25日、この調査結果を受け、都内で同社EAP総研所長の川西由美子氏と楽天オーネット・マーケティング部副部長の長岡正光氏による対談が行われた。テーマは「働く女性と結婚」だ。
独身の川西氏は「私はこれまで仕事のプライオリティが高かった。忙しくて時間がないというのは言いわけで、結婚の意思がなかったんだと思う。どんなに残業が多くても、意思を持っていれば結婚は可能?」と長岡氏に質問。リアルな婚活現場を知る長岡氏は「はい。結婚できるかどうかは仕事の量や質と必ずしも相関しない。自分のゴールを明確にして、行動できるかどうか」と語った。
とはいえ、残業が多い女子にとってその意思を“持ち続ける”ことは容易ではないだろう。実際、「残業で疲れ切って婚活する気になれない…」「頑張って出会いの場に行っても次につながらない。もう疲れた」「仕事で疲れていると睡眠優先になっちゃう」という声は多く上がっている。
そこでストレス対策の専門家でもある川西氏に「残業で疲れた女子は、婚活のモチベーションを保ちづらい。どうしたら保てるのか?」という質問を投げかけてみた。すると「(ストレスの観点から)働く未婚女子は“遊び方改革”が必要かもしれない」と川西氏。遊び方改革とは、仕事の後や週末に予定を入れるなど、自分のプライベートを充実させることだという。シンプルな方法だが、実践すると“忙しさのせいにして逃げていた自分”に気付くことになるだろう。
残業で疲労がたまると、婚活意欲が下がってしまうのは事実だろうが、どうやら働く未婚女子に今必要なのは「時間」ではなく「切り替え脳」のようだ。