「ニオイの元は皮膚ガスです。加齢臭や疲労臭、汗臭がほとんど。美意識が高い女性でも、糖質制限など過度なダイエットによりケトン臭が発生し、体臭や口臭を放っている人が増えています」(都内の医師)
ヘルスメーカー大手のタニタ(東京・板橋区)は、体臭や加齢臭、香水などの気になるカラダのニオイをセルフチェックできるニオイチェッカー『ES-100』を7月1日に発売する。ポケットサイズでセンサーを首やワキ、口、頭部にかざすと、レベル0〜10までの11段階で測定。レベル5を超えると“ニオイケア”が必要なサインが点灯する。
「欧米人はもともと体臭が強いこともあり、臭い対策が進んでいます。雑菌が繁殖しやすいアンダーヘアも含めた体毛の処理まで行っているほどです。日本では先進国の中でもニオイ対策が遅れていたのです。最近になって体臭などのニオイで周囲を不快にする“スメルハラスメント”に関心が高まり、対策グッズが人気を集めています」(大手化粧品メーカー)
女性の社会進出が進み、職場内のニオイ問題は深刻化している。“スメハラ”に関する訴訟も年々増えているという。
「ここ数年、男性向けの制汗グッズや汗拭きシートなどのデオドラント製品の販売シェアが急拡大しています。6月〜9月は需要がありすぎて欠品が出るほど。肌を清潔に保つことで臭わなくなりますからね」(ドラッグストア店員)
もはやニオイのケアは身だしなみの一環だ。
「お風呂でしっかりカラダを洗い、食生活を見直し、適度な運動を心掛けるだけでもニオイは随分と改善しますよ」(同)
ニオイが数値化されるようになると「気付かなかった」では済まない時代に来ている。しかし、香水の原料が男女のフェロモン(体臭)から出来ているのが多いということも事実だ。自然界ではメスはオスの匂いに、オスはメスの匂いに惹きつけられるものなのだが…。