワールド杯、五輪に続く女子サッカーの国際大会。昨年、なでしこジャパンは準優勝を果たしている。 1年前の「アルガルベ杯」への注目度は非情に高かった。なでしこは11年のワールド杯で優勝し、ロンドン五輪に向け、重要な位置付けとなった大会であったため、メディアが取り上げる機会も多かった。 それにつられるように、テレビ視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)も高く、ノルウェー戦=18.7%(2月29日=TBS系列)、デンマーク戦=16.1%(3月2日=フジテレビ系列)、米国戦(深夜)=15.9%(同5日=フジテレビ系列)、ドイツ戦=21.7%(同7日=フジテレビ系列)と全試合で15%超えを果たしていた。 今大会で佐々木則夫監督(54)はベテランの重鎮である澤穂希(34=INAC神戸)、宮間あや(28=岡山湯郷)を外し、川澄奈穂美(27=INAC神戸)、大儀見優季(25=ポツダム)、岩清水梓(26=日テレ)らを中心としたメンバーにした。澤らの代わりには、美形の19歳コンビ、田中陽子(INAC神戸)、京川舞(INAC神戸=体調不良により辞退)を招集し、若返りを図って、新生なでしこジャパンで臨んだ。 しかし、大会が始まってみれば、日本はA組で1勝2敗と不振。13日の5位決定戦で中国と対戦することになり、成績は前年の準Vから大きく落とした。 さらに、視聴率は6日のノルウェー戦(フジテレビ系列/午後10時〜)=6.8%、8日のドイツ戦(フジテレビ系列/午後9時〜)=4.6%と惨たんたるものだった。この数字は昨大会の視聴率の約3分の1。ノルウェー戦とドイツ戦は、一部時間帯でWBC日本戦と重なっており、同情すべき面はあるが、それにしても注目度の暴落ぶりには目にあまるものがある。 WBC期間とあって、報道番組のスポーツニュースでも、「アルガルベ杯」が取り上げられることはほとんどない。佐々木監督は9月の親善試合までは、この若手主体の代表メンバーで闘うことを明言しているが、このままでは、あの“なでしこフィーバー”も、どこかに消え去ってしまいそうな雲行きだ。(落合一郎)【お詫び】記事内容は12日時点のデータを元に作成しましたが、11日のデンマーク戦の数字に誤りがありました。該当部分を削除してお詫びいたします。
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スポーツ 2013年03月12日 16時00分
道路交通法違反で入団凍結の“房総のダルビッシュ” 出来レースで西武と契約
昨秋のドラフトで西武から2位指名された“房総のダルビッシュ”の異名をもつ千葉国際高の相内誠投手(18)の入団が決まった。 相内投手は昨年11月15日に、契約金7000万円、年俸700万円で入団に合意していたが、同12月4日に道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発され、入団が凍結された。 相内投手は同月3日、すでに免許取得済みの野球部3年の同級生と、東京スカイツリーへドライブに出かけた。その帰り道で、仮免許を取得していた相内投手は「運転を代わってくれ」と懇願。車を所有する同級生は止めたが、制止を振り切って運転した。 首都高速湾岸線から東京アクアラインを運転したが、その際、制限速度(80キロ)を29キロもオーバーする時速109キロで走行。木更津金田料金所1.5キロ手前で千葉県警の覆面パトカーにより、同月4日午前0時42分に摘発された。同時に無免許運転も発覚した。 これを受けて、学校側は自宅謹慎処分とし、西武は入団手続きを凍結。その後、数回、球団フロントが相内投手と面談し、反省具合を確認していた。その結果、「十分反省している」と判断し、10日に契約、11日から2軍練習に合流した。 契約内容に罰則はなく、内定していた契約金7000万円、年俸700万円のまま。ただし、入団が約1カ月遅れたことで、減給され、支給されるのは630万円となる。当初、渡辺監督が現役時代に付けていた背番号41が用意されていたが、見直されて71に変更された。 相内投手は「毎日毎日悔やむことでいっぱいだった。社会人としても野球人としても、早く一人前になりたい。将来的には球団のエースになれたらと思います。早く若い番号を勝ち取れるように、自分の頑張り次第でどうにもなると思うので、練習からしっかりやりたいです」とコメント。 交通違反が発覚した当時、西武は入団取り消しの可能性すら匂わせていたが、ドラフト2位で指名した有望選手を簡単に手放すわけがなく、いわば出来レース。事件から3カ月が経ち、ほとぼりが冷めた頃に入団の運びとなった。 とはいえ、いまだに刑事処分は未確定であるため、処分内容によっては、球団としてペナルティーを科さなければならないだろう。 相内投手は合同自主トレ、キャンプに参加していないため、体づくりもできていない。入団したといっても、他の新人選手から2カ月始動が遅れたのは大きい。その点では大きな代償を払ったといえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月11日 15時30分
“下げマン”と称された元テレ朝・河野明子さん 夫・井端のWBCでの大活躍で“上げマン”報道
元テレビ朝日のアナウンサー・河野明子さん(34)といえば、ご記憶の方も多いだろう。 明子さんは01年4月にテレビ朝日に入社。02年7月から04年3月まで、同局の看板番組「ニュースステーション」に出演。同年4月からは同番組を後継した「報道ステーション」で、古舘伊知郎とのコンビでメーンキャスターを務めた。 05年10月には一部週刊誌が22歳年上の同番組スタッフとの同棲を報じ、本人も同局広報を通じて交際を認めたが、その後破局した。 もともと、中日ドラゴンズ・井端弘和内野手(37)のファンだった明子さんは、04年の沖縄キャンプ取材で井端と知り合った。その後、色仕掛けが功を奏して、交際に発展。08年12月に結婚し、09年3月いっぱいで同局を寿退社した。11年7月には1児をもうけている。退社以降、仕事はしておらず、専業主婦に落ち着いている。 その明子さんだが、これまではもっぱら“下げマン”と称されることが多かった。井端は結婚した翌年こそ、3割をマークしたものの、10年以降は目の故障に苦しみ、10年は1軍定着後、ワーストの53試合出場にとどまり、11年は104試合に出場したものの、打率は自己ワーストの.234に終わった。井端が結婚して大きく成績を落としたことで、明子さんは“下げマン”といわれたのだ。 しかし、一念発起した井端は、12年は140試合に出場して、打率.284をマーク。守備では3年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得し、復活を果たした。 そして、第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、初めて日本代表本戦でメンバー入り。当初、山本浩二監督の構想ではあくまでもバックアップ要員だったが、井端は実力でレギュラーの座をもぎ取った。 1次ラウンド初戦のブラジル戦では、2-3のビハインドから8回表に代打で登場。値千金の同点タイムリーを放ち、逆転勝ちにつなげた。2次ラウンド初戦の台湾戦では、2-3のビハインドで迎えた9回表二死二塁の絶体絶命の場面から、起死回生の同点タイムリーを放った。息を吹き返した日本は、延長戦で逆転して勝利をもぎ取った。 まだ、2次ラウンド1組の順位決定戦は残っているが、米国での決勝ラウンドへの進出が決定。ここまで、井端は12打数8安打3打点で、打率は驚異の.667。侍ジャパンの打の最大の殊勲者は紛れもなく、2度も窮地を救った井端であることはいうまでもない。 一躍、日本のヒーローに躍り出た井端だが、テレビメディアは井端ではなく、明子さんにスポットを当てた。3月10日のオランダ戦当日に放送された「報道ステーションSUNDAY」(テレビ朝日系列)は、元局アナとあって、明子さんに密着。目の故障で一時は引退を考えた井端を激励し、復活へ導いたのは明子さんのサポートがあったからこそとの美談として報じた。 また、同日のオランダ戦を放送したTBSも、元局アナでもないのに、そのノリに便乗。井端の登場場面では、バックネット裏で観戦する明子さんを再三映して、テレ朝と同様の論調で「復活できたのは明子さんの支えがあったから」と実況アナが連呼した。 テレビメディアのおかげで、日本全国に“内助の功”をアピールできた明子さん。かつては、“下げマン”と称されたが、すっかり“上げマン”に昇格。しっかり、溜飲を下げたに違いない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月09日 17時59分
不倫騒動の渦中の巨人・杉内 命からがらブーイング回避
3月8日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)で、侍ジャパン代表・宮崎合宿中の2月20日と21日に、女性と不倫デートをしたと報じられ、球団から厳重注意と罰金の処分を科された巨人・杉内俊哉投手(32)。 折りしも、同誌の発売日当日はWBC2次ラウンド1組の初戦の台湾戦(東京ドーム)。まさに、WBCに水を差す格好となったが、ファンの冷たい視線を浴びるなか、杉内は救援登板のスタンバイとなった。 試合は日本が2-3の劣勢から、9回表に井端弘和内野手(37=中日)の同点タイムリーが飛び出し、10回表に中田翔外野手(23=日本ハム)の犠牲フライで逆転。4-3で迎えた10回裏を任されたのは渦中の杉内。 杉内は典型的な先発投手で、プロ通算249試合登板中、リリーフはわずか7試合しかない。しかも、公式戦では06年を最後に救援登板はなく、セーブは一つも記録していない。 慣れない抑えで、杉内は一死後、連打を浴びて、一、二塁のピンチを招いたが、チェン・ヨンジーを遊ゴロ併殺打に仕留めて、ゲームセット。冷や冷やながら役目を果たした杉内は、珍しくガッツポーズを繰り出して、喜びをあらわにした。 杉内は「絶対に抑えてやろうという気持ちだった。抑えの気持ちが分かった」とコメントし、安堵の表情を浮かべた。 それも無理からぬところ。この場面で打たれて同点、または逆転サヨナラ負けを喫していれば、ブーイングを浴びても仕方がない状況だったが、命からがら、それは回避した。 ただ、これで“みそぎ”がすんだわけではない。杉内は今後も救援スタンバイが濃厚で、与田剛投手コーチは「展開によっては抑えもあると思う」と話した。WBC期間中、杉内は重い十字架を背負っての登板が続くことになる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月09日 11時00分
頼みの綱は“政治” チマチマの節約も効果なしで3年連続大赤字の相撲協会
相撲協会は2月20日、評議員会を開き、平成24年の収支決算を承認した。それによると、昨年の総収入は約85億円。前年よりも約30億6000万円の収入アップになったが、力士の給料などの支出が95億7200万円にものぼり、収入から支出を差し引いた収支は10億7200万円の赤字だった。 「一部の親方たちは、5年ぶりに収益が前年比でプラスになったことを高く評価し、相撲人気は回復してきたと目を細くしていますが、プラスになるのは当たり前。一昨年は八百長問題で春場所が全面中止になり、夏場所も無料公開されるなど、大幅な収入減に陥って史上最多の48億8000万円もの大赤字を出した異常な年でしたからね。およそ比較にはなりません。 相撲協会の赤字はこれで3年連続。これを補うために国技館の減価償却用に積み立てていた貯金を約13億円、取り崩しました。大相撲界の財布は依然として厳しい状況にあります」(担当記者) 親方たちも相撲協会をあげて経費節減に取り組んでいるが、その取り組み方がいかにも付け焼刃。 「去年の秋場所、まず満員御礼になったときの大入り袋の配布を見直しましたが、例えば記者クラブに配る数を15枚、写真記者クラブに配る数を5枚減らしただけ。袋代は別にして、袋の中に入っているのは10円玉1個。合わせて200円減で、これで節約かとマスコミ関係者は笑っていました」(大相撲関係者) ただし、なんとかしなければならないのは確かで、放置しておけば相撲協会が移行を目指す公益財団法人化にも悪影響を及ぼしかねない。そのため協会は苦肉の策を編み出した。同じ20日の理事会で元外相の高村正彦・自民党副総裁(70)に横審の新委員を委嘱することを決めたのだ。 「政治力でなんとかしてもらおう、という相撲協会の魂胆がミエミエ。高村さんにとってもマスコミに登場する機会が増え、これ以上の選挙活動はない。両者ともウハウハの人事ですよ」(協会関係者) これで根本的な解決になるのか。
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スポーツ 2013年03月08日 15時30分
WBC2次ラウンドに水差した! 巨人・杉内が代表合宿中の不倫を報じられる
WBC2次ラウンド1組(東京ドーム)が3月8日に開幕する。侍ジャパンは決勝ラウンド進出に向け、初戦で台湾と対戦するが、こんな大事な時期に杉内俊哉投手(32=巨人)らが、WBCに水を差す騒動を巻き起こしてしまった。 8日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)が、侍ジャパン代表の杉内、涌井秀章投手(26=西武)、森福允彦投手(26=ソフトバンク)の3選手の“女性問題”を報じたのだ。 なかでも、かなり問題なのは杉内。同誌によると、WBC代表合宿中の2月20日、宮崎市内の焼き肉店で決起集会が行われた後、宿舎の自室に戻った杉内は、同じホテル内の別の部屋に移動。部屋のカーテンを閉めないまま、落ち合った女性と濃厚なキスをする写真が掲載された。写真は鮮明で杉内であることは明らかで、言い訳はできない。さらに、翌21日にも同市内の日本料理店で、この女性と食事をした後、宿舎に帰って、2日連続の“熱い夜”を過ごしたという。関係者の話として、この女性は深津絵里似の美人で、ソフトバンク時代から2人の関係は続いているという。 杉内は03年に元フリーアナウンサーの上葉えりかさんと結婚しており、この報道が事実なら、“不倫”ということになる。 同誌の発売に先んじて、7日、所属球団の巨人は、杉内に厳重注意と罰金の処分を下したことを発表した。罰金の額は非公表だが、小さい金額ではないとみられる。巨人・原沢敦球団代表兼GMは「ジャイアンツから送り出した代表が、大事な時期にこういう騒ぎを起こした。私的な行動ではあるが、チーム関係者に迷惑をかけた責任は大きい。球団としてしっかり処分しないといけない」とコメント。原沢代表は、侍ジャパン・山本浩二監督に電話で謝罪した。杉内は「迷惑をかけて申し訳ありません。どんな処分でもお受けします」と話しているというが、7日の練習では、この件についてコメントしなかった。 また、涌井と森福は2月20日の決起集会の後、同市内の繁華街で飲み歩き、それぞれ女性をタクシーで、“お持ち帰り”した写真が掲載された。涌井は独身だが、昨年5月に同誌に女性問題を報じられ、1カ月間、2軍に幽閉されたことがあるが、いまだに懲りていないのか…。 ことが起きた2月20日といえば、WBC日本代表の最終メンバーが発表された日。合宿に参加した33人の内、中日の浅尾拓也投手(28)、山井大介投手(34)、大島洋平外野手(27)と、村田修一内野手(32=巨人)、聖沢諒外野手(27=楽天)の5人の落選が決まった日だ。焼き肉店での決起集会は落選組を慰労する意味もあった。 失意の5人の気持ちをヨソに、女性と不倫デートを楽しんだとみられる杉内。そして、ハメを外した涌井と森福。この合宿は代表最終メンバーを決める場で、かつ本戦に向けた調整を行う大事なものだっただけに、3人の行動は批判されても致し方ないだろう。特に妻帯者である杉内の責任は重大だ。 2次ラウンド開幕目前に降ってわいた女性問題騒動は、代表メンバーの士気を落とし、ファンの応援する気持ちをそいだのは事実。グラウンドとプライベートは別とはいえ、3人には“時と場合”をわきまえるべきではなかっただろうか。完全に盛り上がっていたWBCに水を差した格好だ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月06日 15時30分
“苦手”韓国の1次ラウンド敗退で侍ジャパンに追い風
第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンドB組(台湾で開催)で、前大会(09年)の準優勝チームで、08年北京五輪金メダルの強豪・韓国がまさかの敗退を喫した。 B組には韓国、台湾、オランダ、オーストラリアが出場。4チームの実力がきっ抗していただけに、どこが勝ち上がってもおかしくないグループだった。 それでも、一歩実力が抜けていたと思われた韓国が、初戦で野球後進国のオランダに敗北。その後、オーストラリア、台湾に勝利したものの、台湾、オーストラリア、韓国が2勝1敗で並んだ。同率の場合、直接対決の勝敗で雌雄が決せられるが、3チームともに1勝1敗のイーブン。そのため、大会規定により、TQB(得失点率)により、順位が決められることになり、台湾が+0.24で1位、オランダが±0で2位、韓国が-0.24で3位となり、韓国が脱落した。 韓国は李承ヨプ(イ・スンヨプ=元オリックス)、李大浩(イ・デホ=オリックス)、金泰均(キム・テギュン=元ロッテ)と日本での経験も豊富なベテランスラッガーを揃えたが、メジャーリーガーの出場がなく、代表を辞退する選手も多く、十分な代表での練習ができなかった点などが響いたようだ。兵役免除というニンジンもなかったことで、モチベーションも上がらなかったもよう。 1次ラウンドA組(福岡ヤフオクドームで開催)に属する日本はキューバとともに、すでに2次ラウンド進出を決めている。3月6日に行われる日本対キューバ戦で、グループ1位を決めることになるが、ハッキリいって、その勝敗にはさしたる意味はない。東京ドームで開催される2次ラウンドの初戦の対戦相手は、1位となればオランダ、2位になれば台湾となる。 ブラジル、中国との実力差が明らかだった1次ラウンドと違い、2次ラウンドではし烈な闘いが待ち受けている。ただ、日本にとっては、過去2回のWBCで4勝4敗と苦手にしている韓国が消えたことで、日本に追い風が吹いたともいえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月05日 15時30分
ノムさんが日体大野球部の監督に就任へ
ノムさんこと野村克也氏(77)が近い将来、日体大で指揮を執ることになった。 同大は3月4日、元楽天監督の野村氏が4月1日付で、客員教授に就任することを発表した。松浪健四郎理事長はプロアマ問題がクリアされ次第、野村氏に野球部監督への就任を要請する意向で、野村氏も快諾した。 野村氏は「監督が変われば、チームが変わるという信念を持ってやってきまして。プロで4球団の監督をやりましたけど、その4球団とも最下位のチームという変な縁がありまして。野球の一番の魅力は、野球の意外性。つまり弱いチームでも強いチームに勝てる。これが最大の魅力。日体大のチームがどれぐらいの実力あるかまだ見てもないですし、分かりませんけど、野球の本質、野球の魅力に準じて指導をしていきたい」と早くも意欲を見せた。 現行の日本学生野球憲章ではプロ退団後、2年を経過しなければ、大学野球の指導者になることはできない。昨年12月まで楽天で名誉監督を務めていた野村氏は、15年シーズンにならなければ、学生の指導をすることは許されない。 しかし、今年1月、日本学生野球協会側が、プロ野球経験者が学生野球の指導者になるための規定を緩和することを決めた。新規定は今年中には決まる見込みで、そうなれば、プロ、アマ双方の研修を受ければ、即指導者になることが可能となり、早ければ、14年シーズンには日体大・野村監督が誕生する。 日体大は首都大学野球リーグ1部に所属。昨秋は4位に終わっているが、過去20度の優勝を飾っている同リーグの強豪校。 野村氏は南海、ヤクルト、阪神の監督を務めた後、社会人野球シダックスで指揮を執り、その後、楽天で監督を務めた。南海で1度、ヤクルトで4度のリーグ制覇を果たし、ヤクルト時代には3度の日本一に輝いた。プロ通算24年にわたって監督を務め、1565勝(1563敗)を挙げており、シダックス時代には都市対抗野球準優勝にまで導いた名将。 プロ出身者で大学野球の監督になった例としては、元広島、大洋(現DeNA)監督の古葉竹識氏(東京国際大)、元巨人、中日の江藤省三氏(慶応大)、元東映(現日本ハム)、巨人の高橋善正氏(元中央大)らがいる。 ただ、プロ、社会人、大学で監督を務めるのは極めで、立教大監督時代に長嶋茂雄氏を指導した砂押邦信氏が、プロの国鉄、サンケイ(ともに現ヤクルト)、社会人の日鉱日立で指揮を執った例がある。 まだ先の話になるが、野村氏が日体大の監督に就任することで、地味な存在の首都大学リーグが大いに盛り上がることは間違いないだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月04日 15時30分
WBC中継でSMAP・中居正広が「うざい」ともっぱらの評判
第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンドA組は、3月2日、福岡・ヤフオク!ドームで開幕。日本は2日にブラジルを相手に5-2で辛くも逆転勝利。3日は格下・中国に5-2で快勝し、2連勝を飾って2次ラウンド進出を有力にした。日本は1次ラウンド1位通過を懸けて、6日に強豪・キューバと対戦する。 初戦、第2戦は両日ともに、テレビ朝日系列で中継されたが、視聴率(以下すべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区)はブラジル戦が25.4%、中国戦は23.2%と、ともに20%の大台を超え上々だった。 しかし、肝心の客入りはブラジル戦が2万8181人、中国戦に至っては1万3891人と寂しいもので、今後の入りが不安視される結果となった。 ところで、そのWBC中継で物議をかもしているのが、WBC侍ジャパンの公認サポーターに就任したSMAP・中居正広の存在。中居は試合開始前の直前情報では、WBCへの熱い思いを語り、試合開始後はベンチ横の報道用スペースに降りて、グラウンドレベルで、試合中に要所要所で余計なコメントをはさんでくる。 ネット上ではこれが、「うざい」ともっぱらの評判なのだ。昨今、地上波テレビ各局は視聴率獲得のため、スポーツ中継にタレントをゲストに招くのも珍しくなくなった。ただ、今回は4年に1回の野球世界一決定戦だ。公式戦やオールスター戦とはワケが違う。 スポーツジャーナリストのA氏は「サッカーのワールド杯に相当するWBCですから、多くの野球ファンはガチガチでテレビ観戦しているわけですから、そんなさなか素人の中居が試合中にくだらないコメントを入れてくると腹も立ってくるでしょうね。サッカーの国際試合で、こんなことしたら、大ひんしゅくものですよ」と語る。 ただ、「中居クンが出ているおかげで、あまり野球に興味ない人でも、抵抗なく中継を見ることができる。素人のタレントにしては、ハイレベルなコメントをしている」(某テレビ情報通)といった肯定的な意見もあるようだ。(落合一郎)