スポーツ
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スポーツ 2013年04月10日 15時30分
南海キャンディーズ・しずちゃん 年齢制限引き上げでリオ五輪出場に夢広がる
ボクシングを続けるお笑い芸人、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代(34=よしもとクリエイティブエージェンシー)に、16年リオ五輪出場の夢が広がった。 これまで、国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)が設けたルールでは、年齢制限の上限が34歳だったが、AIBAのルール変更で、年齢上限が34歳から40歳に引き上げられたことが分かった。 今までのルール下では、山崎が現役選手を続けられるのは、35歳の誕生日を迎える来年2月4日の前日まで。このままでは、リオ五輪どころか、選手生命も1年を切っていたが、今回のルール変更で選手寿命が延びた。 これで、山崎は安心して練習に専念することができるようになるが、問題はリオ五輪の年齢上限。日本連盟関係者によると、リオ五輪で40歳を上限とする新ルールが適用される可能性があり、次回のAIBA理事会で協議されるという。新ルール適用が決まれば、山崎にも出場資格が生まれる。 山崎はロンドン五輪出場を目指して、昨年5月に中国で開催された「アマチュアボクシング女子世界選手権」にミドル級で日本代表として出場。3回戦まで進出したが、同階級でアジア最上位になることができず、五輪出場権を逃した。 しばらく、ボクシングから離れていた山崎は、12月の「アマチュアボクシング女子全日本選手権」(山形)で復帰。決勝戦の対戦相手の石井智紋(福山平成大コーチ)が棄権し、不戦勝で全日本のミドル級を制した。 さる4月2日には、東京・後楽園ホールで開催された「女子チャレンジマッチ」に出場。2年前のデビュー戦で敗れた薛春秋(台湾)に判定勝ちし、リベンジを果たした。 恩師である梅津正彦トレーナーはがんで闘病中。師匠のためにも、1日でも長く選手を続けたかった山崎にとっては、年齢上限引き上げは朗報。リオ五輪でも、新ルールが適用されることが望まれるところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月08日 15時30分
外国人史上初の2000本安打達成のDeNA・ラミレス お役御免へ
DeNAのアレックス・ラミレス外野手(38)が4月6日のヤクルト戦(神宮球場)で、6回表、左翼スタンドへ本塁打を放ち、プロ野球史上42人目となる通算2000本安打を達成した。外国人選手としては、初の偉業。 1695試合での記録到達は、川上哲治(巨人)の1646試合に次ぐ、史上2番目のスピード達成となった。 ラミレスは98年にインディアンスでメジャー昇格。00年途中に、パイレーツに移籍。メジャーでは控えとなることが多く、実働3年間で、通算安打数はわずか86本。 01年、「家と車のローンを返済する」目的で、日本に渡り、ヤクルトに入団。1年目から、29本塁打、88打点、打率.280の好成績を収める。3年目の03年には40本塁打、124打点、189安打で、本塁打王、打点王、最多安打のタイトルを獲得し、初の3割(.333)をマークした。 以降、ヤクルトの中心打者として活躍したが、契約問題のこじれから、07年オフに自由契約となり、巨人に移籍。08年には125打点で2年連続の打点王、09年には打率.322で初の首位打者、186安打で3度目の最多安打に輝く。10年は49本塁打で2度目の本塁打王、129打点で4度目の打点王を獲得し、自己最高のシーズンとなった。 しかし、11年から導入された統一球に苦しみ、同年は23本塁打、73打点、打率.279と自己ワーストのシーズンとなり、出場機会も減った。 そのため、出場機会を求めて、12年にDeNAに移籍。19本塁打、76打点と長打力は落ちたが、2年ぶりの3割(.300)をマークし、アベレージヒッターへの転換を図った。 そして、2000本まで残り7本となっていた今季、7試合目で大記録を達成した。足が遅く、内野安打が期待できないことを考慮すると、13年目1695試合でのスピード達成は、ラミレスならではの打撃技術の高さがあったからこそだ。 そんなラミレスだが、大記録を達成したことで、チーム構想で“お役御免”へと向かうというのだから、ことは穏やかではない。現実として、翌7日のヤクルト戦(神宮)では、7回表終了時、4-4の同点にも関わらず、早々に守備固めのため、交代させられた。 某スポーツ紙記者は「ザルといえるラミレスの左翼守備は、最下位脱出を狙うDeNAのガンでもあったわけです。昨季終了後、中畑(清)監督はミーティングで、『来季は厳しくいく。ラミちゃんも、あの守備では使えない』と明言しています。2000本安打達成で、今後、ラミレスは早々に交代させて守備固めを入れるか、代打要員になる可能性が高いです。幸い、控えにはソフトバンクから復帰した多村(仁志)や金城(龍彦)らのレギュラークラスの選手がいますから、ラミレスを外しても困りません」と語る。 次なる目標に、あと21本と迫った400本塁打を掲げたラミレスだが、フル出場しないと、年内の達成は難しい数字。推定年俸3億5000万円といわれるラミレス。今後の成績次第では、日本一高給取りの代打屋に降格してしまうかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月07日 11時00分
プロ野球開幕 本誌スクープ 巨人・阪神・中日「セ3強」に異常事態(3)
一方、12球団ナンバー1といわれた中日投手陣がものの見事に崩壊した。オープン戦とはいえ、8連敗を喫して最下位に沈んだが、原因は高木守道監督が解任した権藤博前コーチの“祟り”にある。 昨季までは権藤氏がドラゴンズの投手部門を全面的に預かり、高木監督がブルペンに姿を見せることはほとんどなかった。 にもかかわらず、昨年の巨人とのCSファイナルステージで日本シリーズに王手をかけながら3連敗した際、抑えエースの岩瀬で「正攻法」勝負を挑んだ権藤氏に対し、ブルペン事情を知らない高木監督が勢いのある浅尾や山井の投入を注文したことで口論となり、権藤氏がケツをまくる形で退団したのだ。 「その後遺症がモロに出た。投手陣を全面委託していた権藤コーチが不在になったことで、高木監督がブルペンで陣頭指揮を始めたのです。が、12球団1を自負する投手陣に『投手陣の心得』や『調整法の云々』を怒り口調で説くものだから、ソッポを向きだした。ほとんどが権藤シンパですから、ブルペンが機能しないのは当然です。野手陣もこれまではベテランに特権を与え、谷繁、和田、井端、荒木などは地方球場の試合には連れて行かず、名古屋に残して調整させてきた。その特権が剥奪され、ベテラン陣は開幕を前に疲労困憊。選手会長の吉見の『ベンチの雰囲気がヤバイなと感じる』『空気が暗い』の言葉がすべてを物語っています」(地元テレビ局スタッフ) それでなくとも瞬間湯沸かし器の異名を持つ高木監督だが、さらに不機嫌を増幅させているのが、開幕戦であたった横浜DeNAの外国人だ。昨季まで中日でプレーしていた主砲ブランコ、ソト、ソーサ両投手の外国人トリオがこぞって横浜に移ったからである。 「いずれにせよ、今季の中日対横浜戦は遺恨カードとなり売り物になる。いま中日首脳が目指しているのがカネをかけずに利益を出す広島カープ型の球団経営です。貧乏球団に映る広島だが、実は38年連続で黒字を計上しており、直近の年間利益も2億5221万円。年間10億円近い赤字を出すドラゴンズ首脳からすれば、コンパクトなカープ型経営はまさにお手本なのです。その意味では最終年が予想される今季の高木監督の役目は高額なベテラン選手を一掃し、若手中心にスイッチすること。そのためにはオープン戦同様、負け続けることが大事なのです(笑)」(中日新聞関係者) 戦力的には今季のセ・リーグは巨人、阪神、中日の人気御三家の争いに見えるが、それぞれ爆弾を抱えており、予断は許さない。
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スポーツ 2013年04月06日 17時59分
WBC侍ジャパン打者陣はお疲れモード! 首位打者・ベストナインの井端は打率1割台に低迷
やはりというべきか…。 プロ野球公式戦が開幕して、1週間が過ぎたが、第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した侍ジャパンの面々が、ちょっと元気がない。 WBCでさほど酷使されなかった投手陣に関しては、摂津正投手(30=ソフトバンク)、牧田和久投手(28=西武)、涌井秀章投手(26=西武)、田中将大投手(24=楽天)らが、先発で勝ち投手になっている。 一方、ちょっと深刻なのは打者陣だ。内川聖一外野手(30=ソフトバンク)が打率.304(以下、成績はすべて4月5日現在)、WBCで働けなかった昨年のパ・リーグ首位打者の角中勝也(25=ロッテ)は打率.333と上々のスタートを切り、糸井嘉男外野手(31=オリックス)は打率.286とまずまずだが、他の打者陣は軒並み、お疲れモードだ。 特に顕著なのが、WBCで打率.556と驚異的な成績で、首位打者となり、ベストナイン(指名打者)にも輝いた井端弘和内野手(37=中日)。WBCではブラジル戦や台湾戦で日本の窮地を救う神がかり的な活躍を見せた井端だが、27打数5安打1打点で、打率は.192と1割台に低迷。もはや、燃え尽き症候群というべきか…。 他の面々も打率は、松井稼頭央内野手(37=楽天).261、松田宣浩内野手(29=ソフトバンク)=.259、坂本勇人内野手(24=巨人)=.240.鳥谷敬内野手(31=阪神)=.231、長野久義内野手(28=巨人)=.231、中田翔外野手(23=日本ハム)=.231、阿部慎之助捕手(34=巨人).222、本多雄一内野手(28=ソフトバンク)=.192、炭谷銀仁朗捕手(25=西武)=.158と低調。規定打席不足の稲葉篤紀内野手(40=日本ハム)は.118、相川亮二捕手(36=ヤクルト)=.111だ。 本来なら、オープン戦で調整している時期に、プレッシャーのかかる国際試合を闘ってきたわけだから、疲れが抜けていなくても致し方ないところだが、なんとか立て直して好成績を収めてほしいところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月06日 11時00分
春場所も客入りに響いた上位陣の不甲斐なさ
ファンも見るところはちゃんと見ている。荒れることで定評のある大相撲春場所が終了したが、今年も大荒れだった。 前半、先場所に、全勝優勝した横綱日馬富士(28)が2日連続して金星を献上し、優勝争いから大きく後退。大関陣に至っては負けない日はない状態で、3日目にして早くも勝ちっぱなしが1人もいなくなった。それ以上に目にあまったのが、横綱、大関陣のいわゆる負けっぷりの悪さだ。 勝ったときはご機嫌で、取り囲んだ報道陣の質問にも軽快に答えるのだが、負けたときはまさに手の平返しであまりにも態度が悪すぎるのだ。 「日馬富士なんか、ひどいものでしたよ。3日目高安、4日目千代大龍に連敗したときなんか、悪ガキそのもの。風呂場から口笛を吹いて出て来て、取材に集まった報道陣を見て薄笑いを浮かべていました。負けてこんな態度を取る横綱はみたことがない。2日目から連敗地獄にはまりこみ、6日目から休場した琴欧州は、例によって負けたときは目を宙に浮かせ、暗い顔でノーコメント。またしても早々と日本人優勝の期待を裏切った稀勢の里まで、負けた日はチェッ、チェッと舌打ちだけして帰ってしまいました」(担当記者) 上位陣の取りこぼしはある意味でファンに対する裏切り行為。これではファンを軽んじていると言われても致し方ない。おかげで、苦労したのが春場所の総責任者の貴乃花親方(元横綱)だ。担当部長2年目で、去年は館内を9日間も満員にして協会内の評価をあげた。今年は、「去年を上回る10日間以上、満員にしてみせる」と宣言し、陣頭指揮にあたったが、この看板力士たちの態度の悪さがまわりまわって、肝心な客足にも影響した。特効薬は力士の実力向上以外にない。
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スポーツ 2013年04月06日 11時00分
プロ野球開幕 本誌スクープ 巨人・阪神・中日「セ3強」に異常事態(2)
巨人とは違って阪神首脳がペナント争い以上に警戒しているのが、観客動員に陰りが見えだしたこと。トップの座を7年ぶりに巨人に譲り渡した反省から今シーズンは大補強を敢行。 大リーグ帰りの西岡剛内野手(ツインズ)と福留孝介外野手(ヤンキース傘下)を他球団と競り合って獲得し、フリーエージェント(FA)の日高剛捕手(オリックス)、さらには大リーガーのコンラッド内野手(レイズ)も加わった。 そして、ドラフトでは昨年の甲子園で春夏連覇の大型右腕・藤浪晋太郎(大阪桐蔭)を引き当て、昨シーズンからの変貌面では両リーグで1番といっていい。 「財布のヒモが固い阪神がこれだけ派手な補強に踏み切ったのは、一にも二にも観客動員が目的です。優勝した2005年は平均4万2508人を甲子園に集めたのに、5位に終わった監督1年目の和田監督は3万7886人。しかも、前年比9%減の12球団ワーストです。しかし、今季はこれだけ新戦力をそろえても金本引退、ストッパー藤川の穴は埋められない。他球団がアベノミクスに伴う経済好転でチケットの売れ行きを伸ばしているのに、タイガースだけは苦戦しているのです。土曜、日曜以外のチケットをいかに売るかが目下の最大のテーマで、ルーキー藤浪の先発をウイークデー限定にする、という珍プランまで検討されている。勝敗より商売では何をかいわんやでしょう」(トラ番記者) 中でも、深刻なのがポスト金本問題。4番にだれを据えるのか。和田監督は新井貴浩の復活を期待しているが、右肩の回復が思わしくなく、弟の良太に落ち着いた。 阪神OBによれば、球団首脳が何より恐れているのが「株主総会」だという。 「例年通り、今年も6月にタイガースの親会社である阪急・阪神HDの株主総会が行われますが、今年は虎キチの株主たちから『赤字を出さないためにも金本を現役復帰させてはどうか、それが無理なら和田監督を辞めさせて金本政権を組閣しろ』という緊急提案が予定されているというのです。例年、株主総会は荒れるが、今年は福留に3年6億、西岡に2年4億、日高に2年1億を投じたにもかかわらず、観客増につなげていないこともあり『いっそ彼らをクビにして2億2000万円で引退した金本を呼び戻せ』という声が強まってきている。赤字経営に目を光らせるのが株主の役目ですから、HD首脳も無視できない。昨年も阪神はセ・パ交流戦がはじまるまで5割をキープしていたが、前半戦終了の7月18日には借金10の5位に落ちた。株主総会での混乱が影響しているのです」 金本人気に期待を寄せるのは、このオフには鳥谷敬が海外FAを宣言、藤川球児(カブス)に続こうとしているからだ。早大時代に4連覇を一緒に勝ち取った青木宣親(ヤクルト→ブルワーズ)と和田誠(ソフトバンク→オリオールズ)に先を越された無念さに加え、WBCで名を売ったことで機が熟してきている。昨年の金本、藤川に続いて今年は鳥谷に逃げられては、いよいよ深刻な事態となる。
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スポーツ 2013年04月05日 15時30分
度重なる女性問題で騒がせた西武・涌井が“禊”の勝利
プロ野球選手たる者、プライベートでの醜聞はグラウンドで晴らすしかないか…。 度重なる女性問題を一部メディアで報じられた西武・涌井秀章投手(26)が、4月4日のソフトバンク戦(西武ドーム)で今季初先発。6回を投げて、8安打されたものの、要所を締めて1失点に抑えて、今季初勝利を挙げた。 涌井はWBC宮崎合宿中の2月20日、宮崎市内の繁華街で飲み歩いた末、女性をタクシーで“お持ち帰り”する様子が、一部写真週刊誌にすっぱ抜かれた。この件で、涌井は球団から厳重注意処分を受けていた。 涌井といえば、昨年5月に報じられた福岡・中洲のクラブホステスとの女性問題が記憶に新しいところ。この問題で涌井は球団から無期限の謹慎処分を受け、1カ月も2軍に幽閉された“前科”があるだけに、「女遊びのヘタな選手」とのらく印を押されてしまった。ただ、涌井は独身であり、一連の報道には同情すべき面もあるのは確か。 西武の絶対的エースとして君臨していた涌井は06〜10年まで5年連続で2ケタ勝利をマーク。07年(17勝)、09年(16勝)には最多勝を獲得、09年には沢村賞にも輝いた。 しかし、右ヒジの故障のため、11年は9勝止まり。昨季は5年連続で開幕投手を務めたが、開幕から3連敗で2軍降格。1軍昇格後は抑えに転向したが、女性問題報道で再度2軍行きを命じられた。1カ月の謹慎後、抑えとして30セーブを挙げた。シーズン終了後には、渡辺久信監督から先発に戻すことを伝えられていた。 禊はすんだはずなのに、WBC合宿中の女性問題で再度、禊をすませなければならなくなった涌井。1年ぶりの先発登板で、勝ち投手になった。先発での白星は11年10月10日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、実に1年半ぶり。 女性問題で度々転んでしまった涌井だが、禊をすませて、エースとしての復権を目指すことになる。女性と遊ぶ時はプロ野球の一流選手としての自覚を、くれぐれももってほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月05日 11時00分
プロ野球開幕 本誌スクープ 巨人・阪神・中日「セ3強」に異常事態(1)
昨年は圧倒的な戦力で3年ぶり22度目の日本一に輝いた巨人だが、今年は最悪の雰囲気で開幕を迎えている。WBCに送り出した7選手が揃って不振、その不完全燃焼がいまなお、尾を引いているのだ。 中でも、精神的にズタズタになっているのが主将で正捕手で4番の阿部慎之助。「現在の巨人は慎之助のチーム」と言ってはばからなかった原辰徳監督が、WBC開幕戦直前に痛めた右膝を考慮してか、阿部を4番から外そうとしていることで両者の信頼関係にヒビが入ったのだという。 「そりゃたまらんでしょう。伏線はWBCの準決勝・プエルトリコ戦の重盗失敗です。山本監督も『阿部が軸』と言っておきながら、2点ビハインドの8回1死一、二塁、打者阿部の場面でダブルスチールもOKのサインを出した。阿部のバットを信頼していれば、こんなギャンブルはありえない。巨人選手たちも『あんなサインを出されては阿部さんのプライドはボロボロでしょう』と同情しきりですよ」 巨人担当記者がこう嘆けば、巨人OBのプロ野球解説者も今回の余波をこのように危惧する。 「かつて巨人では金田(正一)が先発していたヤクルト戦(1964年)で、2点ビハインドで迎えた7回1死三塁、打者広岡の場面で三塁走者の長嶋が本盗し、タッチアウトになった事件が伝説として残っている。怒り心頭の広岡さんはヘルメットとバットをベンチ前に叩きつけ、そのまま帰宅してしまった。川上監督がサインではなく口頭でミスターにだけホームスチールを指示していたことがわかったからです。広岡さんは二軍行きの処分を受け、兼任コーチの肩書もはく奪され、そのシーズンの一軍復帰はなかった。しかも、オフにはトレード騒ぎにまで発展、広岡さんと川上さんの確執はいまなお続いている。阿部は大人の性格だから直接的な不満は表さなかったが、そのときと状況は酷似しており、原監督との関係が微妙なのです」 なぜ侍ジャパンの山本監督ではなく、原監督への怒りなのか。 「そもそも、原監督と阿部は東海大閥と中央大閥。水面下では反目し合っているのです。また、今回の侍ジャパンの作戦面は巨人の橋上秀樹作戦コーチが担当しており、例の“重盗”も立案した。準決勝のためにサンフランシスコ入りした侍ジャパンのシニアアドバイザー・原監督も、ここ一番に配備していた“重盗”という究極の一手は知らされていたはず。原監督、橋上コーチ、阿部主将の三者間に十分な意思の疎通があれば、なんてことない話だが、打者阿部をスルーして敢行され、しかも、失敗に終わったことでチーム内に不信感、不協和音がこだましている」(同) 侍ジャパンの巨人勢はこぞってWBCで不振を極めた。エース内海の防御率が15.43なら、抑えエースの山口は同10.38。斬り込み隊長を託された長野は鳥谷、井端にお株を奪われ、2次ラウンドからついにスタメン落ち。巨人本隊復帰後も傷心の阿部に引きずられる形で揃って本調子を取り戻せないでいる。 「昭和の本盗事件」では川上監督に軍配が上がったが、「平成の重盗事件」はどのように進展するのか。いずれにしても深刻だ。
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スポーツ 2013年04月04日 15時30分
八百長認定で解雇された蒼国来の復帰が決定! 浮き彫りとなったずさんな調査
11年2月に発覚した大相撲の八百長問題で、クロ認定されて解雇された中国出身の元幕内・蒼国来(29=本名・恩和図布新=おんわとうふしん)氏の復帰が決まった。 蒼国来は同年4月11日に八百長関与の認定をされ、日本相撲協会から引退勧告を受けた。潔白を主張し、これに応じなかったため、同13日に解雇された。蒼国来は幕内力士としての地位確認を求めて訴訟し、3月25日、東京地裁は問題とされた取組で八百長があったとは認めず、解雇は無効として力士の地位にあると確認し、解雇後の給与の支払いを命じる判決を下した。 この事態を受けて、協会は4月3日、臨時理事会を開き、「判決を覆すだけの証拠が乏しい」として、満場一致で控訴断念を決定。蒼国来の復帰を認めることを決めた。 理事会後、北の湖理事長(元横綱)は蒼国来、師匠だった荒汐親方(元小結・大豊)と面談し、「申し訳なかった」と謝罪。復帰時期は2年のブランクを考慮して、5月の夏場所(両国)ではなく、7月の名古屋場所(7月7日初日=愛知県体育館)とした。番付に関しては、当初、「幕内最下位格」との案が出ていたが、解雇となった時点の地位である西前頭15枚目とし、蒼国来に最大限の配慮をみせた。蒼国来は27日の横綱審議委員稽古総見から、協会の行事に加わる。 北の湖理事長は「蒼国来は疑われたことにより、ファンの目は厳しくなると思われますが、より一層稽古に精進し、ファンを魅了する相撲を取ることを期待します」とのコメントを発表。 蒼国来は「この2年間、つらかった。もう一度、好きな相撲が取れてうれしい。支えてくれた方に恩返しして、協会にも必要とされるよう、今まで以上にいい相撲を取りたい」と意欲を見せた。 協会では一度、角界を去った力士の復帰を認めない規定になっているが、異例な措置を取らなければならなくなった背景は、八百長調査のずさんさだった。 当時、この問題を調べたのは特別調査委員会だったが、物証が乏しいなかで、調査は難航。認定の判断基準となったのは、早くから八百長を認めた元竹縄親方(元幕内・春日錦)、元幕内・千代白鵬のメールの解析結果や、聴き取り調査の内容や態度などだった。蒼国来の裁判においては、元竹縄親方の証言があいまいだったことも敗訴の要因となった。 危機管理委員会委員長を務める宗像紀夫理事(元東京地検特捜部長)は、「こんな薄い証拠で処分していいのかという内容だった。当時は非常に世論が盛り上がり急いで処分を出さないと、という状況になってしまった」と、調査のずさんさを認めた。 宗像理事は八百長認定で追放された他の24人の力士、親方に関して、申し出があれば、「きちっとした調査、親切丁寧な対応をしていく」とコメントしたが、さすがに2年の月日は長い。復帰を求めて係争中の元十両・星風を除き、それぞれ、新たな人生を歩んでおり、もはや時すでに遅し。もし、シロでありながら、クロとみなされて角界を追放された者がいたとしたなら、不幸というしかない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年04月03日 15時30分
20歳の超新星が女子プロゴルフ界に出現! 太ももムチムチの堀奈津佳プロ
まさに人材の宝庫といえる女子プロゴルフ界。最近は若手美人ゴルファーの台頭が目立ち、喜ばしいかぎりだが、またひとり、超新星が現れた。 それは、先の「アクサレディスゴルフトーナメント」(3月29日〜31日=宮崎・UMKカントリークラブ)でツアー初優勝を果たした堀奈津佳(20)だ。 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の公式プロフィールによると、堀は身長159センチ、50キロの一般的な体型。キュートなルックスもさることながら、その最大の魅力はムチムチの太ももだろう。 優勝した「アクサレディス」では、かわいいショートパンツで、惜しげもなく足を披露。そのフレッシュな太ももが、はち切れんばかりでムチムチなのだ。観戦した世のお父さんたちの目を、大いに癒してくれたはずだ。 足といえば、これまた新星の“美脚”でなるプロレスラー・木戸修の愛娘・木戸愛(めぐみ=23)がいる。木戸の場合はスラッと伸びた長い足が魅力だが、堀は練習の賜物ともいえる鍛え込まれた太ももが売りだ。 堀は92年7月6日生まれ、徳島県徳島市出身。10歳の時から父親の勧めでゴルフを始め、06年の「四国小学生ゴルフ大会」を制して頭角を現す。その後も、「四国小中学生ゴルフ大会〜女子中学生の部」(07年)、「全国中学校ゴルフ選手権春季大会〜四国予選」(08年)、「四国ジュニアゴルフ選手権〜女子15〜17歳の部」(08年)、「全国高等学校ゴルフ選手権〜春季四国地区予選」(09年)、「四国ジュニアゴルフ選手権〜女子15〜17歳の部」(09年)、「マンシングウェアレディース東海クラシック〜ジュニア予選会」(09年)、「全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦」(09年)、「四国女子アマチュアゴルフ選手権」(10年)と、小中高時代は数々のジュニアタイトルを獲得。 高校(藤井学園寒川高等学校)卒業後、11年8月のプロテストに合格。昨年はステップアップツアーの「エディオンカップ」、「ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース」を制し、獲得賞金約792万円で賞金ランク72位。飛躍を期した今季は初戦の「ダイキンオーキッド」こそ予選落ちしたが、4戦目にして、悲願のツアー初優勝を成し遂げた。 できれば、木戸のようにミニスカでプレーしてほしいものだが、それが無理なら、ショートパンツでのプレー継続を強く望むばかりである。せっかくのムチムチの太ももを、パンツルックで隠してほしくない。(坂本太郎)