スポーツ
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スポーツ 2013年04月20日 11時00分
W国民栄誉賞に隠された真実 ゴジラ松井「5・5」引退式で巨人監督要請(2)
ともあれ、東京ドームで松井氏が巨人のユニホームを着るのは'02年11月23日のファンフェスタ以来。長嶋氏もユニホームに身を包む。超満杯に膨れ上がった東京ドームでファンを前に「背番号3」の師匠が「背番号55」の松井に「次の監督を頼みます」と要請されれば、結果は決まったも同然。松井のコメントがすべてを物語っている。 「正直、私が現時点で頂いていいのかという迷いもありますが、今後、数十年の時間をかけて、この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう、これからも努力していきたいと思います」 気になるのは原監督の動向だ。昨年の日本一に続いて今季も首位を走っており、甥の菅野智之投手も新人王の有力候補。すんなり、松井にバトンとは考えにくい。 しかし、今年で2年の契約延長が満了。さらには昨年の1億円不倫騒動で球団イメージを傷つけたことから、実は今季の優勝を花道に後進に道を譲るシナリオができているのだという。 「そうはいっても、ミスター同様に巨人の大功労者ですから、それに相応しい転身先は欠かせない。後任監督の松井が国民栄誉賞なら、原監督はそれに勝るとも劣らない配慮が必要となる。そこで囁かれているのが、初代スポーツ大臣への就任です。開幕直前の3月23日、原監督は都内で安倍総理、甘利経済再生担当相、松下国土交通政務官と会食している。巷間伝わっているのは、今年9月7日に開かれるIOC総会で2020年の五輪開催都市が東京に決まった場合、『東京五輪招致担当特命大臣・スポーツ相』で入閣はどうか、という打診だったのではないかと。原監督は民間人の立場で安倍政権に加わる…。いずれにせよ、安倍政権は今季で原監督がユニホームを脱ぐということを察知しているということです」(全国紙政治部記者) もっとも、自民党が主婦層にも人気が高い原監督を有力候補者として狙っているという情報もある。全国の巨人ファンに加え、原監督には出身母体の「東海大票」が期待できるからだ。 東海大は全国10キャンパス、20学部87学科を擁する日本屈指の総合大学。卒業生、その家族などを含めれば、100万人超の大所帯。 「これまで東海大は野党色が強く、創立者で前総長の松前重義氏(故人)は社会党所属の衆議院議員でした。現総長の松前達郎氏も日本社会党の元参院議員です。しかし、社会党の流れをくむ民主党は党が割れ、下げ止まらない状況が続いている。安倍総理は全国の東海大票に楔を打ち込む形でグループの象徴的存在である原監督を自民党から出馬させたいのではないか。今夏の参院選は時間的に無理ですが、3年後の参院選なら十分間に合う。最近の原監督は球界OBの解説者と政治談議をよくかわしており、政治に精通しているのがよくわかる。野球界の頂点を極めたことで政治家への転身を図っているのは容易にみて取れます」(ベテラン巨人担当記者) 一方、巨人の松井受け入れシフトは急ピッチで進んでいる。メジャー時代に松井の専属通訳を務めた元報知新聞の広岡勲氏を巨人の球団代表付けアドバイザーとして迎え入れる。 ナベツネ会長の「有終の美」は実現するか。
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スポーツ 2013年04月19日 11時00分
W国民栄誉賞に隠された真実 ゴジラ松井「5・5」引退式で巨人監督要請(1)
連続日本一に絶好のスタートを切った原巨人が、来季の松井政権発足に向けて本格的に動き出した。5月5日の広島戦(東京ドーム)の試合前に巨人OBでヤンキースなどでも大活躍した松井秀喜(38)の引退セレモニーを行い、松井が入団時に監督を務めた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(77)も駆けつけるのだが、実はとんでもないサプライズが用意されていた。 「当日の引退セレモニーの前に巨人の球団会長で読売新聞本社グループ会長でもある渡辺恒雄氏が松井に会い、正式に次期監督就任を要請。そののち、長嶋氏が渡辺会長を代行する形でスタンドのファンの前に現れ、松井に次期巨人監督への就任を要請し、その場で返事をもらうという段取りだというのです」(球界関係者) 師匠の長嶋氏から直接要請を受けたら、絶対にノーとは言えない、というしたたかな計算が秘められているのだ。 「渡辺会長は次期監督に松井を心底推している。今年1月7日には自らポスト原監督の問題に触れ、『今、原君のあとを継ぐってのはいないんだよ。そのあとは松井君が最適。松井君の方がどう考えるかだ。(日本に)帰ってきたら会うから、会って頼む』と取材陣に話している。その後、松井との直接交渉が遅れたのは、一つには松井が年齢的に次期尚早と判断、将来の指導者に備えて勉強したい旨を伝えていたからです。そこで渡辺会長は安倍首相と長嶋さんを巻き込み、国民栄誉賞のW授与という離れ業で、監督就任を決断させようとしているのです」(スポーツ紙デスク) 渡辺会長が足早に「新体制」を進める背景には、今季中に「ナベツネ巨人」の集大成を成し遂げたいという意図が強くにじむ。 「巨人軍のトップとして球界を長く牽引してきた渡辺会長も、5月30日には87歳を迎える。昨年11月に政治記者時代から大親友だった三宅久之氏(政治評論家)が他界、今年に入るや自身も足指骨折や大腸ポリープの除去手術などで約1カ月の入院生活を余儀なくされたことで、巨人の今後についてもあれこれ考えたのでしょう」(同) 昨年、原巨人は交流戦、リーグ、CS、日本シリーズ、アジアシリーズをことごとく制覇。史上初となる『5冠』を達成したことで、渡辺会長はこれで有終の美を飾れたと安堵したものの、唯一の心残りが巨人軍、いや読売の大功労者である長嶋氏にいまなお国民栄誉賞が授与されていないこと。 ONの二枚看板でV9を達成したにもかかわらず、王貞治氏が通算756本塁打の世界記録達成で1977年に授与されたのに対し、プロ野球を国民的なスポーツに発展させた大功労者のミスターはいまだ授与されていない。王氏自身も「第1号は自分ではなく長嶋さんでよかった」と心を痛めていることもあり、長嶋氏への授与こそが球界全体の最優先課題だった。 政府が長嶋氏と松井氏に国民栄誉賞を授与する方針を発表したのは4月1日だが、読売グループ関係者によれば、実は1月7日に都内のホテルで開催された読売新聞社の2013年賀詞交歓会が発端だという。 同日、ホテル内の日本料理店で渡辺会長と安倍晋三総理の食事会が設けられ、菅義偉官房長官が同席。日本最大の発行部数を誇る読売新聞の主筆でもある渡辺会長は国の内政、外政について具申するとともに、長年の懸案事項だった長嶋氏への国民栄誉賞授与についても進言したという。 「安倍政権の返り咲きに尽力したのがナベツネさんの盟友・三宅久之氏だったことに加え、朝日新聞が保守色の強い安倍総理のバッシングを繰り返していることもあり、現政権は読売に友好的なのです。そんな追い風もあり、長嶋さんの国民栄誉賞を煮詰めたのでしょうが、問題は時間が経過し過ぎており、なぜいまなのかの納得いく説明でした。そこで安倍総理が松井ファンであることをとらえ、松井とのW授与ではどうか、という流れになったのです。長嶋氏とともに国民栄誉賞が心待ちされていた大相撲の大鵬親方が1月に亡くなり、生前の授与ができずに終わった反省から、長嶋氏への授与が急ぎ決まったのです。一方、松井は王貞治、衣笠祥雄、長嶋茂雄の大先輩に肩を並べるには荷が重いと判断、先輩のイチローが辞退していることもあり、気持ちに変化はない。が、『今回の長嶋氏への授与は教え子である松井とのセットが条件』と説得され、受け入れたのです。かたくなに辞退すれば今回の長嶋さんへの授与が見送りになる、その心配を危惧したからです」(日本テレビ関係者)
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スポーツ 2013年04月15日 11時00分
客入りノルマ達成も目立つ大関陣大コケ
春場所は3月24日、横綱白鵬(28)が2場所ぶり24回目の優勝を史上最多の9回目の全勝で飾り幕を閉じたが、こんなにヤマ場に乏しく、盛り上がりに欠けた場所も珍しい。 白鵬の対抗馬、というよりも、本命と目された先場所の覇者の日馬富士が序盤に平幕相手に2連敗し、場所前、北の湖理事長が、「1人でいいから大関が優勝するくらいの気迫を持ってもらいたい」と期待していた大関陣も総崩れ状態。 これでは、先場所の雪辱の意気に燃える白鵬を止められない。4日目には早くも単独トップに立ち、日を重ねるにつれて後続との差は開くばかり。 「まさに1人、無人の野を行くが如しでしたね。あれは9日目の朝でした。前の日、豊ノ島にも敗れて3敗に後退した日馬富士が朝稽古を抜け出し、稽古場の前の公園で鳩に持参したパンをちぎって投げたんですが、一羽も寄ってこないんですよ。これには日馬富士も苦笑いし、『弱い横綱のエサは鳩も欲しくないみたいだ』とボヤきまくっていました。勝負ごとは負けてはいけないということを絵に描いたようなシーンで、逆にあのあたりから白鵬に独走に拍車がかかりましたね」(担当記者) もっとも、白鵬も体調万全だったワケではない。前半は朝も稽古場に降りていたが、後半に入ると自室に閉じこもって姿を見せない日も。原因は左耳の化膿で、11日目には傷口からバイ菌が入ってリンパ節炎を起こし、病院で点滴を受けている。しかし、これで返って気合いが入り、13日目に早々と優勝を決めてしまった。 「この春場所、笑ったのは白鵬と、春場所担当部長の貴乃花親方の2人だけですね。白鵬は最後まで力を抜かず全勝して、ひとりで場所を支えました。貴乃花親方も、この低調な盛り上がりの中、ノルマにしていた去年の9回を超える10回の大入り満員を達成しました。次期理事長に向かって一歩、歩みを進めたというところでしょう。あとは、日馬富士を筆頭に全員丸坊主ものです」(協会関係者) こんな場所はもうたくさんだ。
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スポーツ 2013年04月14日 11時00分
八百長問題・蒼国来の“解雇無効”判決で 控訴を即断念した相撲協会内の不和
大相撲界に衝撃。3月25日、東京地裁は、平成23年4月に八百長に関与したとして日本相撲協会から追い出された、元幕内蒼国来の恩和図布新(おんわとうふしん)氏(29)の「大相撲界追放は無効」という画期的な判決を下した。 八百長発覚を受け、それこそ総力をあげて調査を行い慎重に処分を行ったはずの相撲協会は、どうして敗訴したのか。 「八百長というのはあってはならないことですからね。当時の放駒理事長以下、協会首脳はそれが発覚したことでカーッと頭に血が上り、疑わしき者は何が何でも処分し、1日も早く忌まわしき事件を幕引きしようと突っ走り過ぎたんですよ。八百長に関わったと認定され、処分されたのは25人。その中で、首謀者の元春日錦の八百長メールに名前があったのは13人で、残りの12人は信憑性のない供述だけで処分された。恩和図布新氏もその1人で、やっていないと主張してもまったく聞き入れられなかった。まったくの証拠不十分で、当然の結果です」(担当記者) 判決を受けた相撲協会の対応も実にあっさりしたものだった。まるで、事前にこうなることがわかってでもいたかのように、なんとその日のうちに判定を覆すだけの証拠は乏しいとして控訴断念を打ち出したのだ。 「公益財団法人への移行期限が11月末に迫る中、勝ち目の薄い裁判を長引かせるのは得策でない、という判断が働いたこともありますが、最も大きいのは放駒前理事長に対する反発。前理事長は文科省の顔色をうかがい、外部理事らの協力を仰いで大量処分を強行したんです。すでに当時から関与を否定しているのに処分していいのか、という批判が親方たちの間にあったのは事実。その1人が北の湖現理事長で、判決後、強く批判し、なんで放駒の尻拭いをオレがしなくちゃいけないんだ、という気持ちを露わにしています」(協会関係者) 大相撲界が一枚岩になるのはまだまだ先だ。
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スポーツ 2013年04月13日 17時59分
巨人・澤村投手と元日テレ・森アナがスピード離婚!
巨人の澤村拓一投手と元日本テレビアナウンサーの森麻季さんが3月末に離婚していたことが12日に球団から発表された。 この日の一部スポーツ紙が2人の離婚をスクープしたのを受けた形での発表となったが、報道によると、協議の末、円満に離婚に合意。2人は球団を通じ連名で「話し合いを重ねた結果、別々の道を歩むこととなりましたが、今もお互いを尊敬する気持ちに変わりはありません。これからも応援し合いながらそれぞれの新しい人生を形作っていきたいと思います。応援して下さったみな様に感謝するとともに二人の今後を温かく見守ってくださるようお願い申し上げます」とコメントしたが、報道でも、球団からの発表でも、離婚の理由については一切、明らかにされていないのが謎だ。 「まだ25歳の澤村だけに遊びたい盛り。さすがに、東京では写真誌などのマスコミが目を光らせていたので、遊びは控えていたようだが、地方ではチームの先輩らと伸び伸び羽根を伸ばしていたというが、決定的な離婚理由についてはまったく聞こえて来ていない」(球界関係者) 2人は澤村が中央大時代から交際を始め、11年4月に熱愛が発覚。同年の12月に都内で結婚式を挙げていた。森さんは11年末で9年勤めていた日テレを退社し専業主婦となり、澤村の登板日には本拠地の東京ドームだけでなく、首都圏試合を観戦に訪れていたというが、結婚から約1年半でのスピード離婚となってしまった。 「森さんは日テレ時代に自ら名乗り出て料理番組のアシスタントをつとめるなど、料理の腕を磨いて澤村の胃袋をがっちりつかんだかと思われていたが、7歳年下の澤村の“手綱”をがっちりと握ることはできなかったようだ」(テレビ関係者) 離婚が澤村の成績にどう影響するかが注目される。
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スポーツ 2013年04月13日 17時59分
視聴率急落! 凡戦続きの亀田興毅にファンもソッポ向いた!?
かつて、“視聴率男”と称された亀田興毅の神話も完全に崩壊したか…。 WBA世界バンタム級王者の興毅(26=亀田)が、同級8位のパノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29=タイ)を挑戦者に迎えたV6戦が、4月7日に大阪・ボディメーカーコロシアムで行われ、2-1の僅差判定で興毅が勝利し、6度目の防衛に成功した。 試合はこれといった見せ場もなく、ダウンシーンもなく終了。試合前には、景気よくKO勝利を宣言していた興毅だが、凡戦の末の辛勝に、「しょうもない試合をしてしまいまして、本当に申し訳ない」と、ファンに土下座謝罪するありさまだった。 当初、2月14日に発表された対戦相手は同級8位(当時)のジョンフレス・パレホだったが、パレホ陣営にビジネストラブルがあったとして、3月12日に同級6位のフアン・カルロス・パジャーノ(ドミニカ)に変更された。 ところが、今度はパジャーノにパスポートの不備が発覚し、来日不可能となり、同16日、パノムルンレックに変更されるドタバタぶりだった。 度重なる挑戦者の変更で、対戦相手を研究する時間が少なかった面もあろうが、ランキング下位の選手相手に、この凡戦ぶりでは世界王者としての器量が問われる。 この試合はTBSがテレビ中継したが、その視聴率(数字は以下、関東地区)は、試合内容に比例するように、11.2%(午後7時56分〜8時54分)と低調だった。同時間帯では日本テレビ系列「DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組NO.1決定戦」(午後7時〜10時54分)の13.8%が最高で、裏番組に影響されたとも言い難い。 昨年12月14日のV5戦では、同級暫定王者のウーゴ・ルイス(メキシコ)との統一戦を実現させ、叶美香のラウンドガールへの起用も功を奏したか、視聴率は20.5%をマーク。興毅の試合では2年9カ月ぶりに20%の大台を記録していただけに、V6では実に9.3ポイントも急落した。 バンタム級に転向してからの興毅戦の視聴率は、王座決定戦(10年12月26日)=13.8%、V1戦(11年5月7日)=13.9%、V2戦(同8月31日)=16.7%、V3戦(同12月7日=セミファイナル)=10.2%、V4戦(12年4月4日)=14.6%で、V6戦は2番目に悪かった。ただ、V3戦ではメーンを弟の大毅に任せたため、放送時間が早くて数字が伸びなかったという背景があっただけに、今回の視聴率の低さは深刻。 V5戦でもダウンシーンは見られず、「興毅の試合は見ていて、つまらない」というのが定説になりつつある。このまま、勝って当然の相手にも凡戦を繰り返していては、ファンがソッポを向いても致し方ないところか…。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月13日 11時00分
独走入手 中日「松坂大輔」獲りの裏に5球団「巨人潰し包囲網」の密約(2)
中畑監督同様、高木監督も今年が2年契約の最終年。勝負のシーズンなのだが、オープン戦では28年ぶりの最下位。右肩の違和感で救援エースの浅尾が出遅れたのも痛いが、選手の老齢化が原因。前任者の落合監督が勝利至上主義に徹したことで井端、荒木、和田、谷繁などにレギュラーを固定し、若手を育ててこなかったツケだ。 そんな事情もあり、石原慎太郎氏同様に自らを「暴走老人」を呼ぶ高木監督は、今季を巨人潰しのラストチャンスととらえ、松坂獲りに活路を見出そうとしているのである。 横浜と中日の連合は実は今回が初めてではない。長嶋巨人が全盛期だった2001年にも「巨人潰し包囲網」を呼びかけ、共闘を図っているのだ。 「当時の巨人は高橋由、松井、清原のクリーンナップで下位打線が江藤、清水、阿部。斬り込み役は仁志と二岡で全員がタイトルを狙える打者でした。他球団はお手上げ状態で当時横浜の森監督が『このまま巨大戦力が突っ走ったら追いつけない』と中日・星野監督に呼びかけ、巨人にだけエースをぶつけ、他球団相手のときは駒を落として戦うという流れができた。さらに森監督が親友の阪神・野村監督に、星野監督がこれまた親友の広島・山本監督に声をかけ、巨人包囲網が敷かれたのです。案の定、巨人は2位に沈んだのですが、漁夫の利を得たのが若松監督率いる巨人シンパのヤクルトでした。今回は全5球団で巨人潰し包囲網を敢行しようとしているのではないか」(スポーツ紙デスク) もっとさかのぼれば、1982年にも疑惑の連携があった。 このシーズン、中日と巨人が熾烈な優勝争いを展開。そこで迎えた横浜との最終3連戦。横浜は5位に低迷していたものの、長崎が中日の田尾と首位打者争いで丁々発止。結果はというと、2勝1敗で勝ち越した中日がリーグ優勝を決め、長崎が1厘差で首位打者を獲得した。その際にネット裏で囁かれていたのが「中日は優勝する代わりに首位打者は長崎に…」という密約説だった。 さて、今回の「巨人潰し包囲網」の旗頭は中畑監督が務めるが、そのバックボーンとなっているのが、母校・駒大を中心とする東都大学リーグの人脈だ。 「広島の野村監督にとって中畑は駒大の先輩にあたり、一緒にプレーこそしていないが、ともに太田誠前駒大監督の門下生。先輩から『巨人戦用先発ローテーションを、他の5球団でつくってもいいのではないか』と呼びかけられたら、エース・前田健太の巨人戦優先投入は避けられない。ヤクルトの小川監督は東都の中大OBで中畑側近の高木豊二軍監督が1学年下。先の巨人包囲網ではヤクルトが漁夫の利を得た経緯もあり、反旗を翻すのは難しい」(球界関係者) 阪神の和田監督も東都の日大出身に加え、主砲を競う新井貴浩、良太兄弟はともに駒大出身。 「華やかなイメージの東京6大学とは違い、実力の東都は地味ながらも真の実力を持つ人物が多い。ドラフト外にもかかわらず巨人の4番にかけ上った中畑をはじめ、習志野高時代にエースとして甲子園優勝経験を持つ小川、通算2020安打の野村、ロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した和田。いずれもいぶし銀のプレーヤーで結束力が強い。長嶋茂雄(立大)、藤田元司(慶大)、広岡達朗(早大)、星野仙一(明大)、山本浩二(法大)…これまでは東京6大学出身の監督ばかりがもてはやされてきましたが、東都時代の到来を告げるためにも、結束して巨人を倒そうとしているのです。いかに巨大戦力を誇る巨人でも3本の矢どころか、5本の矢に束にかかって挑んでこられては、連覇は難しい」(全国紙運動部記者) 巨人の原監督はセ5球団の包囲網に「受けて立つ」と明言。そうはいっても巨人潰し包囲網の最終兵器が松坂大輔とまでは想定していまい。薩長土肥ならぬ横中阪広ヤ同盟の仕掛け人・中畑龍馬の凄技はいかに。
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スポーツ 2013年04月12日 15時30分
千葉ロッテ 日本ハム・大谷翔平効果でちゃっかりひと儲け
投手と野手の二刀流を目指す日本ハムのスーパールーキー・大谷翔平投手(18)が、投手としてデビューを果たした。 野手としては、開幕から1軍に帯同している大谷だが、投手としてはまだ2軍扱い。初陣の舞台は4月11日、千葉・QVCマリンフィールドでのイースタンリーグ公式戦の千葉ロッテ戦。 この試合で先発した大谷は初回から失点を許すなど、ピリッとせず、4回69球を投げ、5安打3四球2奪三振3失点で負け投手となった。最速152キロをマークしたものの、制球は定まらず、ホロ苦い投手デビューとなった。 前日の10日は、1軍の東京ドームでの楽天戦でベンチ入り。この日は朝6時起床とあって、寝不足で疲れを取る時間もなかったようだ。体はナイターに慣れており、自身も「ちょっと(体が)起きていなかった」とコメントした。 次回登板は20日、イースタンリーグ・チャレンジマッチでのフューチャーズ戦(鎌ヶ谷)とみられている。同日、1軍は同時間帯に札幌ドームでの西武戦があるため、1軍の試合を欠場して、2軍戦に臨むことになる。 大谷は二刀流を貫く以上、投手として、1軍に昇格するまでは、今後も1、2軍を行き来するハードスケジュールをこなさなければならない。 ところで、11日のロッテ戦だが、当初はロッテ2軍の本拠地である浦和球場で開催される予定だった。だが、ロッテ球団は大谷の先発で多数の来場が予想され、収容人員400人の浦和球場では混乱が起きると判断。「警備上の問題を考慮して」として、2日前の9日に試合会場を1軍本拠地のQVCマリンに変更した。 むろん、警備上の理由もあるだろうが、会場を変更したのは、それだけではないようだ。基本、浦和球場での試合は入場無料だが、QVCマリンでは大人1000円の入場料を取っている。 案の定、11日の2軍戦は平日の午前11時開始という悪条件ながら、2587人(主催者発表)の観衆が詰めかけた。9日に同所で行われた同一カード(2軍戦)の観客数は877人(同)で、ほぼ3倍増。 浦和球場での開催のままなら、どんなに観客が集まっても入場料収入はゼロだったが、QVCマリンに変更したことで、ロッテはちゃっかり258万7000円(推定)の入場料収入を得たことになる。1軍戦なら大した金額ではないが、2軍戦でこの収入は、球団運営上大きい。 大谷の次の登板は本拠地の鎌ヶ谷だが、イースタンリーグに属する他の球団としては、各球団の本拠地で登板してもらって、入場料収入アップに貢献してほしいと願うばかり。そのためには、投手・大谷に2軍のままでいてほしいというのが、ホンネだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月12日 11時00分
独走入手 中日「松坂大輔」獲りの裏に5球団「巨人潰し包囲網」の密約(1)
プロ野球が開幕、ダントツ優勝候補の巨人は新外国人・ロペスの一発、名脇役・脇谷の逆転打で開幕戦勝利を飾り、戦力の違いを見せつけた。渡辺恒雄球団会長は14年ぶりのオープン戦1位について「WBC参加の超エリート7人がいなくとも出した数字」と豪語していたが、なるほど昨季2位中日に10.5差をつけて優勝した戦闘力はさらにパワーアップしている。 実力の違いを誰より体感しているのが、横浜DeNAの中畑監督だ。昨年、巨人に4勝17敗3分け。東京ドームでは白星なしの9敗1分けの完敗だった。 そこでにわかに助けを求めたのが、中日の高木監督。中日新聞グループと巨人の親会社の読売新聞はライバル関係にあり、「敵の敵は味方」とばかり、「巨人包囲網」を呼びかけたのだ。 「12球団で一番弱いので戦力を下さい」という中畑の申し出に高木監督が「巨人に勝ってもらうために3人出した」と応諾。昨シーズンまで中日でプレーしていたソト、ブランコ、ソーサの3助っ人を供出したのである。 スポーツ紙などの報道によれば、「巨人潰し」を共通項に横浜と中日が連携したとされるが、本誌が入手した情報によると、この助っ人譲渡にはある密約が秘められているという。ここにきて高木監督が突如として「うちはネームバリューがないが、来てくれるなら、そんないいことはない」と、松坂大輔にラブコールを送っているのもそのためだ。 「これまで横浜が獲得に積極的だった松坂をドラゴンズにスイッチしようというのです。実は就任早々、中畑監督はハマカラーをより鮮明に打ち出すことで観客動員を増やそうと考え、中日からFA宣言した横浜高OBの小池を獲得した。これで地元・横浜高出身の選手は西武から移籍した後藤、次期大砲の筒香など6人に増えた。その最終形が甲子園春夏制覇を果たした松坂の獲得にあったのです。しかし、中畑監督は今季もCS出場を逃せば、解任が確実なことから、路線の修正を余儀なくされた。そこで生き残りのために捻り出したのが、松坂の中日入りをアシストする見返りとして、中日から3外国人を譲り受けるというもの。じゃなければ、出しませんよ。現に開幕戦では譲渡した新4番のブランコに決勝打を放たれ、中日は痛い星を落としたわけですから…」(CSテレビ解説者) 今季の松坂はインディアンスでのメジャー続行を目指したものの、結果を残せず、開幕ロースター(25人枠)入りを逃した。一旦契約を白紙に戻した上でイ軍と契約を見直し、3Aからメジャー挑戦を再チャレンジするという。 「インディアンスの投手陣は層が薄く、3Aでの活躍次第ではシーズン途中からのメジャー昇格は残されている。しかし、レッドソックス時代の監督でもあったイ軍のフランコナ監督は先発ローテを松坂に期待しており、18勝を挙げた実績を尊重して先発以外に起用する考えはない。その意味で活躍の場は狭まっている。おそらく、松坂は6月末までに昇格できなければ、メジャーに見切りをつけ、日本球界入りするのではないか。FA資格を持っており十分可能なのです。その場合でも横浜はないでしょう。松坂が欲しているのは完全復活をアピールすることで、日本一が狙えるチームが条件。その点、中日には可能性がある。横浜はこれまでの関係を生かした上で自らは断念し、ドラゴンズ入りの橋渡しをしようとしているのです。この妙案に高木監督が飛び乗ったのです」(中日OBの野球解説者)
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スポーツ 2013年04月11日 18時09分
二刀流を目指す日ハム大谷翔平 イースタンリーグ初先発で3失点
プロ二刀流を目指す日本ハムドラフト1位・大谷翔平投手が11日、千葉県・QVCマリンでイースタンリーグ・ロッテ戦でプロ初先発した。 緊張気味の大谷は初回から球が上ずり制球が乱れる不安定な立ち上がり、それでも最速152キロのストレートなどを披露し、4回を投げ切り球数は69球、被安打5、奪三振2、3四球、失点3を奪われチームも1対6で敗れ悔しい初陣となった。