社会
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社会 2018年07月03日 12時30分
杉田水脈議員、伊藤詩織氏の準強姦被害を“理不尽”と非難し大炎上 三浦瑠麗氏らも反論
自民党の杉田水脈衆議院議員が自身のツイッターで、メディアを通じて準強姦被害を訴えているフリージャーナリストの伊藤詩織氏を批判し、賛否を集めている。 伊藤氏は昨年5月、ジャーナリストの山口敬之氏から準強姦を受けたことを告白。事件が起きたのは15年4月だったが、翌年6月には逮捕状が発行されていたものの、逮捕直前に執行が停止されるなどが起き、物議を醸すことに。伊藤氏は告発本『Black Box』(文藝春秋)も出版したものの、いまだ山口氏側の証言と異なる部分も多々あり、真相の解明を求める声も少なくない。 先月28日には、イギリスのBBCテレビが伊藤氏に焦点を当てたドキュメンタリー『日本の秘められた恥』を放送し、再び事件が見直されるきっかけとなっていたが、そんな中、番組内でも山口氏を擁護する立場として番組のインタビューに応えた杉田議員がツイッターを更新し、「私は性犯罪は許せない!無理やり薬を飲まされたり、車に連れ込まれて強姦されるような事件はあってはならないし、犯人の刑罰はもっと重くするべきと考えています」としつつ、「が、伊藤詩織氏の事件が、それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます」とツイートした。 このツイートに、同じく女性から批判が殺到。「被害者に対して“落ち度”?伊藤さんが受けた被害も十分すぎるほど強姦です」「同じ女性とは思えません。女性の発言としてはあまりに酷すぎる」「強姦被害者に対してそのような言い方をする人が国会議員なんて信じられません」といった声が集まる事態に。また、政治学者の三浦瑠麗氏もこのツイートに反応し、「仮に財布がズボンのポケットからはみ出て気をつけてないうちにスられたとしても、窃盗は窃盗です。」と例え、不起訴の事実があったとしても「TBSの幹部として職を求めにきた人と性的行為をしようとしただけで職務上の倫理違反に問われる件です」と反論していた。 その後、杉田議員はツイッターユーザーから寄せられた「ご自分のお子様が被害に遭ったとしても、同じことが言えるのか?」という指摘に「もし私が、『仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性』の母親だったなら、叱り飛ばします。『そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい』と」と回答。変わらず批判の声が殺到していたものの、中には「男としても怒りを感じますよ!」「冤罪を作れてしまう世の中はなくしたいですね」という擁護の声も見られていた。記事内の引用について杉田水脈公式ツイッターより https://twitter.com/miosugita三浦瑠麗公式ツイッターより https://twitter.com/lullymiura
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社会 2018年07月03日 08時00分
日本最大級断層「中央構造線」で次に起きる巨大地震マップ
大阪府北部で起きた震度6弱の地震は、大阪府など近畿4府県で住宅破損が6700棟以上、死者・重傷者は少なくとも計17人を超えるという大きな被害をもたらした。果たして、今回の揺れは今後、いずれ起きるとされる巨大地震に影響を与えることがあるのか。 6月18日の大阪北部地震が起きた場所は、「近畿三角地帯」と呼ばれる、専門家の間でも危険視されていた活断層密集地帯だった。 「福井県の敦賀湾を頂点にして、淡路島から三重県の伊勢湾を底辺とした地域です。活断層が集中し、過去には江戸時代前期に起きた寛文近江・若狭地震(1662年=推定M7.6)、現在の三重県や奈良県で被害が出た伊賀上野地震(1854年=推定M7)などが起きているのです」(サイエンスライター) また、今回の地震はM7以上の地震が想定されていた3つの活断層に近い地域で起きたと推定されている。その3つとは、兵庫県神戸市北区から大阪府高槻市まで東西方向に走る「有馬-高槻断層帯」、大阪府枚方市から羽曳野市まで南北方向に走る「生駒断層帯」、大阪府豊中市から岸和田市まで南北方向に走る「上町断層帯」だ。 「このうちの『有馬-高槻断層帯』では1596年、京都府を震源としたM7超の慶長伏見地震が起き、1000人以上の死者が出たとされている。その上、『近畿三角地帯』と、これら3つの断層帯は、九州から関東地方を貫く『中央構造線』と呼ばれる大断層の動きの影響をモロに受けるとの見方もあるのです」(同) 地震学が専門で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、こう言う。 「日本最大の断層である中央構造線は、長野県以東ははっきりしない部分もあり、幅もあるんです。中央構造線沿いで起きた3連弾の巨大地震の1つである慶長伏見地震の震源、有馬-高槻断層も、その中央構造線からは離れている。ただし、今回の地震の震源はまだ完全には特定されていないものの、今後は一昨年の熊本地震以降活性化している中央構造線沿いで、大きな地震が発生する可能性は十分あると思います」 島村氏の言う3連弾とは、慶長伏見地震、さらにその前日に起きた大分県を震源とする慶長豊後地震(M7.0〜7.8)、その3日前に愛媛県を震源として発生した慶長伊代地震(M7.0)で、専門家の間では、これらがすべて中央構造線を介した連動型の地震の可能性が指摘されているのだ。 この中央構造線の活性化は、フィリピン海プレートからかかるプレッシャーが深く関係していると言われる。 これまで多くの火山噴火、巨大地震を予知し、的中させてきた琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏は、こうした見方を示す。 「中央構造線付近で起きた熊本地震も、フィリピン海プレートのプレッシャーに活断層が悲鳴を上げたからに他なりません。そして、その力の大本は、太平洋プレートなのです。大阪北部地震についても、震源は活断層ではありますが、動いたのは太平洋プレートが影響している。そうした中、私は最も危ないのが伊豆・小笠原諸島付近の(大きな地震が起きていない)空白地帯と見ています。ここで地震が発生した場合は、日本列島から距離があるため、地震動よりも太平洋側の津波が心配ですね」 では、いつ起きてもおかしくないとされている南海トラフ巨大地震はどうか。南海トラフで地震が起きるまでのサイクルの後半では、内陸での地震活動が活発になる傾向がある。 実際、最も新しいところで1944年の昭和東南海地震(M7.9)の前年には、鳥取地震(M7.2)や長野県北部地震(M5.9)などが起きている。 「そうした南海トラフ巨大地震の前に起こる内陸地震の1つとして、'95年の阪神・淡路大震災(M7.3)を挙げる地震学者もいるのです。さらに今、この地震の再来も懸念されている。注目されているのは、岡山県の東部から兵庫県南東部にかけて分布する山崎断層で、阪神・淡路大震災の原因になったとされる野島断層と共鳴し合っているとも言われています。これらも中央構造線が近いことから、南海トラフ巨大地震の前段として、大きな地震が起きる可能性があると言えるのです」(前出・サイエンスライター) 山崎断層では、868年に活動してから1000年以上も大きな地震が起きていない。さらに、昨今のトレンチ調査(活断層の過去の活動を見る掘削調査)で、その活動間隔がおよそ千数百年〜二千数百年であることが判明しており、兵庫県では死者4000人、負傷者3万人、建物全半壊20万棟と、大地震が起きた際の被害を想定しているほどだ。 内陸部での地震と言えば、長野県北部で5月12日に震度5弱(M5.2)、25日に震度5強(同)が立て続けに起きている。後者の地震で震度5強を記録した長野県栄村は、2011年の東日本大震災の翌日に震度6強の地震が発生したことでも知られる(長野県北部地震)。 「5月の地震の震源と7年前の震源はかなり近い場所で、深さも酷似している。そのため専門家の間でも、何らかの前兆現象ではないかとする見方もあるのです」(同) 前出の島村氏は、こう続ける。 「5月の栄村の地震は、日本で2番目に大きい断層『糸魚川-静岡線断層帯』と、中央構造線が交差する地域で発生したもの。前に述べたように、中央構造線は長野より東側にどう走っているかはまだはっきり分かっていないものの、いずれにせよ周辺の活断層を含め活発になっている証拠。それを考えれば、首都圏でも大きな地震が起こる可能性もあるのです」 中央構造線は関東地方北部を東西に走っているとされ、そこを末端とした多くの活断層が東京直下にまで走っている。 「例えば、東京メトロ南北線の工事を行っている際、四ツ谷-駒込間で活断層らしきものが出たといいます。断言はできませんが、中央構造線は長野、群馬を通って太平洋側へ抜けている可能性がある。中央構造線が活性化しているので、いずれかで直下型地震が起こり、それが首都直下地震に結びつく可能性がないとは言えません」(島村氏) 加えて、地震調査委員会の評価によって、中央構造線で地震発生確率が最も高い「Sランク」とされているのが、愛媛県にある「石鎚山脈北縁西部」の断層帯。今後30年以内の発生確率は3%以上で、全体が動いた場合の地震規模は最大でM7.5。地域を分けると、“M8.0からそれ以上”という部分もある。 次はどこで起きるのか。
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社会 2018年07月02日 21時00分
“岡崎観光伝道師”に任命の6人組ユーチューバー、市長への失礼すぎる態度で大炎上
6人組のユーチューバー「東海オンエア」がYouTube上にアップしている動画が物議をかもしている。 東海オンエアは愛知県出身のメンバーで構成されたユーチューバー集団。現在、チャンネル登録者数が310万人を超える人気アカウントで、ドッキリ企画やネタ動画などが視聴者に高く評価されているという。地元出身ということから、16年に愛知県岡崎市は17、18年と続けて東海オンエアを「岡崎観光伝道師」に任命している。 そんな中、今回問題となっているのは、東海オンエアがサブチャンネル「東海オンエアの控え室」に投稿した1本の動画。「岡崎観光伝道師」に再び任命された東海オンエア、大やらかしの巻」と題されたその動画に収められていたのは、東海オンエアのメンバーが市役所の来賓室で市長から「岡崎観光伝道師任命状」を交付される任命式の様子だった。 しかし、動画の中に登場したのは、非常にラフな格好をした4人のメンバーの姿。また、市の職員が任命の経緯について説明している間、向かい合わせに座ったメンバーのてつやととしみつが変顔をして笑わせ合う様子なども映っていた。さらにその後、任命状を受け取ったてつやは立ち寄ったコンビニに任命状を忘れてしまった。他のメンバーが受け取って事なきを得たものの、その事実を責められたてつやは長々と言い訳をし、最終的には受け取った任命状を冷蔵庫に粗末に貼っていた。 先月30日に投稿したこの動画。2日正午時点で再生回数は72万回弱となっているが、動画のコメント欄には「ここまでして面白いって思ってるとしたら失礼すぎるよ…」「ちゃんとする時はちゃんとしないと。笑わせてるんじゃなくて笑われてるよ。全然面白くない」「こういうことすると『これだからYouTuberは…』って思われかねないよ」と、東海オンエアのあまりに失礼すぎる態度を批判する声が寄せられている。 とはいえ、「こういうところ含めて東海オンエアが評価されてるんじゃない?」「てつやがこういう人と知って任命したんだからよくない?批判がわからん…」と擁護する声もあり、ファンの間で議論ともなっているよう。この動画を岡崎市が見たらもう観光伝道師に任命されなくなる、と危惧する声も寄せられているが、東海オンエア側は批判を気にしていないのか、動画を非公開、もしくは削除するなどの対応はしていない。記事内の引用について「東海オンエアの控え室」のYoutubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCynIYcsBwTrwBIecconPN2A
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社会 2018年07月02日 08時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 森喜朗・智恵子夫人(下)
小渕恵三首相が突然の病魔に倒れたことで、自民党首脳格5人の“密室協議”で首相に担ぎ出された森喜朗の国内外の評判はさんざんだった。 英国のガーディアン紙が「クレムリン(ロシア大統領府)のような秘密主義の中で誕生した総理」と報じれば、“造語名人”の田中真紀子(元外相)からは政権の実体がぼんやりとして見えないことから、森喜朗を音読みしての「シンキロウ(蜃気楼)」ともヤユされたといった具合だった。 また、森内閣は当然のように低い支持率からの出発だったが、一方で、森自身による「神の国」発言、あるいは早稲田大学時代の「買春検挙疑惑」などのスキャンダルが報じられるなどで、約1年間の政権は見るべき実績を残せぬまま、平成13(2001年)4月、退陣をよぎなくされた。 さて、約1年間のこの政権のさなか、森夫妻はそれまでなかった“濃密な日々”をすごしたようだった。当時の政治部記者などの関係者によるエピソードが、多々残っている。 「森はじつは、首相になってもそうだったが意外にも相当な潔癖症、整理魔で、これは若いときからのものだったらしい。身仕度はもとより、机の上の整理などもすべて自分がやらないと気がすまない。あるいは、明日着る洋服などを、自分できちんと枕元に出して置いてからでないと寝ない。下着は、着る順番どおりに夫人が並べておかないと怒り出す。さすがに夫人もカチンと来て、『そんな細かいこと、男の人が言うものじゃありません』とピシャリとやったことがある。夫婦仲は上々だったが、年に一度くらいこの手のケンカはあったと言います」 「夫人は国賓の来日、宮崎県での“太平洋・島サミット”と立て続けにファースト・レディーとしての役割りをよぎなくされたが、疲れ切っていた。椅子に腰をおろす暇さえなく、化粧を落とす気力もないようだった。忙しくて美容院にも行かれずカツラでごまかしたり、前日と同じ服を着てしまい、外務省からお目玉を頂戴したりもしていたくらい。つくづく『(ファースト・レディーは)力仕事だと分かった』と言っていたものです」 「警備の問題から、就任間もなく夫妻の総理公邸住まいが検討された。しかし、夫人はこう言って断わった。『公邸に引っ越しました。さあ直ぐ出てくださいでは、あまりにみっともないじゃないですか。私は主人の着替えくらいは持って公邸には行きますが、主人には単身赴任してもらいます』と。 結局、森は単身赴任をよぎなくされ、秘書がパンと牛乳を買って来ての食事など、かなりミジメな日々を送った。よく報じられた『夜な夜なの総理の料亭通い』も、ここで足らない分の“栄養補給”をやっていたとの見方もあったのです。この頃の森は、政権低迷と“栄養不足”が手伝ってか、100キロを超えていた体重も激減、ワイシャツの襟がダブダブだったことはあまり知られていない」 「『神の国』に始まっての夫の失言が続く中、たった一度だけ夫人がキレてこう言ったそうだ。『あなたは総理大臣なんだから、もう自分を売り込んだりする必要はないじゃない。国民の皆さんには、情熱を込めて政策を語りかければいいんじゃないかしら。もう顔も見たくないから出て行ってよッ』と。さすがに森も、『僕を誰だと思っているんだ。あなたの息子じゃないんだぞッ』と切り返しての“危機一髪”もあった」 そしての、いよいよの退陣が決まった直後、智恵子夫人は親しい森派議員の夫人にこう言ったそうである。 「やっと終わるわ。これでせいせいする。終わったらパーティーでもやりましょうよ」と。 そのうえで、森家の内情に通じていた政治部記者が、夫妻の次のような「横顔」を明かしている。 「智恵子夫人を知る人は、一様に『代議士の妻の見本』と言います。分をわきまえ、万事に控えめだが、芯はしっかりしていて外国の要人と会っても物怖じすることもない。一方で、森の石川県の選挙区もきっちり守っている。『夫・命』が、夫人の徹底した森への姿勢でした。 一方、森にもこんな秘話がある。じつは、森は毎日1回は必ず夫人に電話をかけている。とくに用事がなくても、『今日も無事に生きていたからね』とか、『家にいたんだね』といった具合。一見、ぶっきら棒に見える森だが、なかなか神経のこまやかな愛妻家、ラブラブ夫妻なんです」 退陣した森は、その後、小泉純一郎首相のあと安倍晋三が政権に就いたのを機に、それまでの森派の会長のイスも下り政治家は引退した。しかし、“生臭さ”を捨て切れないのは政治家の常である。いま、2020年の東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長として、“政治的にらみ”を利かしている。 好きなラグビーのボールのリバウンドが、どこへ転がるか分からぬことを人生の行方に例える森だが、この先どう転がるかは、もとより森自身も分かっていない。=敬称略=(次号は、小泉純一郎・佳代子元夫人)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2018年06月30日 20時00分
『残業のせいで結婚できない』? 働く女性の結婚と労働時間の意外な関連性とは
ランスタッド株式会社の調査で、働く未婚女子の4割が『残業は婚活に悪影響を及ぼす』と感じていることが分かった。残業のせいで「恋人を作る意欲がわかない」「意欲はあっても活動ができない」という回答が非常に多かったようだ。たしかに残業と婚活は密に関係がありそうだが、婚活がうまくいかない原因は本当にそれだけなのだろうか。 25日、この調査結果を受け、都内で同社EAP総研所長の川西由美子氏と楽天オーネット・マーケティング部副部長の長岡正光氏による対談が行われた。テーマは「働く女性と結婚」だ。 独身の川西氏は「私はこれまで仕事のプライオリティが高かった。忙しくて時間がないというのは言いわけで、結婚の意思がなかったんだと思う。どんなに残業が多くても、意思を持っていれば結婚は可能?」と長岡氏に質問。リアルな婚活現場を知る長岡氏は「はい。結婚できるかどうかは仕事の量や質と必ずしも相関しない。自分のゴールを明確にして、行動できるかどうか」と語った。 とはいえ、残業が多い女子にとってその意思を“持ち続ける”ことは容易ではないだろう。実際、「残業で疲れ切って婚活する気になれない…」「頑張って出会いの場に行っても次につながらない。もう疲れた」「仕事で疲れていると睡眠優先になっちゃう」という声は多く上がっている。 そこでストレス対策の専門家でもある川西氏に「残業で疲れた女子は、婚活のモチベーションを保ちづらい。どうしたら保てるのか?」という質問を投げかけてみた。すると「(ストレスの観点から)働く未婚女子は“遊び方改革”が必要かもしれない」と川西氏。遊び方改革とは、仕事の後や週末に予定を入れるなど、自分のプライベートを充実させることだという。シンプルな方法だが、実践すると“忙しさのせいにして逃げていた自分”に気付くことになるだろう。 残業で疲労がたまると、婚活意欲が下がってしまうのは事実だろうが、どうやら働く未婚女子に今必要なのは「時間」ではなく「切り替え脳」のようだ。
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社会 2018年06月30日 15時00分
ノンアルビールも登場した透明飲料市場の可能性
最近、飲料メーカー各社が「フレーバーウオーター」という透明な清涼飲料水に力を入れている。飲料市場の調査会社『飲料総研』によれば、2017年の出荷数量は3420万ケース(1ケース24本入り)で、'10年の約15倍にのぼる規模だという。 「火付け役は『い・ろ・は・す みかん』(日本コカ・コーラ)。一見するとただの水なのですが、みかんの味と香りがするという目新しさで爆発的なヒットとなった。6月11日には『コカ・コーラ クリア』、19日にはサントリーから、ペットボトル入りの“透明なノンアルコールビール”『オールフリー オールタイム』も発売されました」(飲料業界関係者) もともと「職場の休憩時間に“ノンアル”はありか、なしか」という議論は続いているが、この商品がまたまた一石を投じるのは間違いない。 「フレーバーウオーターの需要を探ってみると、まず第一に味と見た目のギャップの面白さがある。また、とりわけ年配者には“ジュースはお菓子”という感覚があることから、役所などでは『勤務時間中に職員がジュースを飲んでいる』といったクレームが寄せられるようになっており、メーカーは、こうした状況で周りの目を気にせず飲めるニーズを想定している。そして最後に、健康志向の高まりでしょう。透明商品にはカロリーゼロの商品が多く、歯に着色しにくい。女性も手に取りやすいのです」(トレンドライター) しかし、こうした見方もある。 「透明飲料は、カロリーゼロでも人工甘味料が使われているため、本当の意味での健康志向には合致していない。また、飲料業界では年間1000種類を超える新製品が発売され、そのうち残るのはほんのひと握り。一方で、カロリーゼロの分野では炭酸水ブームも到来しており、どちらが生き残るか見物です」(同) おじさん達としては“アルコール入り”も期待したいところだ。
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社会 2018年06月29日 21時30分
「救命措置がいる場面に男も女もない」土俵女人禁制問題、当事者の市長が相撲協会に苦言
今年4月京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業の際、土俵上で突如倒れ病院に運ばれた多々見良三市長が28日、公務に復帰した。 職員から拍手で迎えられた多々見市長は、同日記者会見を開く。そのなかで、「女人禁制は今の時代では通用しないだろう」としきたりについて否定的な見解を示す。 そのうえで、「女人禁制を貫きたいとすれば、必ず地方巡業のときには男子の救急できる人を用意するべき」とし、「少なくとも救命措置がいるような場面については男女はないだろう」と、日本相撲協会の危機管理について苦言を呈した。 さらに、「しきたりを守る上で女性に降りるようアナウンスしたことを責める気はない」と相撲協会の対応に一定の理解を示したものの、「女人禁制が理解を得られるかどうか話し合うべきではないか」とコメントし、現在の「しきたり」を見直すべきではないかという見解を示した。 4月の春巡業では、土俵上で倒れる多々見市長に相撲協会関係者が駆け寄ったものの、何もできずに立ち尽くす状態に。見かねた看護師の女性が土俵に上がり、心臓マッサージを開始。適切な処置で、市長は一命を取り留めた。 ところが、心臓マッサージをする様子を見た関係者が「女性の方は土俵を下りてください」と不適切なアナウンスを行う。この様子がSNSで拡散されると、「人の命を助けようとしている人に女性だからというだけで下りろというのか」「男女差別だ」などの声が上がり、日本相撲協会が猛批判されることになった。 これをきっかけに、日本相撲協会が守る「土俵上は女人禁制」のしきたりについて、「見直すべきだ」という人と「守るべきだ」という人で、激しい議論となったのはご存知のとおりだ。 「女人禁制」のしきたりを守るべきか、変えるべきかについては十分な議論が必要だろうが、巡業中土俵上で倒れた市長に対し相撲協会関係者は何もできず立ち尽くしたこと、そして、女性が機転を利かせて心臓マッサージを行ったことで市長が生命の危険を脱し、無事公務に復帰できたことは事実だ。 当事者である多々見市長の言う通り、女人禁制を貫くなら、有事の際に対応できる医療従事者などを配置することを検討するべきだろう。
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社会 2018年06月29日 15時00分
止まらない店舗数減 ブックオフ経営危機のドロ沼の先
中古本チェーン最大手のブックオフコーポレーションが、危機的状況に陥っている。3月期の連結決算が一昨年で5億2000万円、昨年が11億5000万円、5月発表の決算では8億8000万円の3期連続赤字。『ブックオフ』の店舗数も2010年3月期で1100店舗以上だったのが、今年3月末時点で825店舗と、減り止まらない状況なのだ。 '91年にスタートしたブックオフは、それまでの古本屋にはなかったコンビニ風の明るい雰囲気と清潔感で人気を集め、瞬く間に全国展開。古書店最大手となった。2005年には東証一部上場、さらに海外にも店舗拡大を図った。 「'94年当時は創業時からブックオフのパートとして勤めていた橋本真由美氏(現・取締役相談役)が社長に就くなどして話題になった。しかし、'12年あたりから不振となり、店舗を減らさざるを得ない状況となったのです。その最大の原因の一つは、やはり本離れです。ブックオフでは、CDやDVD、ゲームなど幅広く取り扱っているが、メーンの中古本が低迷したことで、大打撃を受けた。加えて電子書籍化も進み、ペーパー本自体の流通が減っていることも追い打ちをかけているのです」(業界関係者) それに加えて、業界の中で競争が激化し、本をブックオフに持ち込む人が減少気味であることも、業績悪化に拍車をかけているという。 「ひと昔前は、同社のCM通り、“本を売るならブックオフ”というほどの一強を誇っていました。しかし、そこへオークションサイトを介した取引が大幅に増え、わざわざブックオフの店舗に行く必要がないと感じる人が多くなった。さらに利用者にとって問題なのが、買い取り価格。ブックオフは査定が明瞭で、1冊10円がザラなのに対し、ネットでの売買では、出品数が少なければ“いくら出しても買う”という人が全国で手を上げる。こうしたことも、店舗の客離れをさらに加速させているのです。ゲームソフトの買い取りについても、競合他社の競り合いに苦戦を強いられている」(同) 当然ながら、裏を返せば本好きの人が中古本を求めてブックオフに行っても“なかなか欲しい本がない”ことが起こる。 「今や本はアマゾンだけでなく、他の古書店なども軒並みネット販売をしています。つまり、電車賃やガソリン代をかけてブックオフの店舗に行く必要もなくなったということです。しかも目当ての本があればまだしも、なければ足はますます遠のいてしまう。もちろん、ネットで購入すれば送料が発生しますが、何につけ“時短”が求められるこのご時世において、そこは問わない人も増えている」(古書店関係者) このことは、本以外の商材にも当てはまる。 実際、従来からブックオフで中古品を買売していた人はいま、オークションサイトでヤフーが運営する『ヤフオク!』や、フリーマーケットアプリ『メルカリ』などのEC(電子商取引)市場に流れている。 「個人間のEC市場の成長は急激に伸びています。経産省による統計では、ネットオークションの市場規模は'17年で対前年比3.2%増の1兆1200億円。そのうち個人間での取引は、3569億円にものぼる。特に『メルカリ』や楽天が運営する『ラクマ』など個人取引のフリマアプリ市場規模は、約60%増の5000億円を窺う巨大市場になりつつあるのが現状です」(前出・業界関係者) ただ、そうした状況を、ブックオフもただ指を咥えて見ているわけではない。 「ブックオフでも、当然ながらオンライン事業を強化している。自社サイトを持ち、出張引き取りサービスも行い、楽天や『ヤフオク!』も活用しています。ヤフーとは資本業務提携を結び、3年前にヤフオク上で店舗を開設、昨年からはアマゾンにも出店している。しかし、そちらも売り上げが伸びず大苦戦しているのです」(EC市場関係者) '18年3月期のオンライン事業の売上高は、前年比5.9%減の61.4億円で、まさに八方塞がりの状態といっても過言ではない。 「中古本での不振を大逆転するため、儲け幅も市場も大きい中古家電販売に手を出した。しかし、買い取り自体が思うようにいかず、結局は投資したぶんマイナスとなり、足を引っ張る結果となっている。こちらはもともと友好企業だったハードオフコーポレーションなどが先行して成功を収めており、現時点では完全にアテが外れている状況なのです」(マーケットアナリスト) ブックオフは以前、'20年に再び1000店舗にまで復活させ、'30年には1500店舗を目指すと息巻いていた。しかし、重くたれ込めた暗雲は、今のところ晴れる気配はない。 今後の打開策が注目される。
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社会 2018年06月29日 11時30分
保守的試合で批判の日本代表に追い打ち? ポーランド政府観光局がTV局の取材姿勢に苦言
グループリーグの試合がすべて終わり、日本の決勝トーナメント進出も決定。終盤の“攻めない姿勢”には批判の声も多かったが、次に繋げたのは収穫と言う専門家もいる。しかし、そんな盛り上がりの中で、ポーランド政府観光局が日本のテレビ局の取材姿勢に苦言を呈したことも見逃せない。 ポーランド政府観光局は試合の数時間前にTwitterを更新し、W杯の件で日本のTV局から多くの問い合わせがあるが、「ポーランド語人材が見つからないため丸投げの印象が非常に強く遺憾です」と告白。さらに、「ネットで調べられる事柄ぐらいは『なる早で全部お願い』ではなく、ご自身でもお調べになられてはいかがでしょうか」と苦言を呈した。 政府観光局が公式アカウントでここまでの発言をしているところをみると、失礼な態度で依頼をしたのは一人や二人ではなかったのだろう。政府観光局は「番組を作る上で切羽詰ってらっしゃるんでしょうね」と理解も示しているが、自分たちの通常の仕事もある中で、よほどの負担だったに違いない。 しかし、その背景には制作会社への負担増が挙げられるようだ。 「テレビ局の不況のつけが、下請けの制作会社に、もろにのしかかってきています。製作費はカットするのに無理な仕事の依頼をしたり、納期が短い中での作業も本当に多いんですよ。だからと言って、社会人として丸投げするような態度はプロ失格だと思いますが…」(業界関係者)さらには、日本の躍進も“想定外”だった。 「今回の結果を受け、急に編成を変えた番組も多かったですが、ほとんどの関係者が日本がここまで勝つとは思っていなかった。そのため、その材料が揃っておらず、準備が全くできていないんです」(前出・関係者) だが、日本のサッカーファンはごみ拾いをする姿が世界中でピックアップされ、好印象を持たれている。それにも関わらず、一部のテレビ関係者の行動でイメージがけがされてしまうのはまさに残念なことだろう。 世界との交流が多い今、“ピッチ外”での態度にも気を配る必要がありそうだ。記事内の引用ツイートについてポーランド政府観光局の公式Twitterよりhttps://twitter.com/polandtravel_jp
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社会 2018年06月29日 08時00分
トランプ大統領 次に本腰を入れる“アメリカファースト”通商政策の落とし穴
“世紀の政治ショー”米朝首脳会談を終えたトランプ大統領が次に本腰を入れるのは、徹底したアメリカファーストの通商政策だ。 「すでにその布石は打たれています。トランプ大統領は先頃、自動車やその部品の輸入が国家の安全保障にどの程度の影響を及ぼすのか、調査をするよう米商務省に指示しました。もし脅威が認められれば、乗用車の輸入関税を現在の2.5%から最大で10倍の25%に引き上げ、実質の輸入制限を実施することになります」(自動車ジャーナリスト) しかし、この動きは米国内外から批判を受け、全米商工会議所は「自動車業界に想像を絶する悪影響を与え、国際的貿易戦争を引き起こす」とまで述べた。 「自動車関税引き上げ示唆は、今後の日米FTA締結交渉など、各国との通商の交渉材料のカードとして使うことが目に見えています。実際に乗用車に25%の関税を掛けたら、当然、日本やドイツの自動車メーカーに影響はありますが、一番ダメージを被るのはアメリカ国民です。アメリカのGM、フォードにも影響が大きいため、実施される見込みは低いと思います」(同) それでも、トランプ大統領は自身の支持層である白人労働者層が多く属する鉄鋼業、自動車産業など、いわゆるオールドエコノミー復興への執着が強い。さらに「こうだ」と思ったら絶対に曲げない姿勢を就任以降貫いている。 「例え、その分を価格に転嫁したところで、日本車への購入意欲は落ちないとの見方もあります。アメリカ国民が日本のメーカーを購入する理由は、安さよりも品質やブランドを求めているからです。関税が引き上げられても渇望感が高まるだけで、長い目で見ると日本車メーカーにとっては追い風となる可能性もあります」(経済誌記者) 当面の問題は、自動車関税アップの影響が先進国同士にあるため、各国の結束が緩むことだ。実際に先のG7においてアメリカの孤立は著しかった。 トランプ政権から仮想敵国とされた中国は、この状況を高みの見物といったところだろう。