スポーツ
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スポーツ 2020年04月06日 18時00分
大相撲“無観客取組”の収穫――来場所は協会待望の「2横綱2大関」
3月22日、新型コロナウイルス感染拡大のため「無観客」で行われた大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)は、横綱・白鵬の2場所ぶり44回目の優勝で幕を下ろした。 NHKのインタビュールームでマゲを結い直しながら優勝インタビューに応じた白鵬は、険しい顔でこう語った。「(今場所)初日は不思議な感覚だった。モチベーションをどこにもっていこうか、浮き沈みが激しかった。自分だけじゃなく、みんなそういう思いだったからホッとした。このような場所を経験したことを自分の相撲人生に生かしていきたい」 協会首脳も、こんな白鵬に負けないぐらい胸をなで下ろしていた。関係者の中から、1人でも新型コロナウイルスの感染者が出れば、今場所は即座に打ち切りと決めていた。それだけに、8日目に幕内の千代丸が発熱し、翌日に40度に上がり、「2日間、高熱が続いたので、感染の有無を調べるPCR検査を受ける」という連絡が入ったときは全員、真っ青になった。 幸いにも、陰性と判明。左足の蜂窩織炎(ほうかしきえん)による発熱だったことが分かると、手を取り合って歓声を上げた。 千秋楽、審判委員や幕内力士らが土俵下に整列する中で協会あいさつをした八角理事長は、途中で何度も感極まって言葉を詰まらせた。「立派に土俵を務めあげてくれました全力士、全協会員を誇りに思います」 感染が拡大する中で、15日間完走できたことがよほどうれしかったのだろう。そんな中、最大の収穫は、期待された朝乃山の大関取りの成功だった。白鵬、鶴竜の両横綱にはあと一歩、及ばなかったが、千秋楽、大関貴景勝を力強く押し倒して11勝目を挙げた。「本格的な右四つの力士。大関になっても大崩れすることはない」(担当記者) 昇進の目安の12勝には届かなかったが、審判部はそうゴーサインを出した。 開催を強行したおかげで、相撲協会はノドから手が出るほど欲しかった2人目の大関を得た。これで来場所は「2横綱2大関」時代に戻るが、問題はやはりコロナ。果たして“本来のカタチ”で開催できるだろうか。
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スポーツ 2020年04月06日 17時30分
DeNAの伝統“ドラフト2位イケメン枠”を継承! 即戦力左腕・坂本裕哉にかかる期待
ベイスターズからドラフト2位指名された坂本裕哉。立命館大学では昨年、関西学生野球連盟春季リーグ戦で5勝1敗、防御率1.24の成績で優勝に貢献。最優秀選手賞、最優秀投手賞、ベストナインとタイトルを総ナメした即戦力、期待の左腕だ。 入団発表の際、すでにラミレス監督から一軍レベルと太鼓判を押され、キャンプも一軍に帯同し続けると、オープン戦の初登板時こそ3回3失点とイマイチの内容も、2戦目には4回被安打1無失点とキッチリ修正してみせた。ラミレス監督が重要視しているストレートのスピードも、大学時代の最速148キロから、151キロまでアップするなど進化中で、ここまで二軍に落ちることなく奮闘。開幕先発ローテーションの6番手を狙っている。 もう一つ、ファンからの注目点が“イケメン”だ。180センチの長身とキリッとした目が特徴的な爽やかな容姿は、イケメンの多いベイスターズの中でもトップクラスと評判になっている。 DeNAベイスターズの歴代ドラフト2位は、イケメン揃いで話題に上るほどで、2012年度は現在中継ぎエースとも言える存在の三嶋一輝、2013年度は昨年オフにオーストラリア修行を敢行した貴重な中継ぎ右腕・平田真吾、2014年度は先発左腕の“長男”で選手会長も務める石田健大、2015年度は熊原健人(現楽天)、2016年度は水野滉也(現役引退)、2017年度はスピード抜群のリードオフマン候補・神里和毅、昨年度はロマン溢れる右の長距離砲・伊藤裕季也と、意図的とも思える顔面偏差値の高いラインアップで、さらに高確率で戦力となっている点もポイントだ。 坂本にとって、同じ左腕としても、立命館大学の2学年上の先輩としても憧れの存在、2018年のセ・リーグ新人王の東克樹がトミージョン手術で今季絶望の状況の中、その実力と容姿で先輩の穴を埋める以上の活躍も期待される。先の見えないプロ野球界ではあるが、まずは開幕ローテーションに入れるのか、背番号20に注目して行きたい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年04月06日 13時20分
ダルビッシュ「爆弾落ちてきていると想像して」「1年後があると思うな」コロナの危機意識低い人へ訴え 共感の声集まる
カブス・ダルビッシュ有が、5日、6日にそれぞれ自身のツイッターに投稿。感染拡大が続く新型コロナウイルスについて言及した。 ダルビッシュは日本時間で5日午前1時8分、自身のツイッターに「これは歴史に残るパンデミックになると思う。人類のためにも政府を信じて、自分に何ができるか?未来の人類に何をしてあげられるか?を考えたい」と投稿。 また、同日午前6時42分には、「コロナで自粛ばかりで疲れますよね。色々な不安もある。でも第三次世界大戦で今住んでるエリアにバンバン爆弾落ちてきていることを想像してほしい」、「それに比べたら自粛で家にいるぐらい楽」とツイートした。 さらに、ダルビッシュは6日にも自身のツイッターに投稿し、「人は自分がいつか死ぬとは思っているが、その日が本当に来るとは信じ切れていないのではないか。1年後があると思っていてはいけないと思う。特に今は」と人々に節度ある行動を求めた。 一連の投稿に返信する形で、ネット上のファンからは「『自分は大丈夫』という思い込みはいい加減に改めてないといつまで経っても収束しませんよね」、「今、外を出歩いてる人は『自分が爆弾になるかもしれない』という気持ちを持って外出を控えてもらいたいです」、「自分も含めて全ての人を警戒し続けることが今後の状況を左右すると思います」といった共感の声が多数寄せられている。 東京都の感染者数が4日、5日と2日連続で100人以上確認されるなど、感染拡大に歯止めがかからない新型コロナウイルス。6日には、該当地域の都道府県知事が必要と判断すれば、“不要不急の外出やイベントの自粛要請”、“医療施設のための土地・建物の使用”、“食品、医薬品など特定物資の収用”などの措置が可能となる「緊急事態宣言」を、安倍晋三首相が東京都などを対象に発令する意向を固めたと伝えられている。 先が見えない状況の中、感染拡大を食い止めるには1人1人の行動が大事というダルビッシュの訴えに共感した人は多いようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu
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スポーツ 2020年04月06日 12時10分
張本氏「インターネットくらいできる」発言に驚きの声 関口の問いに「それくらいのことは」と憤慨?
5日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏がインターネットの有益性について言及。自身も使っていることを明かし、驚きの声が広がった。 番組では、先週無観客の中、中京競馬場で開催されたGIレース高松宮記念を取り上げる。レースは大混戦の末、モズスーパーフレアが1着に。史上初の無観客開催ながら、馬券売上はインターネット投票が可能となっているため好調で、番組によると、前年比100.4%の127億134万8200円を売り上げたのだという。 張本氏はこの件について、「これからこういう状態が続くと思うよ」と指摘。その上で、「馬には良いんですよ。馬は興奮しやすいから」と、人間がいないことで馬が冷静に走ることができると、無観客の利点を主張する。 さらに、「この日は東京では雪が降ったでしょ。愛知の方は雪降ってないからね、寒いじゃないですか。寒いのに、のこのこ行って競馬買うよりね、インターネットで買ったほうが楽でしょ」と指摘する。 番組内でネットの普及について、「面倒くさくなった」と語ったことがある関口宏は、「インターネットしか買えないんですよ」と不満を口にするが、張本氏は「売上は変わってないんでしょ? 私ならこれで買いますよ。寒い暑いの中、のこのこ行ってね、人の中入ってやるよりも…」と馬券のネット販売について有益性を口にする。 ネットが称賛されたことを面白く思わないのか、関口は張本氏に対し、「ネットできるんですか?」と少々意地の悪い質問。すると、張本氏は憮然とした表情で、「出来ますよ、それくらいのことは出来ますよ、あんた。いや、簡単なことだけどね、難しいことはできないけども」と憤慨した。張本氏がネットの有益性を口にしたことに、視聴者からは「ネットで馬券買ってるなら凄い」「新しいことを嫌う張本勲氏なのに有益性を認めていた。野球もこれくらい柔軟になってくれるといいのに…」などの声が上がる。 また、「ネットができる」としたことについても、「エゴサーチとかしないのだろうか」「自分の評判をネットで調べたりしているのかも」という声や、「ブログをやってほしい」という懇願も飛び出す。 ネットの有益性を語った張本氏。新しいことを嫌う傾向の強い同氏でも、その利便性に舌を巻いたということか。
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スポーツ 2020年04月06日 12時00分
阪神 トラを襲った藤浪「コロナ陽性」と「鳥谷ロス」
新型コロナウイルス感染拡大の余波が、プロ野球界を飲み込もうとしている。 阪神は3月26日、所属する藤浪晋太郎投手(25)が感染の有無を調べるPCR検査を受診した結果、“陽性”だったと発表。さらに、藤浪とともに会食していた選手2人、同席していた女性2人も感染したことが分かり、球団周辺はパニック状態に――。「前日深夜から早朝に掛け、阪神の誰かが感染したらしいとの情報が駆け巡ったんです。午前中、鳴尾浜の二軍施設に行ったら、いきなり全身白づくめの作業員たちがクルマから降りてきて、薬品を撒き始めたんです」(在阪記者) グラウンド、ベンチ、控え室、記者室、食堂など、球団施設の至るところが作業員の放つ白い煙で充満し、あっと言う間に薬品臭に覆われたという。阪神は藤浪本人とも話し合い、感染防止の啓蒙の意味も込めて実名報道に踏み切ったという。同じく、陽性と判明した伊藤隼太、長坂拳弥についても同様だ。 その裏には、陽性反応の出た藤浪たちが、他の4選手、知人ら数名と友人宅で食事をしていた。それも、オリックスとの練習試合後(14日)、「他球団は外出禁止令を出していたのに」など、“緊張感のなさ”も伝わっているからだ。 藤浪らがコロナ感染と判明した当初、迅速な対応に一定の理解を示す声もあった。しかし、「実際は違う」と前出の在阪記者は言う。「当然、検査前に阪神と試合をしたオリックス、中日、ソフトバンクも検査しなければなりません。伊藤は試合にも出ていましたし、プレー前に接触した選手、通路ですれ違った選手も感染のリスクを負っています」 12球団で「目指す」と言っていた4月24日の開幕戦は、これで絶望視されだした。この罪は、重いと言わざるを得ない。「今年の阪神は運がないというか…」(同) これは、藤浪の感染が判明する前の話。阪神選手、スタッフは判で押したように、こんなことを漏らしていた。「どこに行っても、聞かれるのは、藤浪とトリさん(鳥谷敬=38)のことばかり」だと――。「鳥谷が引退セレモニーを拒否し、現役続行に固執した昨秋から『ずっと』ですよ。近本光司が盗塁王と新人王を獲り、梅野隆太郎が捕手としてチーム45年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得しても、鳥谷と藤浪には敵わないということ。藤浪の復活と、鳥谷がロッテでどうなるかが一番の関心事なんです」(球界関係者) 感染騒ぎの直前でも、“鳥谷ロス”はあった。「千葉ロッテは早くも『カモメの鳥谷グッズ』を販売させています。関西方面でも売れ行きは上々のようです」(ベテラン記者) 近年、阪神の選手グッズの売り上げナンバー1は、鳥谷だった。圧倒的多くの虎ファンが「どこに行っても鳥谷を応援する」「オレたちの鳥谷」と思っており、ロッテも「阪神ファンのお買い上げ」を狙った感がしないでもない。「鳥谷の新天地として、早い時期からロッテが囁かれていました。その影響もあってか、5月26日から予定されていた対ロッテの交流戦チケットは完売です」(前出・在阪記者) 阪神に限った話ではないが、開幕の再延期により、人気球団はチケットの払い戻しに追われている。甲子園の前売りチケットは大半が売れているが、今後、客同士が「3メートル以上離れて座って」という、コロナ対策連絡会議で専門家チームによる興行アドバイスを受け入れた場合、大損となる。「鳥谷のロッテ入りが決まり、阪神選手やスタッフは『エールをお願いします』と取材時に頼まれることが多いんです。『またか!?』という顔を返してきた関係者もいました」(同) グッズ人気のナンバー1が去ったのだから、阪神はチケット収入ともども大ダメージだ。「感染者を出してしまった以上、練習施設も使えない状況です(3月30日現在)。一部の虎ナインから『他球団の施設を利用できるよう、手配してほしい』との相談もありました。相談された側の球団はどう思うか…。失礼な話ですが、他選手が感染している可能性もなくはないため、阪神は全選手、関係者が検査を受けなければ、受け入れてもらえないでしょう」(同) 矢野燿大監督(51)は練習不足の選手たちを指揮していかなければならない。「今季は、シーズン途中のトレードはタブーとなるでしょう。当該選手はもちろん、家族のいる選手は生活環境が大きく変わるので、意識してトレードの話はしないようにしています」(前出・ベテラン記者) 消毒が完了すれば練習施設はどうにかなるが、忘れてはならないことがある。藤浪たちもコロナ禍に見舞われた被害者でもあるということだ。しかし、球団から彼らをかばう言葉はまだ聞こえてこない。 新天地に馴染みつつある鳥谷は、慌てふためく古巣をどう見ているのだろうか。
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スポーツ 2020年04月06日 11時45分
大日本プロレス、北海道巡業を強行で物議「なぜ道民を危険に晒すの?」プロレスファンから批判も
大日本プロレスが5日から始まった「北海道ツアー」を強行しているとして、批判を集めている。 5日から12日まで北海道各地で開催予定の北海道ツアー。北海道と言えば、日本で最初に新型コロナウイルス感染者が最多になった都道府県であり、現在は爆発的な感染者数の増加は抑えられているものの、5日時点で感染者数は194人。回復し、退院した女性が再び陽性になることも報じられた。 全国的な感染拡大を受け、政府がイベントの自粛を要請しているが、そんな中、大日本プロレスは北海道ツアーを開催。12日の日曜日には、感染者数がもっとも多い札幌・イーワンスタジアムで開催されるが、公式サイト上には、新型コロナウイルス感染者が出た場合に備え、チケットの裏面に名前や連絡先を記入することや、マスクの着用の推奨、入場時の検温やアルコールスプレーでの手指消毒や、会場内の扉を開放し、換気を行うことなどがアナウンスされている。 しかし、同じプロレス団体でも、全日本プロレスは6日に無観客試合を配信。新日本プロレスも11日から18日まで開催される予定だった大会を開催中止に。また、北海道の北都プロレスは8月末までの全試合を延期・中止にするなど対応を取っていることから、大日本プロレスのこの対応について公式ツイッターなどには、「あなた達が保菌してる可能性だってあるのに、なぜ道民を危険に晒すのですか?」「北海道の興行でクラスターが発生したら責任が取れますか?そうまでして、今行わなければいけない興行ですか?」「みんな自粛頑張ってるんだから来ないでください」という批判や、「強行してプロレスのイメージを悪くしないでください」といったプロレスファンからの悲痛な叫びも聞かれている。 また、試合後は選手への接触や握手こそ禁止されているものの、選手との写真撮影はマスクをつけた状態で行うとのことで、この点についても疑問の声が多く集まっている。 果たして、大日本プロレスはこのままツアーを強行し続けるのだろうか――。記事内の引用について大日本プロレス公式サイトより https://bjw.co.jp/文 福田優
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スポーツ 2020年04月06日 11時30分
ロッテ・鳥谷にスタメン遊撃の可能性? 復活なら有望株の若手がピンチ、高校時代の後輩にも出し抜かれるか
開幕戦が始まらなければ、「現状」は変えられない。 千葉ロッテがベテラン内野手・鳥谷敬を獲得し、土俵際に追い込まれた若手がいる。プロ5年目の平沢大河だ。平沢、安田尚憲、藤原恭大の3人が近い将来、チームの主軸に…。3人とも高卒のドラフト1位野手、平沢も大きな期待を寄せられている若手のホープだが、定位置をまだつかんでいない。 「鳥谷を獲得した時点で『ヤバイ』の声が出始めました。キャンプも二軍スタートでしたし」(球界関係者) 昨季の打率は1割台だった。打撃向上が課題だ。平沢自身、ショートの定位置を狙っているが、こんな指摘も聞かれた。 「千葉ロッテは守備に定評のあった法政大の福田光輝内野手をドラフト指名しています。同い年の内野手、ポジションが被る選手を指名したということは、平沢が評価されていないからでしょう」(スポーツ紙記者) ドラフトで福田光を指名、オフの補強で東北楽天から戦力外を通告された西巻賢二も獲得。3月半ばに入って、鳥谷を緊急獲得した。二遊間を守れる選手、つまり、平沢とポジションが重複する選手を立て続けに獲得したわけだ。 「ショートのレギュラーを予定しているのは、藤岡裕大。セカンドは中村奨吾。三木亮もいて、二遊間のサポート要員として、鳥谷が加わりました。西巻もダークホース的な存在です。俊足堅守の内野手なので、守備固め、代走などで使われるかもしれません。平沢よりも出場機会がありそう」(前出・同) この西巻だが、平沢の仙台育英高時代の後輩でもある。2学年下に追い抜かれるような事態になるかもしれない。 「“若手”と呼ばれているうちは、攻守で結果が出なくても大目に見てもらえました。平沢は今年23歳になる若手ですが、プロ5年目。結果を出さなければならない時期になりました」(前出・同) 平沢は練習熱心な選手でもある。千葉ロッテのキャンプは日数、全体練習の時間ともに少ない。そのため、選手個人が“試される時間”も多くなる。「育てるのではなく、這い上がってこい」のチームとも言えるが、平沢がオープン戦の遠征先でも守備練習に励んでいた。そういうところを何度も目撃している。しかし、プロの世界は結果が全てだ。 「藤岡、中村、三木に何かあった場合、守備力なら、福田光、西巻が使われるでしょう。打撃優先なら、鳥谷です。平沢は守備力で福田光、西巻と競争し、打撃でも鳥谷と争わなければなりません」(球界関係者) 藤岡の調子が上がって来ないため、一部では「鳥谷のスタメン遊撃」も予想されている。平沢の出場機会も激減しそうだが、今の厳しい評価を変えるには結果を出し続けるしかない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月06日 11時00分
オリックス西村監督、吉田正尚、山岡泰輔が再延期に「仕方ない」
3日に都内で行われたプロ野球12球団代表者会議で、シーズン開幕が再延期(事実上の一旦白紙)されたことに対して、オリックスの西村徳文監督、選手を代表して吉田正尚外野手、山岡泰輔投手がコメントを発表した。 西村監督は「今の日本の状況を考えると、4月24日に開幕できないということは、仕方のないことだと思います。先の見えない現状を、なんとか日本全体でしのぎ切らなければいけません。感染しないようにするにはどうしたらいいかということを、チーム全員でも考えなければいけません。新しく開幕の日程が決まったら、そこへ向けてしっかりと準備をするということしかありません」と再延期に関して理解を示した上で、引き続き気を引き締めていく決意を述べている。 吉田正尚選手は「現在の状況を考えると開幕の延期、日程が決まらないというのは仕方ない部分がありますね。開幕が決まっていないので、もちろん難しい調整になってしまいますが、まずは感染しない、そして感染させないということを考えて行動していかなければいけないと思います。少しでも早く、今の状況が収束に向かって欲しいですし、僕達もそうですが、関係者の皆さん、そして何よりファンの皆さんが安心して球場に観に来て頂けるようになって欲しいと思います」とファンに対して、注意喚起も込めたコメントを発表。 開幕投手を務める予定だった山岡選手は「今の日本の状況を考えると開幕の延期は仕方ないと思います。もちろん僕達も球場でファンの皆さんにお会いできるのを楽しみにしていますが、まずは感染しないことを第一に考えて行動しなければいけないと思います。その中で今、出来ることをしっかりと考えながら準備していきたいですね。なかなか先が見えず苦しい時間が続きますが、1日でも早く収束することを願っています」と語り、1日も早い収束を祈っていた。 オリックスでは今週6日から17日まで、舞洲の球団施設内で自主練習を行う予定。球団公式のインスタグラムを使ってライブ配信を連日行っており、プロ野球開幕を待ちわびているファンに好評だ。NPBでは今月下旬から来月上旬の間に新たな開幕予定日を発表したい意向だが、新型コロナウイルスの感染拡大収束が見えないのが現実なだけに、選手たちがモチベーションを継続させるのは厳しいだろう。怪我だけは十分に気をつけてもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月05日 11時00分
ヤクルト・嶋、新型コロナで命拾い? OP戦不振からの故障、開幕延期中にコンディションを戻せるか
新天地に移ったばかりのベテランが歯がゆさを感じている。東京ヤクルトスワローズの嶋基宏だ。 昨年、クライマックスシリーズ終了後、楽天退団を決意し、今季よりヤクルトへ移籍。あくまでも現役続行の意思を貫いた結果だった。捕手として、スタメンマスクに拘り、プロ野球選手としてグラウンドに立ち続ける為でもあった。楽天球団からは大幅減棒を提示されるとともに、将来的な指導者としてのオファーもあった。それでも、「体が元気ならまだまだやれる」という自信を露わにするとともに、「控えで満足するわけにいかない」とも語っており、揺らぐことのないプライドを覗かせていた。 だが、先月21日の阪神との練習試合において死球を受け、右手親指を骨折、長期離脱が予想されている。 新型コロナウイルス感染拡大を受け開幕が延期となっており、今のところ公式戦への影響はなくなったものの、自身のリハビリを経ての回復はまだ先になるだろう。また、負傷前まで行われていたオープン戦では6試合に出場しながらも、安打は0、リーグが変わったことからの打撃面の不安も抱えたままで、スタメンを掴むにクリアしなければならない課題も残されている。 ただ、今シーズンの嶋にどうしても目を向けたくなる理由がある。 楽天では昨年まで13年間在籍し、その間、長年にわたり正捕手としてマスクを被った。2013年には田中将大らと共に、楽天の創設以来初のリーグ優勝、そして日本一に大きく貢献している。特に新人だった2007年から3年間に渡り、2月11日にこの世を去った故・野村克也元監督の指導を受けたことは、野球人として貴重な出会いとなった。球界屈指の名将より、野球というスポーツのイロハ学んだことは大きな経験であり、アスリートとしてだけでなく、人間としての成長を促したことは間違いないだろう。同じく野村元監督の陶酔を受けた高津臣吾新監督の下、スワローズの一員として、新天地でどのような存在感を示すことができるかも注目されている。 怪我を克服し、スタジアムに球音と歓声が戻った頃、プレーヤーとして戦うことを選んだ嶋基宏の躍動する姿、そして確かな生き様がきっと、みられるはずだ。世界中、日本国内が停滞している現在、まだ先行きが見通せない中でも、かつて嶋が発した言葉が蘇ってくる。 「見せましょう。野球の底力を」 立ち上がろうとする人たちの心を震わせたあの言葉を、もう一度聞くことが出来る日を、待っている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年04月05日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「クリス・ジェリコ」日本とゆかりの深い史上初の統一世界王者
米WWEでの人気や活躍ぶりは、全盛期のハルク・ホーガンあたりと比べても遜色ないどころかむしろ上回るぐらいというと、違和感を覚える旧来のプロレスファンもいるだろう。 しかし、そんなクリス・ジェリコに対する評価は、決して大げさなものではないのである。※ ※ ※ 2018年から3年連続で、年頭の新日本プロレス東京ドーム大会に参戦しているクリス・ジェリコ(対戦相手はケニー・オメガ、内藤哲也、棚橋弘至で棚橋戦にのみ勝利)。 新日には不定期ながら出場を重ねており、’19年6月の大阪城ホール大会ではオカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級王座にも挑戦している(ジェリコの前方回転エビ固めをオカダが押しつぶして3カウント)。 スカパー!などでWWEの試合をチェックしているファンなら知っていて当然、歴代スーパースターの中でも上位に格付けされること確実の超ビッグネームだが、昭和のファンの中にはいまいちピンとこないという人もいるだろう。 今年のドーム参戦時には新興団体であるAEW世界王者の座にあり(2月大会で陥落)、アメリカの現役トップが新日の大会に参戦したことは、日本よりも海外で大きなインパクトとして認知された。 なおAEWとは「オール・エリート・レスリング」の略で、大富豪の親子がバックにいる資金力から「WWEのライバル団体になり得る」との評もあり、ケニー・オメガも旗揚げメンバーに名を連ねている。 WWEが独走状態になってからの現役トップによる日本マット参戦は、近いところでは’05年のブロック・レスナーや’07年のカート・アングルの例がある。「ただし、レスナーはNFL入りを目指しての契約トラブルの最中で、アングルもWWEを実質解雇されていたときのこと。その意味からも、ジェリコの日本での試合は大きな注目を集め、対戦した日本の選手も世界的な評価を得ました」(プロレスライター) 90年代前半、若手時代のジェリコは日本やメキシコを主戦場としていた。「WARではライオン・ハート、あるいは冬木弘道率いる冬木軍においては、邪道や外道と並ぶ“ライオン道”の名でタッグ王座にも就き、新日では素顔以外にマスクマンのスーパー・ライガーとしても闘っていたので、日本のファンにはそちらのほうがなじみ深いという人もいるかもしれません」(同) ’96年にWCWと契約してからはイケメン&毒舌パフォーマーのヒールとして頭角をあらわし、’99年にWWF(現WWE)に入団すると、ザ・ロックとの抗争によって人気爆発。それ以降はWWEにおいて、すべての主要タイトルで王座に就くグランドスラムを達成するなど、常にストーリーラインに絡む活躍を続けてきた。★ヘビーメタルのバンドを率いる 少年時代、プロレスラーとロックスターに憧れたというジェリコは、二つ目の夢もかなえ、自らがボーカルを務めるヘビーメタルバンド「FOZZY」を率いて、これまでに7枚のアルバムをリリースしている。「もともとのバンド名は、“メタルの帝王”オジー・オズボーンの名をもじったホジー・オズボーンというもので、アマチュアに毛の生えた程度のコピーバンドでした。現在でもバンドの評価は決して高いものではありませんが、それでもプロレスとバンドを行ったり来たりできるのは、ジェリコのプロレス能力の高さがファンのみならず関係者からも認められている証拠でしょう」(同) ’01年、ザ・ロックを破ってWCW王座(WCW崩壊によりWWFの管理タイトルとなっていた)を獲得すると、同日にストーン・コールド・スティーブ・オースチンからWWF王座も獲得。史上初のWWF&WCW統一世界王者として、まさしくプロレス界の頂点に君臨した。 あらゆるスタイルをハイレベルでこなす技量の高さは、かつての日本での経験もあってのことで、オメガ戦では冬木を模したマッスルポーズを披露。試合後には「冬木さんこそが真の日本の戦士だと思っている。彼こそが天才で、さまざまなことを気にせず、自分自身のことをやり遂げた人」と話している。 現在所属するAEWとの兼ね合いから、今後は日本マットへの出場が難しいとも噂されるが、X JAPANやラウドネスを愛する日本びいきでもあるだけに、またその雄姿を見せてもらいたいものである。クリス・ジェリコ***************************************PROFILE●1970年11月9日生まれ。カナダ・マニトバ州出身。身長183㎝、体重103㎏。得意技/ウォールズ・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)、ジュダス・エフェクト。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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