社会
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社会 2018年07月11日 08時00分
暴挙 トランプ関税で世界大暴落に怯える日本鉄鋼業界
「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ米政権が発動した日本、中国を対象とした、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限と追加関税。6月20日には米商務省が、除外対象として7社の製品を選定したと公表したが、全体像はまったく見えず、鉄鋼業界の不安は少しも払拭されていない。 「そもそも今回の鉄鋼・アルミ関税は、トランプ大統領にとっての11月の米中間選挙向け。アメリカは年間3500万トン前後の鉄鋼を輸入しているが、最大の輸入国はカナダや韓国、メキシコで、日本はごくわずか、ほかドイツ、中国も少ない。その少ない国を追加関税の対象にして、カナダ、韓国を対象外にするなど複雑怪奇の動きだ」(鉄鋼業界関係者) ここで世界の鉄鋼業界の、ここ数年の動向を見ておこう。 「最近は落ち着きを取り戻しましたが、3年前までは大不況でした。原因は、中国経済の大ブレーキ。世界の鉄鋼は2015年に16億トンが生産され、中国は8億トンと言われていた。しかし実際、中国は11億トンを生産し、3億トンも過剰生産という、世界最大で最悪の鉄鋼生産国となっていたのです。これにより内需で消化できず、投げ売り状態となって、世界の鉄鋼価格が大暴落してしまった」(経済誌記者) 当然、日本の鉄鋼業もその煽りを食った。国内最大手の新日鉄住金は、2015年9月中間決算が売上高で対前年比9.8%減の2兆5075億円。2位のJFEスチールも同決算で対前年比7.3%減の1兆7132億円と大ダメージを受けた。 世界中から批判を受けた中国は不良企業を潰し、さらに大手鉄鋼会社同士を合併させることで、2020年を目標に1億5000万トンの粗鋼削減という荒治療策に打って出た。 「それに加え、車やIT関連で世界経済が持ち直し、鉄鋼業も回復基調となった。2017年4月〜9月の決算を見ても明白で、新日鉄住金は売上高が対前年比27%増の2兆7450億円。JFEが同15%増の1兆7253億円、さらに神戸製鋼所も同11.3%増の9070億円に達したのです」(同) しかし一方で、世界の鉄鋼企業間の競争は激しさを増しているという。 「もはや単に鉄を作るだけでは生き残れない。例えば今、世界の鉄鋼業界は、車のEV化を念頭に、軽くて強く、価格も安いギガスチール競争が起き、日本、中国、韓国企業が激しく競い合っている。また、つなぎ目なしのシームレス鋼管などでも、せめぎ合っています」(業界アナリスト) そうした流れの中、世界の鉄鋼業は次々と企業買収や合併に走っている。新日鉄住金も、今年中にインド鉄鋼大手のエッサールスチールを、世界トップのアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)などと共同買収に動き出している。 新日鉄住金の攻めの姿勢は、来年4月を目途に「日本製鉄」に社名を変更する点にも表れている。 「かつては世界のトップだった新日鉄住金は、ミタルや2位で中国の宝武鋼鉄集団に大差をつけられ3位に甘んじており、4位の河北鋼鉄集団(中国)、5位のポスコ(韓国)も後ろから迫っている。まさに群雄割拠なのです。そんな折、トランプ大統領の横ヤリに各国企業は怒っている」(同) 業界関係者もこう続ける。 「世界の鉄鋼業は技術革新と価格競争で激しいサバイバル戦争を繰り広げてきた。その間、かつて世界をリードした米鉄鋼業は過去の栄光にすがってきた面もあり、置き去り状態でした。それをトランプ頼みで関税や契約の見直しで生き延びようとする。これは明らかにルール違反で、世界経済が没落する引き金になりかねない」 前述の通り、トランプ政権は韓国やカナダなどのアメリカへの鉄鋼大量輸出国を追加関税から外し、その代わりに韓国から米への鉄鋼輸出に制限枠を設けた。 「表向き整理された中国のだぶついた鉄鋼は、実は中韓の貿易ルールで韓国に大量に流れているという情報もある。それが韓国経由でこれまではアメリカに流れていた。そこに輸入制限枠がかけられることにより、韓国に流れた中国の鉄鋼はアジアや世界に流れるのではと囁かれている。こうなると、再び鉄鋼の暴落が起き、日本企業が直撃を受けかねないのです」(同) トランプ政権が世界のルールを崩壊させ、再び世界鉄鋼不況を招く…。日本企業の不安はそれだけではない。 「日本のアメリカへの鉄鋼輸出量はわずか5%のため、追加関税の影響は少ないという。だが、日本の鉄鋼業界は様々な面でアメリカへの依存が大きい。これを契機に日本外しが活発になることを恐れている」(同) 追加関税により、再び世界鉄鋼暴落に怯えると同時に、アメリカ事業の枠外に置かれる懸念の二重苦に悩まされている日本の鉄鋼業界。負の連鎖はどこに飛び火するのか。
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社会 2018年07月10日 23時00分
テリー伊藤「そこまで悪い人間だとは…」オウム真理教をネタにしたのは『生ダラ』だけじゃない?
7月8日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で、6日のオウム真理教教祖・麻原彰晃ほか6名の死刑執行を受け、テリー伊藤がコメントした。テリーは「空中浮揚とかバラエティっぽく面白いなと見ていた。当時はそこまで悪い人間だと思っていなかった。キワモノだと思っていた」と釈明した。 「テリーはテレビ演出家として、麻原彰晃をバラエティ番組に起用しています。麻原が若者の人生相談に応える『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)の映像は、現在も動画サイトなどで閲覧できますね。宗教団体の教祖でありながら、好きな女優の名前をあげるなどフレンドリーなイメージが強調されており、結果的に教団のPRに貢献してしまった面はあるでしょう」(放送作家) さらに、テリーがオウムをネタにしたのは『生ダラ』ばかりではない。 「『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)で行われた水中素潜り対決も、オウム真理教の修行である“水中クンバカ”をモデルにしたといわれています。番組では、ダイバーを題材にした映画『グラン・ブルー』をモチーフとしていましたが、実はオウムの裏テーマがあったのです。テリーは、当時は謎の国であった北朝鮮に注目するなど、ユニークな視点の持ち主です。オウム真理教もそうした『よくわからないけれども面白いもの』のひとつであったのでしょう」(前出・同) もちろんテリーに限らず、当時はサブカルチャー系の雑誌が麻原のインタビューを掲載するなど、オウムを面白がる時代の空気があったのは確かであろう。それが教団の危険な部分を覆い隠してしまったのは否めない。テリーのコメントにデーブ・スペクターがメディアの責任を問うたように、90年代に対する反省が必要だとも言えるだろう。
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社会 2018年07月10日 21時30分
社長も認めた 『RIZAP』痩せ、リバウンド率の高さはタレントに限ったことなのか
これまで数々の芸能人がダイエットに挑戦してきた大手パーソナルジム『RIZAP』だが、先月24日に開催された株主総会で、瀬戸健社長がタレントたちのリバウンド率の高さを認めていたことを、発売中の「週刊ポスト」(小学館)が報じている。これは、タレントに限ったことなのだろうか。 同社は「結果にコミット」をキャッチフレーズに大々的にCMを展開。最近では女優の佐藤仁美が体重マイナス12.2kg、体脂肪マイナス10.5%、ウエストマイナス20.5cmのダイエットに成功し見事なボディーを披露。 これまで元SMAPの香取慎吾、AKB48の峯岸みなみ、タレントの梅沢富美男、歌舞伎俳優の市川九團次、ナインティナインの岡村隆史、女優の石田えりらがダイエットに成功してきた。「おそらく、失敗したのはピン芸人のスギちゃんぐらいのはず。さすがに、失敗したらギャラは支払われないようです」(テレビ局関係者) 同誌によると、株主総会では株主から「出演していたタレントがリバウンドしているのではないか」というきわどい質問が飛んだという。すると、瀬戸社長は「一般会員のリバウンド率は7%。タレントさんはそれよりも高い」とあっさり認め、その後、対策プログラムを紹介したという。 実際、同誌に対し、元プロボクサーで俳優の赤井英和は7キロ減量したものの、5キロリバウンドしたことを認めた。 タレントがリバウンドしてしまう理由について同社は、一般人は中長期的な生活習慣改善プログラムに加入。それに対し、タレントは2か月の短期プログラムがベースであることの影響をあげたという。「友人のマスコミ関係者が通っていますが、もともと運動をしていた人なので、何も運動をしていなかった人ほど劇的な効果は得られていません。ダイエットに挑戦するタレントの多くは日常的に運動をしていなかった人がほとんど。 短期間でのダイエットはリバウンドするのはフィットネス業界では常識ですが、もともと運動をしていなかった人は痩せてからどうキープすればいいか分からないのです。痩せ方も大事ですが、キープの仕方を学ぶこともかなり重要」(フィットネス業界関係者) キープできるかどうかは、本人の意思の強さが大いに関係していると思われるのだが…。
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社会 2018年07月10日 16時00分
富山交番襲撃事件 秋葉原無差別殺人に憧れた元自衛官 “サバゲー感覚”の狂気
6月26日、富山市の交番で警部補が刺殺、近所の小学校の警備員が射殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された元自衛官の島津慧大容疑者の素行が明らかになりつつある。 「事件当日、島津容疑者は警部補を襲ったのち、全身を血で赤く染めた姿で左手に警部補から奪った拳銃、右手にダガーナイフを携え、悠然と小学校へ向け路地を移動していた。路地を抜け表通りに出ると、今度は片膝をつき、通り向かいの小学校へ向けて発砲した。あたかもサバイバルゲームでも楽しんでいるかのような没入した雰囲気だったといいます」(捜査関係者) 島津容疑者の一家は約20年前、関西地方から富山県立山町に転居。両親と姉の4人家族で、島津容疑者は地元の公立小学校、中学校へ通った。近隣住民によれば、小さい頃は飼い犬とよく散歩へ出かけ、愛想よく挨拶をする子だったという。 「当時は父親のしつけもしっかりしていて、何の問題もない家庭に見えました。ただ、中学2年生のころ学校でいじめを受け、不登校になったのです。3年になる頃には母親に、卒業してからは父親にも暴力を振るうようになり、高校へは進学せず家に引きこもるようになったようです」(島津容疑者を知る人物) その後、地元の知人の仲介により、18歳の時に自衛隊に入隊。金沢駐屯地普通科連隊に所属し、昨年3月には除隊していた。 「それからはアルバイトを転々とし、最近は富山市内のファストフード店の調理担当として働いていた。しかし同僚によれば、決められた以外の仕事を頼まれると、腹を立てた様子で突然持ち場を離れることもあったようです。事件当日も道具掃除を命じられたところ、店長を殴りつけて姿を消したといいます」(社会部記者) 犯行がその直後とあって衝動的な行動とも取れるが、計画性をにおわせる一面もある。 「事件当日は黒のリュックにダガーナイフのほか、サバイバルナイフ、鉈など複数の凶器を入れ、家宅捜索でも多くのナイフ類や模造刀も見つかっている。パソコン内のネット閲覧履歴には、7人が殺害された2008年の秋葉原通り魔事件を調べた形跡もあったそうです。また、この事件を起こした加藤智大死刑囚について周囲に熱く語っていたという話もあり、少なからず影響を受けたと見られているのです」(同) 戦慄を禁じ得ない。
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社会 2018年07月10日 08時00分
活動期に入った地震列島の「ノアの箱舟」はどこだ?
「地震大国」日本。すでに日本列島が活動期に入ったとする専門家も多く、全国にもう逃げ場はないのではないかとも思える。6月18日の大阪北部地震(震度6弱)以降、26日に千葉県南部(震度4)や広島県北部(震度4)を震源とした、やや大きい地震が続き、巨大地震への警戒が強まっている。果たして国内に「ノアの箱舟」の安全地帯はないものなのか。 昨年9月、日本地質学会で、「首都機能を移転するなら吉備高原がベストではないか」という議論が交わされ、注目を集めた。 「吉備高原は岡山県、広島県、兵庫県にまたがり、標高300〜700メートルで比較的なだらかに隆起した地帯。地震や火山などの災害のリスクを考えた結果、3500万年前から安定していることなどから、首都機能を移転する場合はうってつけなのだといいます」(サイエンスライター) 岡山県内を走る活断層は、現時点で分かっているものが3本のみで少ない。そのため使用済み核燃料の最終処分場候補地として挙がるほどだ。 他に安全と言える地域はないのか。防災ジャーナリストの渡辺実氏に聞いた。 「どの場所も一長一短があり、絶対に安全な場所などありません。ただ、首都圏に近いところで言えば、群馬県高崎市周辺がいいのではないか。6月17日に渋川で震度5弱の地震がありましたが、1918年からの観測史上初めてと言われました。あの辺りは地盤も安定しています」 地震の少ないエリアといえば、太平洋側よりも日本海側のイメージが強いが、日本海側にはひずみ集中帯がある。 「日本海東縁変動帯や、新潟-神戸ひずみ集中帯が有名で、日本列島で特に地殻のひずみが大きいと推定されている帯状の領域です。最近では1983年の日本海中部地震、1993年の北海道南西沖地震などが発生している。しかし、北海道の場合、道東はマグニチュード9クラスの巨大地震が発生する確率が高いものの、中央部の旭川は比較的安全と言えます。問題は寒さだけです」(同) ほか、西日本では山口県も挙げられるという。 「中でも日本海側の萩市あたりでしょう。瀬戸内海側もあるが、南海トラフ巨大地震が発した際、津波にわれる危険がある。それに比べて日本海側はひずみ集中帯もなく、地震動による被害の心配はあまりないように思われます」(同) 先人たちは「地震が来たら高台へ逃げろ」「地震が来たら竹やぶへ逃げろ」と言い伝えてきたが、現代では高台にもビル群が立ち並び、ましてや竹やぶなどあろうはずもない。地震発生時は、帽子等で頭部を守り、足回りはスニーカーのような動きやすいものにするべきだ。それともう一つ、近くにいる人との助け合いが一番重要だということを忘れてはならない。人を救うのは人しかいなのだから!
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社会 2018年07月10日 06時00分
『今』を逃すと転職は厳しい? 油断していると数年後に“就職難”か
近年、労働力不足が深刻化している。6月11日に放送された「クローズアップ現代+」(NHK総合)でも、労働人口がこの先5年ごとに300万人ずつ減り続けると報道され、大きな反響を呼んだ。労働力が足りないということは、仕事が余っている状態であり、今の仕事に不満のある人や目標がある人にとっては、絶好の転職チャンス。転職者の数も増えているのだろうか。 「転職者数は、リーマンショック後一気に減少しましたが、現在は増加傾向にあります。求人数も増えているので、転職希望者にとっては有利な“売り手市場”と言えますね。ただし、すべての業界や業種ということではないので、注意は必要です。最近は、ITやサービス、小売・外食業界の求人数が特に伸びていますよ」(転職エージェント関係者) しかしながら、その状況も変わってきているようだ。というのも先月、安倍晋三首相は『外国人労働者の受け入れ拡大』の意向を表明したのだ。業種を農業、介護、建設、宿泊、造船の5つに限定しているものの、やがて拡大するという見方は強い。そうなれば、日本人労働者の仕事が減る可能性も…。さらに、大手銀行や飲食チェーンなど、AI(人工知能)の導入で人件費カットを試みる企業も年々増加している。 また、2020年の東京オリンピック後には景気が悪化し、企業が採用活動を控えるだろうという見方もある。つまり、ほんの数年後には、今の状況から激変している可能性が高いのだ。 そんな中、実際の転職希望者からは、「転職したいけど、自分の希望条件に合う会社が見つからない」「売り手市場なのは知ってるけど、転職活動は自分のタイミングで始めたい」「次の転職先を決めてから辞めたいが、仕事しながら転職活動するのはキツイし…」という声が多い。 また、「もう少し給料の高い会社に行きたいけど、人間関係は悪くないからもったいないと思ってしまう」「新しい職場に馴染めるか不安」「今すぐ転職したいけど、年齢で落とされそうで怖い」など、勇気が持てず転職に至っていない人もいるようだ。 転職希望者にとって有利な状況がそう長く続かないとすれば、ぜいたくも言っていられないだろう。「いつかは転職…」と考えているならば、今こそ重い腰を上げて行動に移すタイミングではないか。
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社会 2018年07月09日 19時00分
すべては闇の中…オウム真理教の2大『未解決事件』
世界を震撼させた1995年3月の地下鉄サリン事件から23年が経った7月6日、麻原彰晃(本名・松本智津夫)ら、オウム死刑囚7人の死刑が執行された。しかし、オウムの関与が疑われている未解決の重大事件がまだ2つある。『国松孝次警察庁長官狙撃事件』と『村井秀夫刺殺事件』だ。すべてを知っていたのが麻原彰晃だったが、もはや“死人に口なし”である。 当時、オウムが直接、あるいは間接の疑いがあった事件には、広域暴力団や大物政治家、北朝鮮および朝鮮総連、ロシアマフィア、新興宗教団体が関わっているとウワサされたが、結局真相は解明されなかった。 『国松孝次警察庁長官狙撃事件』は実行犯が逮捕されておらず、背後関係も分かっていない。一方『村井秀夫刺殺事件』は実行犯は逮捕されたが、背後関係は解明されていない。「狙撃事件」が起きる10日前の3月20日に地下鉄サリン事件が発生し、オウム真理教に嫌疑が向けられ、8日前の3月22日に、オウム真理教関連施設への一斉強制捜査が行われていた。「狙撃事件」は95年3月30日に起きている。全国22万人の警察庁のトップだった国松孝次長官が、自宅マンションを出たところで何者かに狙撃されるという前代未聞の事件だ。公安部はオウム信者の杉山敏行元巡査長の自供を元に逮捕に踏み切ったが、決定的な証拠が見つからず不起訴となった。 公安部の捜査が頓挫する中、刑事部は中村泰受刑者に目を付けた。中村は、当時拳銃を使った現金輸送車襲撃事件で岐阜刑務所に服役中であり、過去にも警察官を殺害した事件を起こしたこともある。東大出のスナイパーで、自供を引き出したが逮捕には至らず、13年に時効を迎えている。 「狙撃事件」から1カ月後の95年4月23日夜、東京・港区南青山のオウム真理教東京総本部前に集まる多数の報道陣の目の前で、教団のナンバー2、村井秀夫幹部が包丁で脇腹を刺され、翌日未明に死亡した。右翼団体構成員を名乗る当時29歳の徐裕行容疑者が現行犯逮捕された。 徐は「山口組系暴力団幹部・Kの指示でやった」と供述、捜査当局はKに依頼した人物へと指揮系統をたぐっていくという構図を描いたが、2人の主張は食い違い捜査は難航した。 結局95年に徐被告は懲役12年の実刑が確定。一方、Kには97年に無罪判決が下った。裁判長は「事件は単独犯行ではなく、何らかの背後関係があると強く疑われる」と指摘したが、「Kが犯行を命じた」という徐の供述の信用性は否定された。 村井は病院に搬送される際、「誰にやられたんだ」という救急隊員の質問に対し、「ユダ、ユダ」と繰り返したという。ユダはイエス・キリストを裏切った人物だ。 果たして教団内にユダはいたのだろうか。
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社会 2018年07月09日 08時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 小泉純一郎・佳代子元夫人(上)
後年の小泉純一郎元首相の名言とされる「世の中には“まさか”という坂がある」は、妻・佳代子との結婚から始まったようであった。なぜなら、小泉はこの結婚そのものには十分満足し、わずか4年での破局、離婚など、まったく予測していなかったからである。 二人の結婚は、昭和53年(1978年)年1月、小泉36歳、衆院当選2回目を果たしたあとだった。相手の宮本佳代子は、時に青山学院大学経済学部の4年生、小泉より15歳年下であった。佳代子はエスエス製薬の創業者・泰道照山の孫娘。小泉の親戚と佳代子が知り合いだったことによる見合い結婚である。佳代子は高校生にして、関東女子ゴルフ選手権で優勝するほどのスポーツウーマン、一方で料理学校にも通う才色兼備の“お嬢さん”であった。 結婚式の媒酌人は、時に小泉が所属していた福田派の領袖、福田赳夫首相(当時)夫妻。東京プリンスホテルの披露宴には政財界を中心に2500人が集まる盛大なものであった。 ウエディングケーキもいかにも政治家らしく、国会議事堂をかたどった豪華なものだった。一方、この結婚式当時、じつは佳代子のお腹にはのちに俳優・タレントとなる長男の孝太郎が宿っており、言うならば、“できちゃった婚”でもあった。 じつは、40年前のこの結婚式の直後、当時、週刊誌記者として、筆者は衆院議員会館の小泉の事務所で2人揃ってのインタビューに応じてもらった経緯がある。小泉は終始、上機嫌、佳代子は大きな目を時にクルクルとし、ハキハキと答えてくれたものである。その際の佳代子の話を再録してみると、次のようなものであった。 ここでも、政治手法同様の小泉の“速攻”ぶりが覗けるのである。 「初めてのお見合いの席で、『私、政治の世界は知らないんです』と言ったんですね。すると、小泉は『いや、無垢が一番いいんだ。それがいいんだ』と。その翌日、電光石火のプロポーズを受けたんです」 「そのプロポーズを受けた日、帝国ホテルで待ち合わせてから映画を観たんです。その帰り、『僕を信頼してくれますね』と言われ、返事を考えているうちに、小泉は『よし、決まった』と。その夜、小泉が私の家に来て、母に結婚を承諾してもらいました」 「小泉ったら、デートのたびに言うんです。『選挙の凄まじさを全部話すとビックリするから、徐々に話すよ』と。私の友達からも、『代議士の妻、ご愁傷さま』って言われましたね。代議士夫人は、電信柱にもおじぎをするくらいでないといけないらしいですね。さて、私にできるかしら」 それでも佳代子が嫁入りした直後は、小泉家では「いい嫁がきた」と歓迎したものだった。なぜなら、当時、小泉家では誰言うことなく「嫁の条件」が“20カ条”ほどあったとされる。例えば、そのいくつかは次のようなものであったとされていた。 語学ができる、社交界に出られるようなタイプ、政治には素人であること、地元の人間ではないこと、性格や気性がおだやか、身長は160センチくらいまで、作法がきちんと守れること…などのほか、夫や小泉家にいわゆる“忠誠心”を持つことなどがあったようである。佳代子夫人は、その「条件」に合致したということのようであった。 そうした中で、佳代子はよかれと思って小泉の選挙区である横須賀での選挙の応援に出た。まだ乳飲み子だった孝太郎を背に、JR横須賀駅前に立ったり、地元後援会へのあいさつ回りも足繁く動いた。しかし、「代議士の妻」としてのこうした選挙活動も、どうやら小泉家の“家訓”に合わなかったようだと、小泉家の内情に詳しかった政治評論家だった故・浅川博忠が、筆者にこう語ってくれたことがある。そこには、「女系家族」に入った嫁ゆえの難しさも垣間見られた。 「佳代子夫人が結婚した当時、小泉家には小泉純一郎の母のほか、長女・道子、三女・信子の2人の姉など、いわば佳代子夫人は姑、小姑多き中に身を置かざるを得なかった。加えて、小泉家の“家訓”には、嫁は選挙運動に加わらないということであったが、夫人はそのあたりが理解しきれていなかったようだ。とくに、選挙に関しては信子女史がスケジュールなどの指示をすべて出していた。 信子女史は、小泉の父親が防衛庁長官時代から秘書を務め、憲政史上初の女性大臣秘書官をこなしたヤリ手、ハラもすわった人で選挙のノウハウを熟知している。そのあたりで、佳代子夫人との折り合いが悪く、家事も含めて小泉家で出る幕がなかったことが離婚の大きな原因になったと思われる。小泉本人も政治活動に忙しく、彼女を守ってくれる人が一人もいなかったということではないか」 すでに次男・進次郎も出産していたあとの離婚時、佳代子のお腹の中には、6カ月を迎えた三男・佳長がいた。“お嬢さん妻”は、若くして骨肉の争いにも直面するのだった。=敬称略=(この項つづく)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2018年07月07日 21時30分
【放送都市伝説】競馬レース中継中に幼児が競走馬にはねられた?
これは1983年1月30日に発生した放送事故である。 この日、愛知県豊明市にある中京競馬場で、3歳の男の子がレース中のコースに入り込み、2番手につけていた競走馬にはねられるという事故があった。 当時、この事故を報じた記事などによると、事故があったのは午前10時50分頃に行われた、第1回中京競馬4日目の第2レース。各馬がダートコースの第4コーナーを過ぎ、ゴールまであと300メートルというところで、3歳の男の子が突然、コース内に飛び出したのだという。 「あ!危ない!」 男の子の存在に気がついた競走馬の騎手は男の子を避けようとしたが間に合わず。哀れなことに男の子は前脚で跳ね飛ばされてしまった。 「ぎゃ!」 異変に気づいた後続馬はなんとか男の子を避けたのだが、男の子は跳ね飛ばされたショックでピクリとも動かない。 このレースは当時、ラジオで放送されていたほか、約8,000人の観客が目撃しており、客席からも「あ!」と悲鳴が上がっていたという。 男の子が競馬場に迷い込んだ原因は以下のものだった。 中京競馬場には競馬場の内部に遊園地を併設しており、男の子の家族のうち、父親はレースを見るためにスタンドへ向かった。男の子は母親と姉と遊園地で遊ぶことになった。 男の子と姉は遊園地の滑り台で遊んでおり、母親が弁当の準備のために目を離した瞬間、男の子が生け垣の隙間をくぐり抜け、レース場へ迷い込んでしまったのだという。 なお、競走馬にはねられた男の子はすぐに競馬場内で応急手当を受け、近くにある大学病院に搬送された。幸いにも男の子は頭にかすり傷を負っただけで済み、命に別状はなかった。 また、このレースでは各馬が止まることなくゴールになだれ込んだ。運営側はレースの成立を認めている。また男の子をひいてしまった騎手は「なんとかゴールしたが心の中では子どものことが心配だった。長年騎手をやっているがこんなことは初めてだった」と振り返っている。 なお、この事故を受けて中京競馬場では遊園地の再整備が行われ、現在では誰もが安心して楽しめる競馬場、遊園地となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2018年07月06日 17時45分
麻原彰晃を崇め続けた“狂気の後継団体”危険度ランク
7月6日午前8時ごろ、法務省は坂本弁護士一家殺害事件や地下鉄サリン事件などを引き起こした宗教団体オウム真理教の元代表・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)と、元幹部ら計7人の死刑執行を発表した。 死刑確定の2006年から数えて12年、1995年の逮捕から数えて23年という長い年月を経ての執行だった。まだまだ真相解明に至っていない部分もあるが、これにて一連のオウム真理教絡みの事件は、一旦幕を閉じることとなる。 当局は、宗教団体のカリスマ的存在であった松本智津夫死刑囚の死刑執行が「神格化を招き、後継団体信者の動きを活発化させる恐れがある」と懸念しており、かねて慎重な姿勢を示していた。しかし、今年1月に一通りの裁判が終わったことや、来年には元号が改正されることなどの事情を鑑みての執行だったと思われる。 ここで、当局に活発化を懸念されているオウム真理教の主な3つの後継団体について、その危険度を推測してみよう。 まず、破産したオウム真理教の直系後継団体であり、最大派閥といわれているのが『Aleph(アーレフ)』だ。発足当初は、当時オウム真理教の広報担当として各種メディアに登場し注目を浴びた上祐史浩氏が組織内の実権を掌握。上祐氏は麻原を「尊師」ではなく「旧団体代表」と呼び、信者に対してその肖像への祈祷などを禁じた。また上祐氏は各種メディアに対してもオウム真理教との関係性を強く否定、事件の再発防止に務めると主張し続けていたが、そんな氏の「麻原脱却路線」は麻原信奉派の強い反発を招くこととなり、結局組織は分裂。06年に上祐氏は自分を支持する一部信者を引き連れてアーレフを脱退したのだった。 こうして、上祐氏という“タガ”が外れたアーレフ内では、年々麻原信仰が強まり続けているという。13年の公安調査庁発表によると、アーレフの信者数は約1500名以上で、その保有資産は10億円以上と推定されている。思想といい規模といい、アーレフは最もオウム真理教に近い後継団体だといえる。[危険度:★★★★☆] そんな上祐氏がアーレフ脱退後に立ち上げたのが『ひかりの輪』だ。現在、世田谷に本拠地を構えており、信者数は約200人ほどだという。「オウム真理教事件の総括と反省のもと設立」を謳い文句にしており、上祐氏は「オウム事件被害者への賠償」「麻原信仰からの脱却支援」「信者間の生活扶助」などが団体の主な役割であると述べている。 13年ごろからは「『宗教団体』ではなく、思想哲学の『学習教室』である」と主張し、教団内における偶像崇拝廃止などを発表。現在は哲学系セミナーの様子をネットで配信するなど、仏教哲学団体の様相を呈している。決して油断はできないが、規模と主だった活動を見る限り、アーレフよりは危険度が低いように思える。[危険度:★★★☆☆] 上記の2団体は、ともに公安審査委員会の観察処分対象であり、さまざまなメディアで取り沙汰されていることからご存じの方も多いことだろう。しかし、もう1つの後継団体、通称『山田らの集団』のことは知らないという方も多いのではないだろうか。 この珍妙な呼称は、代表が「山田美沙子」という古参信者であることから公安が便宜上付けたものであり、正式な組織名は明かされていない。設立の経緯は、『官報』(平成30年1月30日号外第19号)に、《「Aleph」においては、平成25年末ごろ、麻原の妻・松本明香里および正悟師・二ノ宮耕一らが、麻原の二男を「Aleph」へ復帰させようとしていたのに対し、麻原の三女・松本麗華らが、これに反対するよう「Aleph」の幹部構成員らに働き掛けたことにより、「Aleph」内に意見対立が生じ、平成27年1月、「Aleph」の幹部構成員であった山田美沙子を中心とする集団(以下『山田らの集団』という。)が、かかる意見対立の結果、「Aleph」とは一定の距離を置いて活動を開始した》 と掲載されており、どうやら麻原妻と3女の対立という“お家騒動”の結果生まれた団体であるようだ。この団体の前身はアーレフの金沢支部で、現在も石川県金沢市内に拠点を構え、約30名ほどのメンバーが在籍しているという。 昨年末には公安による立ち入り検査が執行。その際に公開された拠点内部の写真には、松本智津夫の写真が飾られており、また今年3月には「麻原生誕祭」を開催、信者たちがオウムソングを熱唱している姿が報道されている。 これらから、規模こそは最も小さいものの、先の2団体以上に麻原信仰が強い団体であることは間違いない。 かつてのオウム真理教がごく少数の幹部連中だけであれだけの凶行に及んだことを思えば、30人という数は決して油断できるものではない。むしろ数が少ない分だけ、より危険思想が洗練され、過激な行動に出る可能性は十分に考えられるように思える。[危険度:★★★★★] 以上3つの主なオウムの後継団体を解説、その危険度を記した。ここ数年、なぜかこれら後継団体の信者は増加の一途をたどっており、その数は3団体国内外合わせて2000人を超え、公安当局も警戒を強めている。 果たして今回の松本智津夫および幹部ら7名の死刑執行が後継者たちにどのような影響をもたらすのか…。彼らがかつてのオウム真理教のごとき暴挙に及ばぬよう祈るばかりだ。
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