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ノンアルビールも登場した透明飲料市場の可能性

 最近、飲料メーカー各社が「フレーバーウオーター」という透明な清涼飲料水に力を入れている。飲料市場の調査会社『飲料総研』によれば、2017年の出荷数量は3420万ケース(1ケース24本入り)で、'10年の約15倍にのぼる規模だという。
 「火付け役は『い・ろ・は・す みかん』(日本コカ・コーラ)。一見するとただの水なのですが、みかんの味と香りがするという目新しさで爆発的なヒットとなった。6月11日には『コカ・コーラ クリア』、19日にはサントリーから、ペットボトル入りの“透明なノンアルコールビール”『オールフリー オールタイム』も発売されました」(飲料業界関係者)

 もともと「職場の休憩時間に“ノンアル”はありか、なしか」という議論は続いているが、この商品がまたまた一石を投じるのは間違いない。
 「フレーバーウオーターの需要を探ってみると、まず第一に味と見た目のギャップの面白さがある。また、とりわけ年配者には“ジュースはお菓子”という感覚があることから、役所などでは『勤務時間中に職員がジュースを飲んでいる』といったクレームが寄せられるようになっており、メーカーは、こうした状況で周りの目を気にせず飲めるニーズを想定している。そして最後に、健康志向の高まりでしょう。透明商品にはカロリーゼロの商品が多く、歯に着色しにくい。女性も手に取りやすいのです」(トレンドライター)

 しかし、こうした見方もある。
 「透明飲料は、カロリーゼロでも人工甘味料が使われているため、本当の意味での健康志向には合致していない。また、飲料業界では年間1000種類を超える新製品が発売され、そのうち残るのはほんのひと握り。一方で、カロリーゼロの分野では炭酸水ブームも到来しており、どちらが生き残るか見物です」(同)

 おじさん達としては“アルコール入り”も期待したいところだ。

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