スポーツ
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スポーツ 2013年04月27日 11時00分
“祝義”を喜んで受けた力士も続出 協会が困惑した春巡業の観客乱入騒動
大相撲の地方巡業では本場所では見られないファンサービスが行われるが、思いがけないアクシデントも付き物のようだ。 「その“1万円札バラまき事件”が起こったのは、4月6日の神奈川県藤沢市『藤沢場所』。化粧まわしをつけた力士6人が土俵上で輪になり、手拍子に合わせて自慢のノドを披露する“相撲甚句”の最中。輪の中心は春場所、横綱、大関に初挑戦し、ファンを沸かせた大阪出身の勢(伊勢ノ海部屋)でした」(担当記者) その甚句がたけなわに差し掛かったとき、突然、60歳前後の初老の男性が土俵に上がってきたのだ。 「呼出しが慌てて下りるように促したのですが、男性はその手を振り払い、やおらポケットから財布を取り出すと、歌っている力士たちに1万円札を1枚ずつ配り始めました。きっと“ご祝儀”のつもりだったんでしょう。最後は強制的に引きずり下ろされ、配ったお金もすぐ返還されましたが、場内はとんだハプニングに大騒ぎでした」(同) ひいきの力士や上位を食った力士たちに、タニマチ(後援者)がご祝儀を渡すのは大相撲界の伝統だ。 大正時代、後に横綱になった新小結の栃木山が横綱太刀山の連勝を56でストップさせ、意気揚々と花道を引き揚げて来ると、汗で濡れた背中に百円札が2枚貼り付いていたという。 当時の百円は今なら30万円以上の価値がある。いかに若手力士の殊勲にファンが狂喜したかを物語るエピソードとして語られているが、これと今回の1万円札バラマキ事件とは、およそ似て非なるもの。単なる小金持ちが、これ見よがしに配っただけだ。 「悲しいのは、すぐに返還したものの、いったん6人の力士全員が、それを嬉しそうに受け取ったこと。大相撲界が力士たちの意識改革に取り組んで久しいですが、尾車巡業部長(元大関琴風)は、『今後、二度とこういうことが起こらないように目を光らせないといけない』と苦い顔。改革の効果が上がっていないことを露呈してしまいました」(スポーツ紙記者) 変化の道、いまだ遠し。
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スポーツ 2013年04月23日 11時45分
地元ファン最優先の広島・松田元オーナー
慰留が「最大の戦力補強」と言うべきか…。大竹寛(29)が得点圏に走者を背負いながらも粘り強いピッチングで今季2勝目を挙げた(4月17日)。野村謙二郎監督(46)も「しっかりと試合を作ってくれた!」と上機嫌で語っていたが、大竹といえば、その3日前に『国内FA権』を取得したときの“異例の賛辞”も思い出される。 「言動も立派になった。今の状況ならいいコーチになれる」 慰留を明言したのは、ほかならぬ松田元オーナーだった。その言葉通りなら、大竹は『幹部候補』として、将来も約束されたわけだ。 かつて広島はFA権を行使しようとする選手に対しては「見送る傾向」も強かった。 「慰留交渉で年俸がつり上がるのを嫌ったからですが、野球の成績とは別に、経営陣による『独自の査定』も影響していたように思います。お気に入りの選手(ベテラン)は大切にするが、そこから漏れた選手はたとえ主力であっても、待遇が冷たいというか」(球界関係者) 川口和久、江藤智、新井貴浩などの看板選手がFA権を行使した背景には、そんな線引きもあったらしい。 しかし、昨今はそうではない。昨季もFA権を取得した栗原、廣瀬を引き止めており、旧広島市民球場から3万3000人収容の『MAZDA Zoom−Zoomスタジアム広島』に本拠地を移し、「観戦者収入が上がり、球団経営も好転している」という。FA取得選手のプライドを満たすのに十分な“資金”を得たようだ。 「野村監督の次が見つからないからですよ」 プロ野球解説者の1人がそう言う。どういう意味かというと−−。 「野村監督は地元財界にもファンが多い。その野村監督を招聘することで財界からの支援も得たわけですが、過去3年、クライマックスシリーズにも進出できていません。結果を出さないと、野村監督に指揮を続けさせる意味もなくなってしまう。単にチームを強くするだけの指揮官ならすぐに見つかるでしょうが、地元財界が応援してくれるような後任監督はなかなか見つかりませんから…」 栗原、廣瀬はクリーンアップ候補だが、バットマンとしての数値は物足りない感もある。大竹もドラフト1位選手ではあるが、先発ローテーションの4番手以降だ。戦力の喪失は優勝圏内から遠ざかるだけではなく、チーム経営にも影響しかねない。 「生え抜きの選手を大切にする…。そうしなければ、地元ファンからも見限られてしまいます」(前出・関係者) オーナー自らが大竹の慰留を明言したのは、チーム経営のためでもあったようだ。 2年目の野村祐輔が登録抹消で先発要員が不足している。大竹は十分に存在価値を見せつけたようである。
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スポーツ 2013年04月23日 11時00分
リハビリ密着取材3055日 ミスター完全復活への執念(2)(スポーツジャーナリスト・吉見健明)
多摩川台公園でのリハビリも同様だ。 運動場を10往復。調子のいい日は、周囲の公園内も歩くようになった。 その際、子犬を連れて散歩する主婦や顔見知りになった男性らと会話する余裕すらある。また、T広報や介護士と野球の話にも花を咲かせている。少し離れた所にいても、その情景がわかるほどミスターの声は大きい。 最近ビックリした光景があった。麻痺している右手ではなかったが、ゴルフボールくらいの柔らかい玉を、ミスターが下から投げたのである。5月5日に予定されている松井の引退式の始球式用にサプライズで準備しているのか。 “ミスターが投げ、ゴジラが打つ”。スポーツ紙の見出しではないが、その練習をしているのでは、と思わせる微笑ましい光景だった。 ミスターと松井のW国民栄誉賞受賞で親しい読売関係者はこう話していた。 「これは明らかに会長(渡辺恒雄球団会長)が画策していますよ。秀喜(松井)は読売に帰ってこない−−という情報を報告されてからは、会長の機嫌が悪くなった。自分が“イチローを巨人監督に…”との発言を棚に上げ、メンツばかり気にしている。『絶対に他球団に渡すな!』が至上命令ですよ。会長は一度、決めたことはなんとしても成し遂げないと気がすまない性格。政治力を使ってでもね」 さて、リハビリ開始から全く変わっていないことが一つある。時間だ。 前述のように、月曜日は多摩川台公園に7時10分に現れリハビリ。火曜日から土曜日までは7時50分に都内・自然教育園に到着する。多少時間がずれても5分くらいの正確さだ。 私が長い間、リハビリ取材を継続できたのも、ミスターのこの時間厳守に助けられたのかもしれない。 実は、ミスターへの密着取材は読売サイドに拒絶されている。再三の取材要請を断られ、「止めてくれ」との忠告まで受けている。 しかし、'11年10月4日、多摩川台公園で初めてミスターに「お元気になられて良かったですね」と挨拶した。ミスターは最敬礼して「おはよう。ありがとうございます」と返してくれた。これこそがミスターの魅力にほかならないと思う。 医学的に再起不能とまでいわれたミスターが社会復帰を成し遂げている。次なるリハビリ目標は「もうすぐ走れますよ」。このことの方が国民栄誉賞ものだ。
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スポーツ 2013年04月22日 11時00分
リハビリ密着取材3055日 ミスター完全復活への執念(1)(スポーツジャーナリスト・吉見健明)
地方紙の『上毛新聞』(群馬)が長嶋茂雄、松井秀喜のW国民栄誉賞受賞をスクープした4月1日の月曜日午前7時10分、リハビリを日課とするミスターの姿はなかった−−。私はいつものように、時間厳守の長嶋茂雄(ここからミスターと呼ばせてもらう)を待ったが、ついに多摩川台公園にはこなかった。 国民栄誉賞が表面化したこともあり、ミスター担当のT広報がその旨を伝えたからだ。月曜日は決まって東京・田園調布の自宅近くの多摩川台公園でリハビリ散歩をするのだが、ここは一般人も通る公園である。今では、ミスターがリハビリをするのを知っている住民も増えてきたから、混乱を避けたのだ。 2004年3月、ミスターが脳梗塞で倒れて以来、私はずっと動向を追ってきた。ミスターのリハビリ取材でいえば、3055日(4月10現在)になる。 '07年1月、星野仙一(現・楽天監督)が〈北京五輪監督に就任〉と新聞で報じられた翌日から、五輪監督就任を励みにしていたミスターは10日間リハビリを休んでいる。あとリハビリ休養日である日曜日(当初の3年間はリハビリをしていたが、休養日を作るべきだと主治医の指示で休むようになった)以外、雨の日も風の日も関係なく、ミスターは続けてきた。 ミスターのリハビリで驚かされるのは、その回復力の速さと生命力だ。脳梗塞で倒れ、生死を彷徨ったミスターに対し、主治医は“寝たきりを覚悟”と長男・一茂に伝えたほどだ。 そんな重体だったにもかかわらず、退院後リハビリを開始。翌年の'05年6月には、リハビリの際、すでに杖をはずして歩いていた。車の乗り降りにも杖は使わなくなった。4年目からは、介護士が万一の場合に備え横で杖を持って歩くこともしなくなった。 多摩川台公園下から田園調布の自宅までの坂道も一気に上がり、今では15分で完了する。私が歩いても息がキレるほどの坂道だ。 ミスターのリハビリで変わったのは、回復力だけではない。表情も明らかに違う。 初めの3年間は悲壮感漂うリハビリだった。見ている方にも怖いくらいの執念が感じ取れ、必死に歩いていた。それが5年前からはリハビリを楽しんでいる様子が一目瞭然なのだ。 たとえば、土曜日は都内の自然公園内を歩くのだが、最後の500メートルは早足走法なうえ、公園に響き渡るような大声を出す。 「イチ、ニ、サン、シ」 介護士の号令と合わせて、ミスターも腹の底から声を張り上げる。声のリハビリを兼ねているから迫力も十分だ。今年からは、リハビリ開始から取り組まれるようになった。 介護士はリハビリが終わると、主治医に携帯電話で報告している。 「右足(麻痺が残る)爪先で地面を蹴って歩けるようになりました」 と介護士も自分のことのように喜んでいる。以前のような暗さはなく、爽やかな表情と笑顔があった。
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スポーツ 2013年04月20日 11時00分
W国民栄誉賞に隠された真実 ゴジラ松井「5・5」引退式で巨人監督要請(2)
ともあれ、東京ドームで松井氏が巨人のユニホームを着るのは'02年11月23日のファンフェスタ以来。長嶋氏もユニホームに身を包む。超満杯に膨れ上がった東京ドームでファンを前に「背番号3」の師匠が「背番号55」の松井に「次の監督を頼みます」と要請されれば、結果は決まったも同然。松井のコメントがすべてを物語っている。 「正直、私が現時点で頂いていいのかという迷いもありますが、今後、数十年の時間をかけて、この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう、これからも努力していきたいと思います」 気になるのは原監督の動向だ。昨年の日本一に続いて今季も首位を走っており、甥の菅野智之投手も新人王の有力候補。すんなり、松井にバトンとは考えにくい。 しかし、今年で2年の契約延長が満了。さらには昨年の1億円不倫騒動で球団イメージを傷つけたことから、実は今季の優勝を花道に後進に道を譲るシナリオができているのだという。 「そうはいっても、ミスター同様に巨人の大功労者ですから、それに相応しい転身先は欠かせない。後任監督の松井が国民栄誉賞なら、原監督はそれに勝るとも劣らない配慮が必要となる。そこで囁かれているのが、初代スポーツ大臣への就任です。開幕直前の3月23日、原監督は都内で安倍総理、甘利経済再生担当相、松下国土交通政務官と会食している。巷間伝わっているのは、今年9月7日に開かれるIOC総会で2020年の五輪開催都市が東京に決まった場合、『東京五輪招致担当特命大臣・スポーツ相』で入閣はどうか、という打診だったのではないかと。原監督は民間人の立場で安倍政権に加わる…。いずれにせよ、安倍政権は今季で原監督がユニホームを脱ぐということを察知しているということです」(全国紙政治部記者) もっとも、自民党が主婦層にも人気が高い原監督を有力候補者として狙っているという情報もある。全国の巨人ファンに加え、原監督には出身母体の「東海大票」が期待できるからだ。 東海大は全国10キャンパス、20学部87学科を擁する日本屈指の総合大学。卒業生、その家族などを含めれば、100万人超の大所帯。 「これまで東海大は野党色が強く、創立者で前総長の松前重義氏(故人)は社会党所属の衆議院議員でした。現総長の松前達郎氏も日本社会党の元参院議員です。しかし、社会党の流れをくむ民主党は党が割れ、下げ止まらない状況が続いている。安倍総理は全国の東海大票に楔を打ち込む形でグループの象徴的存在である原監督を自民党から出馬させたいのではないか。今夏の参院選は時間的に無理ですが、3年後の参院選なら十分間に合う。最近の原監督は球界OBの解説者と政治談議をよくかわしており、政治に精通しているのがよくわかる。野球界の頂点を極めたことで政治家への転身を図っているのは容易にみて取れます」(ベテラン巨人担当記者) 一方、巨人の松井受け入れシフトは急ピッチで進んでいる。メジャー時代に松井の専属通訳を務めた元報知新聞の広岡勲氏を巨人の球団代表付けアドバイザーとして迎え入れる。 ナベツネ会長の「有終の美」は実現するか。
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スポーツ 2013年04月19日 11時00分
W国民栄誉賞に隠された真実 ゴジラ松井「5・5」引退式で巨人監督要請(1)
連続日本一に絶好のスタートを切った原巨人が、来季の松井政権発足に向けて本格的に動き出した。5月5日の広島戦(東京ドーム)の試合前に巨人OBでヤンキースなどでも大活躍した松井秀喜(38)の引退セレモニーを行い、松井が入団時に監督を務めた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(77)も駆けつけるのだが、実はとんでもないサプライズが用意されていた。 「当日の引退セレモニーの前に巨人の球団会長で読売新聞本社グループ会長でもある渡辺恒雄氏が松井に会い、正式に次期監督就任を要請。そののち、長嶋氏が渡辺会長を代行する形でスタンドのファンの前に現れ、松井に次期巨人監督への就任を要請し、その場で返事をもらうという段取りだというのです」(球界関係者) 師匠の長嶋氏から直接要請を受けたら、絶対にノーとは言えない、というしたたかな計算が秘められているのだ。 「渡辺会長は次期監督に松井を心底推している。今年1月7日には自らポスト原監督の問題に触れ、『今、原君のあとを継ぐってのはいないんだよ。そのあとは松井君が最適。松井君の方がどう考えるかだ。(日本に)帰ってきたら会うから、会って頼む』と取材陣に話している。その後、松井との直接交渉が遅れたのは、一つには松井が年齢的に次期尚早と判断、将来の指導者に備えて勉強したい旨を伝えていたからです。そこで渡辺会長は安倍首相と長嶋さんを巻き込み、国民栄誉賞のW授与という離れ業で、監督就任を決断させようとしているのです」(スポーツ紙デスク) 渡辺会長が足早に「新体制」を進める背景には、今季中に「ナベツネ巨人」の集大成を成し遂げたいという意図が強くにじむ。 「巨人軍のトップとして球界を長く牽引してきた渡辺会長も、5月30日には87歳を迎える。昨年11月に政治記者時代から大親友だった三宅久之氏(政治評論家)が他界、今年に入るや自身も足指骨折や大腸ポリープの除去手術などで約1カ月の入院生活を余儀なくされたことで、巨人の今後についてもあれこれ考えたのでしょう」(同) 昨年、原巨人は交流戦、リーグ、CS、日本シリーズ、アジアシリーズをことごとく制覇。史上初となる『5冠』を達成したことで、渡辺会長はこれで有終の美を飾れたと安堵したものの、唯一の心残りが巨人軍、いや読売の大功労者である長嶋氏にいまなお国民栄誉賞が授与されていないこと。 ONの二枚看板でV9を達成したにもかかわらず、王貞治氏が通算756本塁打の世界記録達成で1977年に授与されたのに対し、プロ野球を国民的なスポーツに発展させた大功労者のミスターはいまだ授与されていない。王氏自身も「第1号は自分ではなく長嶋さんでよかった」と心を痛めていることもあり、長嶋氏への授与こそが球界全体の最優先課題だった。 政府が長嶋氏と松井氏に国民栄誉賞を授与する方針を発表したのは4月1日だが、読売グループ関係者によれば、実は1月7日に都内のホテルで開催された読売新聞社の2013年賀詞交歓会が発端だという。 同日、ホテル内の日本料理店で渡辺会長と安倍晋三総理の食事会が設けられ、菅義偉官房長官が同席。日本最大の発行部数を誇る読売新聞の主筆でもある渡辺会長は国の内政、外政について具申するとともに、長年の懸案事項だった長嶋氏への国民栄誉賞授与についても進言したという。 「安倍政権の返り咲きに尽力したのがナベツネさんの盟友・三宅久之氏だったことに加え、朝日新聞が保守色の強い安倍総理のバッシングを繰り返していることもあり、現政権は読売に友好的なのです。そんな追い風もあり、長嶋さんの国民栄誉賞を煮詰めたのでしょうが、問題は時間が経過し過ぎており、なぜいまなのかの納得いく説明でした。そこで安倍総理が松井ファンであることをとらえ、松井とのW授与ではどうか、という流れになったのです。長嶋氏とともに国民栄誉賞が心待ちされていた大相撲の大鵬親方が1月に亡くなり、生前の授与ができずに終わった反省から、長嶋氏への授与が急ぎ決まったのです。一方、松井は王貞治、衣笠祥雄、長嶋茂雄の大先輩に肩を並べるには荷が重いと判断、先輩のイチローが辞退していることもあり、気持ちに変化はない。が、『今回の長嶋氏への授与は教え子である松井とのセットが条件』と説得され、受け入れたのです。かたくなに辞退すれば今回の長嶋さんへの授与が見送りになる、その心配を危惧したからです」(日本テレビ関係者)
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スポーツ 2013年04月15日 11時00分
客入りノルマ達成も目立つ大関陣大コケ
春場所は3月24日、横綱白鵬(28)が2場所ぶり24回目の優勝を史上最多の9回目の全勝で飾り幕を閉じたが、こんなにヤマ場に乏しく、盛り上がりに欠けた場所も珍しい。 白鵬の対抗馬、というよりも、本命と目された先場所の覇者の日馬富士が序盤に平幕相手に2連敗し、場所前、北の湖理事長が、「1人でいいから大関が優勝するくらいの気迫を持ってもらいたい」と期待していた大関陣も総崩れ状態。 これでは、先場所の雪辱の意気に燃える白鵬を止められない。4日目には早くも単独トップに立ち、日を重ねるにつれて後続との差は開くばかり。 「まさに1人、無人の野を行くが如しでしたね。あれは9日目の朝でした。前の日、豊ノ島にも敗れて3敗に後退した日馬富士が朝稽古を抜け出し、稽古場の前の公園で鳩に持参したパンをちぎって投げたんですが、一羽も寄ってこないんですよ。これには日馬富士も苦笑いし、『弱い横綱のエサは鳩も欲しくないみたいだ』とボヤきまくっていました。勝負ごとは負けてはいけないということを絵に描いたようなシーンで、逆にあのあたりから白鵬に独走に拍車がかかりましたね」(担当記者) もっとも、白鵬も体調万全だったワケではない。前半は朝も稽古場に降りていたが、後半に入ると自室に閉じこもって姿を見せない日も。原因は左耳の化膿で、11日目には傷口からバイ菌が入ってリンパ節炎を起こし、病院で点滴を受けている。しかし、これで返って気合いが入り、13日目に早々と優勝を決めてしまった。 「この春場所、笑ったのは白鵬と、春場所担当部長の貴乃花親方の2人だけですね。白鵬は最後まで力を抜かず全勝して、ひとりで場所を支えました。貴乃花親方も、この低調な盛り上がりの中、ノルマにしていた去年の9回を超える10回の大入り満員を達成しました。次期理事長に向かって一歩、歩みを進めたというところでしょう。あとは、日馬富士を筆頭に全員丸坊主ものです」(協会関係者) こんな場所はもうたくさんだ。
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スポーツ 2013年04月14日 11時00分
八百長問題・蒼国来の“解雇無効”判決で 控訴を即断念した相撲協会内の不和
大相撲界に衝撃。3月25日、東京地裁は、平成23年4月に八百長に関与したとして日本相撲協会から追い出された、元幕内蒼国来の恩和図布新(おんわとうふしん)氏(29)の「大相撲界追放は無効」という画期的な判決を下した。 八百長発覚を受け、それこそ総力をあげて調査を行い慎重に処分を行ったはずの相撲協会は、どうして敗訴したのか。 「八百長というのはあってはならないことですからね。当時の放駒理事長以下、協会首脳はそれが発覚したことでカーッと頭に血が上り、疑わしき者は何が何でも処分し、1日も早く忌まわしき事件を幕引きしようと突っ走り過ぎたんですよ。八百長に関わったと認定され、処分されたのは25人。その中で、首謀者の元春日錦の八百長メールに名前があったのは13人で、残りの12人は信憑性のない供述だけで処分された。恩和図布新氏もその1人で、やっていないと主張してもまったく聞き入れられなかった。まったくの証拠不十分で、当然の結果です」(担当記者) 判決を受けた相撲協会の対応も実にあっさりしたものだった。まるで、事前にこうなることがわかってでもいたかのように、なんとその日のうちに判定を覆すだけの証拠は乏しいとして控訴断念を打ち出したのだ。 「公益財団法人への移行期限が11月末に迫る中、勝ち目の薄い裁判を長引かせるのは得策でない、という判断が働いたこともありますが、最も大きいのは放駒前理事長に対する反発。前理事長は文科省の顔色をうかがい、外部理事らの協力を仰いで大量処分を強行したんです。すでに当時から関与を否定しているのに処分していいのか、という批判が親方たちの間にあったのは事実。その1人が北の湖現理事長で、判決後、強く批判し、なんで放駒の尻拭いをオレがしなくちゃいけないんだ、という気持ちを露わにしています」(協会関係者) 大相撲界が一枚岩になるのはまだまだ先だ。
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スポーツ 2013年04月13日 17時59分
巨人・澤村投手と元日テレ・森アナがスピード離婚!
巨人の澤村拓一投手と元日本テレビアナウンサーの森麻季さんが3月末に離婚していたことが12日に球団から発表された。 この日の一部スポーツ紙が2人の離婚をスクープしたのを受けた形での発表となったが、報道によると、協議の末、円満に離婚に合意。2人は球団を通じ連名で「話し合いを重ねた結果、別々の道を歩むこととなりましたが、今もお互いを尊敬する気持ちに変わりはありません。これからも応援し合いながらそれぞれの新しい人生を形作っていきたいと思います。応援して下さったみな様に感謝するとともに二人の今後を温かく見守ってくださるようお願い申し上げます」とコメントしたが、報道でも、球団からの発表でも、離婚の理由については一切、明らかにされていないのが謎だ。 「まだ25歳の澤村だけに遊びたい盛り。さすがに、東京では写真誌などのマスコミが目を光らせていたので、遊びは控えていたようだが、地方ではチームの先輩らと伸び伸び羽根を伸ばしていたというが、決定的な離婚理由についてはまったく聞こえて来ていない」(球界関係者) 2人は澤村が中央大時代から交際を始め、11年4月に熱愛が発覚。同年の12月に都内で結婚式を挙げていた。森さんは11年末で9年勤めていた日テレを退社し専業主婦となり、澤村の登板日には本拠地の東京ドームだけでなく、首都圏試合を観戦に訪れていたというが、結婚から約1年半でのスピード離婚となってしまった。 「森さんは日テレ時代に自ら名乗り出て料理番組のアシスタントをつとめるなど、料理の腕を磨いて澤村の胃袋をがっちりつかんだかと思われていたが、7歳年下の澤村の“手綱”をがっちりと握ることはできなかったようだ」(テレビ関係者) 離婚が澤村の成績にどう影響するかが注目される。
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スポーツ 2013年04月13日 17時59分
視聴率急落! 凡戦続きの亀田興毅にファンもソッポ向いた!?
かつて、“視聴率男”と称された亀田興毅の神話も完全に崩壊したか…。 WBA世界バンタム級王者の興毅(26=亀田)が、同級8位のパノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29=タイ)を挑戦者に迎えたV6戦が、4月7日に大阪・ボディメーカーコロシアムで行われ、2-1の僅差判定で興毅が勝利し、6度目の防衛に成功した。 試合はこれといった見せ場もなく、ダウンシーンもなく終了。試合前には、景気よくKO勝利を宣言していた興毅だが、凡戦の末の辛勝に、「しょうもない試合をしてしまいまして、本当に申し訳ない」と、ファンに土下座謝罪するありさまだった。 当初、2月14日に発表された対戦相手は同級8位(当時)のジョンフレス・パレホだったが、パレホ陣営にビジネストラブルがあったとして、3月12日に同級6位のフアン・カルロス・パジャーノ(ドミニカ)に変更された。 ところが、今度はパジャーノにパスポートの不備が発覚し、来日不可能となり、同16日、パノムルンレックに変更されるドタバタぶりだった。 度重なる挑戦者の変更で、対戦相手を研究する時間が少なかった面もあろうが、ランキング下位の選手相手に、この凡戦ぶりでは世界王者としての器量が問われる。 この試合はTBSがテレビ中継したが、その視聴率(数字は以下、関東地区)は、試合内容に比例するように、11.2%(午後7時56分〜8時54分)と低調だった。同時間帯では日本テレビ系列「DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組NO.1決定戦」(午後7時〜10時54分)の13.8%が最高で、裏番組に影響されたとも言い難い。 昨年12月14日のV5戦では、同級暫定王者のウーゴ・ルイス(メキシコ)との統一戦を実現させ、叶美香のラウンドガールへの起用も功を奏したか、視聴率は20.5%をマーク。興毅の試合では2年9カ月ぶりに20%の大台を記録していただけに、V6では実に9.3ポイントも急落した。 バンタム級に転向してからの興毅戦の視聴率は、王座決定戦(10年12月26日)=13.8%、V1戦(11年5月7日)=13.9%、V2戦(同8月31日)=16.7%、V3戦(同12月7日=セミファイナル)=10.2%、V4戦(12年4月4日)=14.6%で、V6戦は2番目に悪かった。ただ、V3戦ではメーンを弟の大毅に任せたため、放送時間が早くて数字が伸びなかったという背景があっただけに、今回の視聴率の低さは深刻。 V5戦でもダウンシーンは見られず、「興毅の試合は見ていて、つまらない」というのが定説になりつつある。このまま、勝って当然の相手にも凡戦を繰り返していては、ファンがソッポを向いても致し方ないところか…。(落合一郎)
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