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独走入手 中日「松坂大輔」獲りの裏に5球団「巨人潰し包囲網」の密約(1)

 プロ野球が開幕、ダントツ優勝候補の巨人は新外国人・ロペスの一発、名脇役・脇谷の逆転打で開幕戦勝利を飾り、戦力の違いを見せつけた。渡辺恒雄球団会長は14年ぶりのオープン戦1位について「WBC参加の超エリート7人がいなくとも出した数字」と豪語していたが、なるほど昨季2位中日に10.5差をつけて優勝した戦闘力はさらにパワーアップしている。

 実力の違いを誰より体感しているのが、横浜DeNAの中畑監督だ。昨年、巨人に4勝17敗3分け。東京ドームでは白星なしの9敗1分けの完敗だった。
 そこでにわかに助けを求めたのが、中日の高木監督。中日新聞グループと巨人の親会社の読売新聞はライバル関係にあり、「敵の敵は味方」とばかり、「巨人包囲網」を呼びかけたのだ。
 「12球団で一番弱いので戦力を下さい」という中畑の申し出に高木監督が「巨人に勝ってもらうために3人出した」と応諾。昨シーズンまで中日でプレーしていたソト、ブランコ、ソーサの3助っ人を供出したのである。

 スポーツ紙などの報道によれば、「巨人潰し」を共通項に横浜と中日が連携したとされるが、本誌が入手した情報によると、この助っ人譲渡にはある密約が秘められているという。ここにきて高木監督が突如として「うちはネームバリューがないが、来てくれるなら、そんないいことはない」と、松坂大輔にラブコールを送っているのもそのためだ。
 「これまで横浜が獲得に積極的だった松坂をドラゴンズにスイッチしようというのです。実は就任早々、中畑監督はハマカラーをより鮮明に打ち出すことで観客動員を増やそうと考え、中日からFA宣言した横浜高OBの小池を獲得した。これで地元・横浜高出身の選手は西武から移籍した後藤、次期大砲の筒香など6人に増えた。その最終形が甲子園春夏制覇を果たした松坂の獲得にあったのです。しかし、中畑監督は今季もCS出場を逃せば、解任が確実なことから、路線の修正を余儀なくされた。そこで生き残りのために捻り出したのが、松坂の中日入りをアシストする見返りとして、中日から3外国人を譲り受けるというもの。じゃなければ、出しませんよ。現に開幕戦では譲渡した新4番のブランコに決勝打を放たれ、中日は痛い星を落としたわけですから…」(CSテレビ解説者)

 今季の松坂はインディアンスでのメジャー続行を目指したものの、結果を残せず、開幕ロースター(25人枠)入りを逃した。一旦契約を白紙に戻した上でイ軍と契約を見直し、3Aからメジャー挑戦を再チャレンジするという。
 「インディアンスの投手陣は層が薄く、3Aでの活躍次第ではシーズン途中からのメジャー昇格は残されている。しかし、レッドソックス時代の監督でもあったイ軍のフランコナ監督は先発ローテを松坂に期待しており、18勝を挙げた実績を尊重して先発以外に起用する考えはない。その意味で活躍の場は狭まっている。おそらく、松坂は6月末までに昇格できなければ、メジャーに見切りをつけ、日本球界入りするのではないか。FA資格を持っており十分可能なのです。その場合でも横浜はないでしょう。松坂が欲しているのは完全復活をアピールすることで、日本一が狙えるチームが条件。その点、中日には可能性がある。横浜はこれまでの関係を生かした上で自らは断念し、ドラゴンズ入りの橋渡しをしようとしているのです。この妙案に高木監督が飛び乗ったのです」(中日OBの野球解説者)

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