他にも、これまでの概念を覆すようなバイトは増えている。例えば「ひたすらゲームをするバイト」「助手席に座るだけのバイト」「自動販売機の設置場所を紹介するバイト」「デパートなどの垂れ幕を監視するバイト」「結婚式に代理で出席するバイト」「パズルやプラモデルを作るバイト」「子供に体育を教えるバイト」など。
“助手席に座るだけ”のバイトとは、一体…?一見するとレンタル彼女のようなバイトかと思われたが、どうやら違うらしい。トラックの助手席に座り、車で待機したり配送物を取り出すなど、ドライバーの簡単な補助を行うという。主に派遣会社や運送会社が募集をしており、時給は1000円〜、週1回〜可能というケースが多い。「ドライブ好き」「運送業に興味がある」人なら、一度は経験してみる価値がありそうだ。
さらに、ネットの掲示板には「ケーキを食べるだけ」「1日中プリクラを撮る」「新しい駅のエスカレーターをひたすら上り下りする」といったバイト経験をした人の声も多くあがっている。
バイトというと学生のイメージがあるが、近年政府が進める「働き方改革」などの影響を受け、副業を認める企業は年々増加傾向だ。そのため以前に比べて、社会人でも副業としてバイトや個人事業をする例は少なくない。実際、2012年にIT企業のサイボウズは、就業規則から「副業禁止」を削除し、社員の副業を推奨しているという。
しかし一方で、副業バイトに対して「休みの日まで大変な思いをするのは…」「気楽にできるものなら良いけど、そんなバイトないし…」と消極的な意見をもつ社会人は多い。やりたい気持ちはあるものの、従来のバイトイメージが残っているため、踏み出せないということだろうか。
社会人が副業をするメリットには、単なる収入アップだけでなく、「知識が深まる」「新しい出会いがある」「視野が広がる」などが考えられる。個人事業で何かをはじめようとすると気負いしそうだが、“面白いバイト”なら少しハードルは下がるだろう。自分自身の働き方改革をはじめるなら、良いチャンスと言えるかもしれない。