社会
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社会 2018年07月09日 08時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 小泉純一郎・佳代子元夫人(上)
後年の小泉純一郎元首相の名言とされる「世の中には“まさか”という坂がある」は、妻・佳代子との結婚から始まったようであった。なぜなら、小泉はこの結婚そのものには十分満足し、わずか4年での破局、離婚など、まったく予測していなかったからである。 二人の結婚は、昭和53年(1978年)年1月、小泉36歳、衆院当選2回目を果たしたあとだった。相手の宮本佳代子は、時に青山学院大学経済学部の4年生、小泉より15歳年下であった。佳代子はエスエス製薬の創業者・泰道照山の孫娘。小泉の親戚と佳代子が知り合いだったことによる見合い結婚である。佳代子は高校生にして、関東女子ゴルフ選手権で優勝するほどのスポーツウーマン、一方で料理学校にも通う才色兼備の“お嬢さん”であった。 結婚式の媒酌人は、時に小泉が所属していた福田派の領袖、福田赳夫首相(当時)夫妻。東京プリンスホテルの披露宴には政財界を中心に2500人が集まる盛大なものであった。 ウエディングケーキもいかにも政治家らしく、国会議事堂をかたどった豪華なものだった。一方、この結婚式当時、じつは佳代子のお腹にはのちに俳優・タレントとなる長男の孝太郎が宿っており、言うならば、“できちゃった婚”でもあった。 じつは、40年前のこの結婚式の直後、当時、週刊誌記者として、筆者は衆院議員会館の小泉の事務所で2人揃ってのインタビューに応じてもらった経緯がある。小泉は終始、上機嫌、佳代子は大きな目を時にクルクルとし、ハキハキと答えてくれたものである。その際の佳代子の話を再録してみると、次のようなものであった。 ここでも、政治手法同様の小泉の“速攻”ぶりが覗けるのである。 「初めてのお見合いの席で、『私、政治の世界は知らないんです』と言ったんですね。すると、小泉は『いや、無垢が一番いいんだ。それがいいんだ』と。その翌日、電光石火のプロポーズを受けたんです」 「そのプロポーズを受けた日、帝国ホテルで待ち合わせてから映画を観たんです。その帰り、『僕を信頼してくれますね』と言われ、返事を考えているうちに、小泉は『よし、決まった』と。その夜、小泉が私の家に来て、母に結婚を承諾してもらいました」 「小泉ったら、デートのたびに言うんです。『選挙の凄まじさを全部話すとビックリするから、徐々に話すよ』と。私の友達からも、『代議士の妻、ご愁傷さま』って言われましたね。代議士夫人は、電信柱にもおじぎをするくらいでないといけないらしいですね。さて、私にできるかしら」 それでも佳代子が嫁入りした直後は、小泉家では「いい嫁がきた」と歓迎したものだった。なぜなら、当時、小泉家では誰言うことなく「嫁の条件」が“20カ条”ほどあったとされる。例えば、そのいくつかは次のようなものであったとされていた。 語学ができる、社交界に出られるようなタイプ、政治には素人であること、地元の人間ではないこと、性格や気性がおだやか、身長は160センチくらいまで、作法がきちんと守れること…などのほか、夫や小泉家にいわゆる“忠誠心”を持つことなどがあったようである。佳代子夫人は、その「条件」に合致したということのようであった。 そうした中で、佳代子はよかれと思って小泉の選挙区である横須賀での選挙の応援に出た。まだ乳飲み子だった孝太郎を背に、JR横須賀駅前に立ったり、地元後援会へのあいさつ回りも足繁く動いた。しかし、「代議士の妻」としてのこうした選挙活動も、どうやら小泉家の“家訓”に合わなかったようだと、小泉家の内情に詳しかった政治評論家だった故・浅川博忠が、筆者にこう語ってくれたことがある。そこには、「女系家族」に入った嫁ゆえの難しさも垣間見られた。 「佳代子夫人が結婚した当時、小泉家には小泉純一郎の母のほか、長女・道子、三女・信子の2人の姉など、いわば佳代子夫人は姑、小姑多き中に身を置かざるを得なかった。加えて、小泉家の“家訓”には、嫁は選挙運動に加わらないということであったが、夫人はそのあたりが理解しきれていなかったようだ。とくに、選挙に関しては信子女史がスケジュールなどの指示をすべて出していた。 信子女史は、小泉の父親が防衛庁長官時代から秘書を務め、憲政史上初の女性大臣秘書官をこなしたヤリ手、ハラもすわった人で選挙のノウハウを熟知している。そのあたりで、佳代子夫人との折り合いが悪く、家事も含めて小泉家で出る幕がなかったことが離婚の大きな原因になったと思われる。小泉本人も政治活動に忙しく、彼女を守ってくれる人が一人もいなかったということではないか」 すでに次男・進次郎も出産していたあとの離婚時、佳代子のお腹の中には、6カ月を迎えた三男・佳長がいた。“お嬢さん妻”は、若くして骨肉の争いにも直面するのだった。=敬称略=(この項つづく)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2018年07月07日 21時30分
【放送都市伝説】競馬レース中継中に幼児が競走馬にはねられた?
これは1983年1月30日に発生した放送事故である。 この日、愛知県豊明市にある中京競馬場で、3歳の男の子がレース中のコースに入り込み、2番手につけていた競走馬にはねられるという事故があった。 当時、この事故を報じた記事などによると、事故があったのは午前10時50分頃に行われた、第1回中京競馬4日目の第2レース。各馬がダートコースの第4コーナーを過ぎ、ゴールまであと300メートルというところで、3歳の男の子が突然、コース内に飛び出したのだという。 「あ!危ない!」 男の子の存在に気がついた競走馬の騎手は男の子を避けようとしたが間に合わず。哀れなことに男の子は前脚で跳ね飛ばされてしまった。 「ぎゃ!」 異変に気づいた後続馬はなんとか男の子を避けたのだが、男の子は跳ね飛ばされたショックでピクリとも動かない。 このレースは当時、ラジオで放送されていたほか、約8,000人の観客が目撃しており、客席からも「あ!」と悲鳴が上がっていたという。 男の子が競馬場に迷い込んだ原因は以下のものだった。 中京競馬場には競馬場の内部に遊園地を併設しており、男の子の家族のうち、父親はレースを見るためにスタンドへ向かった。男の子は母親と姉と遊園地で遊ぶことになった。 男の子と姉は遊園地の滑り台で遊んでおり、母親が弁当の準備のために目を離した瞬間、男の子が生け垣の隙間をくぐり抜け、レース場へ迷い込んでしまったのだという。 なお、競走馬にはねられた男の子はすぐに競馬場内で応急手当を受け、近くにある大学病院に搬送された。幸いにも男の子は頭にかすり傷を負っただけで済み、命に別状はなかった。 また、このレースでは各馬が止まることなくゴールになだれ込んだ。運営側はレースの成立を認めている。また男の子をひいてしまった騎手は「なんとかゴールしたが心の中では子どものことが心配だった。長年騎手をやっているがこんなことは初めてだった」と振り返っている。 なお、この事故を受けて中京競馬場では遊園地の再整備が行われ、現在では誰もが安心して楽しめる競馬場、遊園地となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2018年07月06日 17時45分
麻原彰晃を崇め続けた“狂気の後継団体”危険度ランク
7月6日午前8時ごろ、法務省は坂本弁護士一家殺害事件や地下鉄サリン事件などを引き起こした宗教団体オウム真理教の元代表・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)と、元幹部ら計7人の死刑執行を発表した。 死刑確定の2006年から数えて12年、1995年の逮捕から数えて23年という長い年月を経ての執行だった。まだまだ真相解明に至っていない部分もあるが、これにて一連のオウム真理教絡みの事件は、一旦幕を閉じることとなる。 当局は、宗教団体のカリスマ的存在であった松本智津夫死刑囚の死刑執行が「神格化を招き、後継団体信者の動きを活発化させる恐れがある」と懸念しており、かねて慎重な姿勢を示していた。しかし、今年1月に一通りの裁判が終わったことや、来年には元号が改正されることなどの事情を鑑みての執行だったと思われる。 ここで、当局に活発化を懸念されているオウム真理教の主な3つの後継団体について、その危険度を推測してみよう。 まず、破産したオウム真理教の直系後継団体であり、最大派閥といわれているのが『Aleph(アーレフ)』だ。発足当初は、当時オウム真理教の広報担当として各種メディアに登場し注目を浴びた上祐史浩氏が組織内の実権を掌握。上祐氏は麻原を「尊師」ではなく「旧団体代表」と呼び、信者に対してその肖像への祈祷などを禁じた。また上祐氏は各種メディアに対してもオウム真理教との関係性を強く否定、事件の再発防止に務めると主張し続けていたが、そんな氏の「麻原脱却路線」は麻原信奉派の強い反発を招くこととなり、結局組織は分裂。06年に上祐氏は自分を支持する一部信者を引き連れてアーレフを脱退したのだった。 こうして、上祐氏という“タガ”が外れたアーレフ内では、年々麻原信仰が強まり続けているという。13年の公安調査庁発表によると、アーレフの信者数は約1500名以上で、その保有資産は10億円以上と推定されている。思想といい規模といい、アーレフは最もオウム真理教に近い後継団体だといえる。[危険度:★★★★☆] そんな上祐氏がアーレフ脱退後に立ち上げたのが『ひかりの輪』だ。現在、世田谷に本拠地を構えており、信者数は約200人ほどだという。「オウム真理教事件の総括と反省のもと設立」を謳い文句にしており、上祐氏は「オウム事件被害者への賠償」「麻原信仰からの脱却支援」「信者間の生活扶助」などが団体の主な役割であると述べている。 13年ごろからは「『宗教団体』ではなく、思想哲学の『学習教室』である」と主張し、教団内における偶像崇拝廃止などを発表。現在は哲学系セミナーの様子をネットで配信するなど、仏教哲学団体の様相を呈している。決して油断はできないが、規模と主だった活動を見る限り、アーレフよりは危険度が低いように思える。[危険度:★★★☆☆] 上記の2団体は、ともに公安審査委員会の観察処分対象であり、さまざまなメディアで取り沙汰されていることからご存じの方も多いことだろう。しかし、もう1つの後継団体、通称『山田らの集団』のことは知らないという方も多いのではないだろうか。 この珍妙な呼称は、代表が「山田美沙子」という古参信者であることから公安が便宜上付けたものであり、正式な組織名は明かされていない。設立の経緯は、『官報』(平成30年1月30日号外第19号)に、《「Aleph」においては、平成25年末ごろ、麻原の妻・松本明香里および正悟師・二ノ宮耕一らが、麻原の二男を「Aleph」へ復帰させようとしていたのに対し、麻原の三女・松本麗華らが、これに反対するよう「Aleph」の幹部構成員らに働き掛けたことにより、「Aleph」内に意見対立が生じ、平成27年1月、「Aleph」の幹部構成員であった山田美沙子を中心とする集団(以下『山田らの集団』という。)が、かかる意見対立の結果、「Aleph」とは一定の距離を置いて活動を開始した》 と掲載されており、どうやら麻原妻と3女の対立という“お家騒動”の結果生まれた団体であるようだ。この団体の前身はアーレフの金沢支部で、現在も石川県金沢市内に拠点を構え、約30名ほどのメンバーが在籍しているという。 昨年末には公安による立ち入り検査が執行。その際に公開された拠点内部の写真には、松本智津夫の写真が飾られており、また今年3月には「麻原生誕祭」を開催、信者たちがオウムソングを熱唱している姿が報道されている。 これらから、規模こそは最も小さいものの、先の2団体以上に麻原信仰が強い団体であることは間違いない。 かつてのオウム真理教がごく少数の幹部連中だけであれだけの凶行に及んだことを思えば、30人という数は決して油断できるものではない。むしろ数が少ない分だけ、より危険思想が洗練され、過激な行動に出る可能性は十分に考えられるように思える。[危険度:★★★★★] 以上3つの主なオウムの後継団体を解説、その危険度を記した。ここ数年、なぜかこれら後継団体の信者は増加の一途をたどっており、その数は3団体国内外合わせて2000人を超え、公安当局も警戒を強めている。 果たして今回の松本智津夫および幹部ら7名の死刑執行が後継者たちにどのような影響をもたらすのか…。彼らがかつてのオウム真理教のごとき暴挙に及ばぬよう祈るばかりだ。
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社会 2018年07月06日 14時00分
地震対策に落とし穴! 家具転倒防止のネジ止めは違法!?
地震による負傷者の半数は、家具の転倒や落下が原因とされる。だからこそ、地震対策の要は何と言っても建造物の耐震化と家具の固定で、東京都が3年前に都内の全家庭に配布した『東京防災』という防災ガイドブックにも「家具の転倒・落下対策はネジ止めが基本」と推奨され、L字型の金具が有効とのただし書きまであった。 ところが、『賃貸住宅の原状回復を巡るトラブルとガイドライン』(国交省)からは妙な矛盾が浮かび上がる。 「エアコン設置による壁のビス穴については、通常摩耗に属するため原状回復義務は生じないのですが、L字型金具を用いた転倒防止のネジ止めは、賃貸物件を損傷する行為となるため『賃貸借契約違反』となってしまい、退去の際に原状回復義務が生じるのです」(防災ジャーナリスト) 「突っ張り棒」では横揺れに弱い。特に高層マンションでは“長周期地震動”という通常より大きな横揺れになるから効き目が薄い。 「熱中症予防になるという理由のあるエアコンのネジ穴ならよくて、生死に直結する家具の転倒防止のネジ穴がダメとは、優先順位が逆と言わざるを得ないでしょう」(同) 『東京防災』でネジ止めを推奨し、国交省のガイドラインに準じて都営住宅を管轄する都は「運用について取り決めるのは5年に一度で、次に改正するとしても4年後」だという。4年以内に“首都直下地震”が起きたらどうするのか。 「分譲物件についてもネジ穴などの瑕疵があると、いざ売買しようとするときに物件価値が下がるからという理由で、家具などの固定化を施していない人たちも多い。一刻も早くやった方が賢明です」(同) 国内で地震から逃れられる場所はない。公営・公立住宅の家具転倒防止のための壁のネジ穴について、原状回復義務を免除している自治体もあるのだから、バカな規制は一刻も早く統一整理してもらいたい。
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社会 2018年07月06日 08時00分
「アンタが体臭」に朗報! 『タニタ』が売り出す“ニオイチェッカー”
やっぱり出てきたか、「アンタが体臭」批判。老人臭や加齢臭などで周りを不快にさせることを“スメルハラスメント”というらしい。夏にかけて汗ばむ機会が増え、電車やオフィス、街中で思わず顔をしかめるようなニオイに出くわすことがある。原因は体臭や加齢臭とされ、本人がニオイを自覚していないことも多い。 「ニオイの元は皮膚ガスです。加齢臭や疲労臭、汗臭がほとんど。美意識が高い女性でも、糖質制限など過度なダイエットによりケトン臭が発生し、体臭や口臭を放っている人が増えています」(都内の医師) ヘルスメーカー大手のタニタ(東京・板橋区)は、体臭や加齢臭、香水などの気になるカラダのニオイをセルフチェックできるニオイチェッカー『ES-100』を7月1日に発売する。ポケットサイズでセンサーを首やワキ、口、頭部にかざすと、レベル0〜10までの11段階で測定。レベル5を超えると“ニオイケア”が必要なサインが点灯する。 「欧米人はもともと体臭が強いこともあり、臭い対策が進んでいます。雑菌が繁殖しやすいアンダーヘアも含めた体毛の処理まで行っているほどです。日本では先進国の中でもニオイ対策が遅れていたのです。最近になって体臭などのニオイで周囲を不快にする“スメルハラスメント”に関心が高まり、対策グッズが人気を集めています」(大手化粧品メーカー) 女性の社会進出が進み、職場内のニオイ問題は深刻化している。“スメハラ”に関する訴訟も年々増えているという。 「ここ数年、男性向けの制汗グッズや汗拭きシートなどのデオドラント製品の販売シェアが急拡大しています。6月〜9月は需要がありすぎて欠品が出るほど。肌を清潔に保つことで臭わなくなりますからね」(ドラッグストア店員) もはやニオイのケアは身だしなみの一環だ。 「お風呂でしっかりカラダを洗い、食生活を見直し、適度な運動を心掛けるだけでもニオイは随分と改善しますよ」(同) ニオイが数値化されるようになると「気付かなかった」では済まない時代に来ている。しかし、香水の原料が男女のフェロモン(体臭)から出来ているのが多いということも事実だ。自然界ではメスはオスの匂いに、オスはメスの匂いに惹きつけられるものなのだが…。
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社会 2018年07月06日 06時00分
面白いバイトなら副業も楽しい? 「働き方改革」で注目の“珍バイト”とは
2日、アルバイト求人サイト『マッハバイト』が、面白いバイトでお祝い金1万円がもらえる企画「神マッハバイト」をスタートさせた。そのバイト内容は「髪を切られてる人見知りの人の代わりに美容師と会話するバイト」「ハムスターにめちゃくちゃかっこいい名前をつけてあげるバイト」など、ユニークなものばかり。“これでお金がもらえるの?”というような面白い企画で、今話題となっている。 他にも、これまでの概念を覆すようなバイトは増えている。例えば「ひたすらゲームをするバイト」「助手席に座るだけのバイト」「自動販売機の設置場所を紹介するバイト」「デパートなどの垂れ幕を監視するバイト」「結婚式に代理で出席するバイト」「パズルやプラモデルを作るバイト」「子供に体育を教えるバイト」など。 “助手席に座るだけ”のバイトとは、一体…?一見するとレンタル彼女のようなバイトかと思われたが、どうやら違うらしい。トラックの助手席に座り、車で待機したり配送物を取り出すなど、ドライバーの簡単な補助を行うという。主に派遣会社や運送会社が募集をしており、時給は1000円〜、週1回〜可能というケースが多い。「ドライブ好き」「運送業に興味がある」人なら、一度は経験してみる価値がありそうだ。 さらに、ネットの掲示板には「ケーキを食べるだけ」「1日中プリクラを撮る」「新しい駅のエスカレーターをひたすら上り下りする」といったバイト経験をした人の声も多くあがっている。 バイトというと学生のイメージがあるが、近年政府が進める「働き方改革」などの影響を受け、副業を認める企業は年々増加傾向だ。そのため以前に比べて、社会人でも副業としてバイトや個人事業をする例は少なくない。実際、2012年にIT企業のサイボウズは、就業規則から「副業禁止」を削除し、社員の副業を推奨しているという。 しかし一方で、副業バイトに対して「休みの日まで大変な思いをするのは…」「気楽にできるものなら良いけど、そんなバイトないし…」と消極的な意見をもつ社会人は多い。やりたい気持ちはあるものの、従来のバイトイメージが残っているため、踏み出せないということだろうか。 社会人が副業をするメリットには、単なる収入アップだけでなく、「知識が深まる」「新しい出会いがある」「視野が広がる」などが考えられる。個人事業で何かをはじめようとすると気負いしそうだが、“面白いバイト”なら少しハードルは下がるだろう。自分自身の働き方改革をはじめるなら、良いチャンスと言えるかもしれない。
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社会 2018年07月05日 22時30分
痴漢で捕まったのは、通勤途中の巡査長 警察官による性犯罪が相次ぐ
愛知県警が5日、名古屋市の千種署交通課に勤務する巡査長を県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕したことが判明。その呆れた顛末に怒りの声が広がっている。 報道によると、この巡査長は5日午前7時20分頃、通勤のためJR東海道線に乗車。尾張一宮・名古屋駅間を走行中、20代女性の尻を触ったところを現行犯逮捕された。被害女性は6月下旬から数回痴漢被害に遭っており、捜査員が列車に乗り込み警戒していた。捕まえてみると、犯人は何と同じ警察官だったというわけだ。 逮捕された巡査長は容疑を認めており、「間違いない」と供述しているという。今後、懲戒解雇など厳重な処分が下されると思われるが、現在のところ詳細は不明で、県警の首席監察官が謝罪コメントを発表したのみとなっている。 それにしても多すぎる警察官のわいせつ事件。一般市民に対する強制わいせつ、盗撮行為は毎日のように発生しており、信頼は失墜し続けている。 今年2月には福岡県警の元警部補が宴会中、女性巡査部長を羽交い締めにし、もう1人の男性が覆いかぶさるなどした強制わいせつ事件も発生。裁判では宴会で食べ物の口移しや男性2人による性行為の真似などがかねてからあったとし、羽交い締めが強制わいせつには当たらないとして2被告が「無罪」を主張。そのモラルの低さに世間は怒りをぶつけた。 また、滋賀県では2017年に懇親会で男性2人が女性にプロレス技「ロメロ・スペシャル」をかけ、その様子をほかの男性警察官が撮影するという事件も発生している。 さらに犯罪行為ではないが、妻子持ちの男性警部と女性巡査が署内の個室で性行為に及んだ事案も。性欲を持て余しているのかどうかは不明だが、市民を守るために特権が与えられている警察官にそぐわない行為が続いている。 事案発生のたびに「指導の徹底に努める」とのコメントが発表されるが、全く改善した様子が見られないともいわれている。性犯罪に対する意識が低いことが、事件が繰り返される要因と言われても致し方ない。当該者だけでなく、管理者についても厳しい処分を下す必要があるとの声も上がっている。
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社会 2018年07月05日 21時00分
「乗務中に本を読んでいた」は、行き過ぎたクレームか? 車掌は処分検討
名古屋市営地下鉄は4日、乗務中に読書をしていたとして、男性車掌を処分する方針であることが判明。その是非について、賛否両論の意見が上がっている。 車掌は6月19日、名古屋市営地下鉄・名城線の車内で読書をしており、それを見た乗客が久屋大通駅の駅員に「車掌が本を読んでいるように見えた」と連絡。名古屋市交通局が聞き取り調査を実施し、本を読んでいたことを認めた。 電車の運行にはなんの支障もなく、ドアの開閉などは通常通り行われていた。交通局は事態を重く見ているようで、常習性を調査したうえで処分を検討する模様だ。駅間の移動で手持ち無沙汰となった時間を読書で埋めていたと思われるが、ネットユーザーからは「命を預かるものとしてありえない」「安全への意識が低すぎる」と怒りの声が噴出している。 一方で、「読書くらいでなぜ文句を言うのか」「それくらい許してやっても良いと思う」「業務に関係のある本も読めない」「ずっと立っていろというのか」など、車掌に同情的な声も出た。 そして、駅員に連絡した乗客については「クレーマーとしか思えない」「どうして許そうとしなかったのか」「正義感のつもりか?」とこちらも一部ネットユーザーから批判の声が上がっている。 運行に支障がなかったとはいえ、勤務中の職務に関係のない読書は、たとえ車掌じゃなくともとがめられるだろう。だが最近は、「警備員がイスに座っている」「消防車でうどんを食べに来ている」「救急隊員が自販機で飲み物を購入していた」など、市民からかなり理不尽なクレームが入るケースが増加している。 一部ネットユーザーは、今回の「車掌が読書をしている」という第三者の申告が、公務員などに寄せられる理不尽なクレームと感じたようで、連絡した人間に対し、怒る人も多かったようだ。 「正当なクレーム」もあるものと思われるが、そうでないいわゆる「クレーマー」事案が多いのも事実。クレームを入れる前に、その態様や内容に正当性があるかどうか、考えてほしい。
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社会 2018年07月05日 21時00分
韓国と北朝鮮が『抗日100年』の共同事業を計画!
朝鮮半島お得意の“歴史偽造”がまたまた始まった。日本による朝鮮半島統治時代の1919年に起きた「3・1独立運動」と「大韓民国臨時政府」の樹立から来年で100年になることを記念する事業の推進委員会が、7月3日に韓国で発足した。 「日本統治下で造られたソウル駅の旧駅舎での記念式典で、文在寅大統領は北朝鮮と共同でこの記念事業を行う考えを表明しました。文大統領は日韓パートナーシップ宣言から20年となる今年を機に、対日関係の改善を図ると言っていました。その舌の根も乾かぬうちに、来年、日本への打撃を北朝鮮と一緒にやると言い出したわけです。『3・1独立運動』は、日本と朝鮮の分裂をはかる欧米宣教師にそそのかされた朝鮮人キリスト教徒たちが暴徒化し、これに日本政府によって特権を奪われた両班(旧貴族)らがこの暴徒に便乗して破壊活動を行なった、ただのいわば騒乱で、大戦後、他のアジア諸国で起きた独立運動とは全く違います。戦後韓国は、この事件を美化し、強引に独立運動と位置付けたのです」(朝鮮半島ウオッチャー) 上海にはわずかに「上海大韓民国臨時政府跡地」が残っているが、日本と交戦していないことも記録されていなければ、内紛により実質瓦解したことや、大戦後さらに分裂して金日成に賛意を表し、北に流れていった人たちが本流であったことも触れていない。韓国の保守系学者でさえ「共産主義を標榜した運動」と位置付けているシロモノだ。 「韓国の『制憲憲法前文』には、『3・1独立運動』と『大韓民国臨時政府』の存在が建国のよりどころとされているので、反日に走るのはやむを得ないというのが国情なのです。注目すべきは、憲法に上海臨時政府の一文を入れたのは当時の韓国内の従北勢力だったことです。つまり、当時の韓国も北朝鮮を本家とした統一を考えていたという根拠にもなっており、従北勢力の文政権としては今回、記念事業と位置付けたのも当然の対応といえます」(同・ウオッチャー) 日本政府は慰安婦合意を反故にされ、南北首脳会談でも一杯食わされている。一度騙されるのはミス、二度騙されるのはバカだが、三度騙されたら? それは「共犯」だ!
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社会 2018年07月05日 14時00分
ディズニーシー大規模拡張に打って出たオリエンタルランドの焦りと勝算
開園35周年を迎えた東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)からなる東京ディズニーリゾート(TDR)。その運営会社のオリエンタルランドが6月14日、TDSに2022年度までに過去最大の2500億円を投じるという新たなビッグ開発計画を明らかにした。 その発表によれば、TDSの西側にある駐車場を空き地にし、そこに『アナと雪の女王』、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』などのディズニー映画の世界を再現したエリアを設けるという。また、アトラクション以外にもTDRで5番目となる475の部屋を持つ最上位のホテルも新設。拡張により年間500億円規模の売上高増加を見込む。 しかし、TDSではすでに'19年、ハンググライダー形のライドに乗って体験できる『ソリアン(仮称)』、'20年には『美女と野獣』のエリアなど新アトラクションの導入を計画している。それでもなおかつ新開発を決断した背景には何があったのか。 「TDRでは、'16年まで3年連続でチケットを値上げしている。'14年に大人1日券が6200円から6400円に、'15年で6900円、'16年で7400円といった具合です。これにより客の間では“高すぎる”との声が出ているのです」(経営アナリスト) その上、80年代には1500万人前後の入場者だったTDRが、'13年、TDLとTDSで合わせてとはいえ3000万人を突破、その混雑ぶりに拍車がかかった。 「こうなると、人気のアトラクションだけでなく、飲食店もトイレも、どこもうんざりするほどの人、人、人で溢れかえる。人気アトラクションは休日で2、3時間待ちが当たり前。利用者のイライラ感はかなり強まっていた」(レジャー業界関係者) それを象徴するかのように、日本版顧客満足度指数(公益財団法人・日本生産性本部調査)では'16年27位、'17年36位と急降下しているのが現状だ。 「好感度、満足度が下がるにつれて、もう一つ大きな問題、ライバルの昨今の奮闘が立ちはだかっているのです」 とはシンクタンク関係者。 まず、大阪に2001年にオープンした、『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(UDJ)。 「入場客は最初の年こそ1000万人を突破したが、その後は800万人程度に下落した。ところが、'14年に『ハリーポッター』のテーマパークを導入すると'16年に1400万人を突破するなど、USJブームに火が付いたのです」(同) USJばかりではなかった。中国の香港ディズニーと'16年にオープンした上海ディズニーも、徐々に存在感を高めている。 「特に上海ディズニーはTDRの2倍という広大な土地を持つ。さらに当初こそ、マナーが悪い、ゴミも多い、アトラクションもたいしたことはないと叩かれたが、TDRと比較してもそれほど遜色はないとの声が増えた。しかもTDRより混雑しない。特に習近平国家主席のたっての願いで誕生したという上海ディズニーだけに、政府の後押しも大変なものです」(業界関係者) それもあってか上海ディズニーは、開園1年目で1100万人と順調な滑り出しをみせた。中国は“あらゆるジャンルで一番”を目指すお国柄だけに、テーマパークなどレジャー部門でもトップを目指す。その目玉事業は、もう一つのテーマパーク、ユニバーサルスタジオ北京も同様だ。ユニバーサルスタジオとしては世界で6番目、アジアでは3番目の施設として'20年オープンを目指し、北京市内に建設中。施設の総工費は8000億から1兆2000億円という巨費を投じ、本場アメリカをしのぐ世界最大規模となる予定だ。 ところで、'17年の世界十大テーマパークの客数は4億7600万人。前年比8.6%増となっている。うち中国の三大テーマパークは1億1000万人を超え、全体の4分の1近くを占めるほど人気が高まっている。そうした中、アジアで最大級のテーマパークだったTDRには、当然ながら中国はじめ海外からの観光客も多く訪れていた。 「現在、TDRには中国人などのインバウンド客が7〜8%で、200万人から240万人。これを'20年の東京オリンピックまでにさらに増やしたい。しかし、今は中国の上海、北京、香港に強烈なテーマパークが誕生し、国内ではUSJが年間200万人からのインバウンド客で賑わっている。かつてのようにTDRの独り勝ちとはいかなくなっているんです。そこを打ち破り、さらに圧勝するためのTDSへの大規模投資ということ」(同) 裏を返せば今度の新開発は、混雑と入場料高騰に不満が溜まった顧客に納得してもらおうというのが最大の狙い。 果たして、35年前の輝きを取り戻せるのか。