社会
-
社会 2019年07月22日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(6)内閣総理大臣・吉田茂(中)
戦後第2回の昭和22(1947)年4月の総選挙で初当選を飾った田中角栄は、目まぐるしく変わる政党の離合集散の中で、第1次内閣を発足した吉田茂首相の民主自由党に所属することになった。 「頂上を目指すなら、まず大将の懐に入ること」を胸に置いていた田中は、まずはその懐に一歩近づいた。それは、吉田のもとに優秀な官僚や有力議員などが集まっており、人材の宝庫たる「吉田学校」への入学を目前にしたということだった。この「吉田学校」こそ「保守本流」として政治を牛耳っており、吉田は「ワンマン」と呼ばれた超実力者だったのである。 田中の当選当初、貴族趣味で鳴っていた吉田は、田中を「どこの馬の骨か」程度にしか見ていなかった。しかし、一方で“変わり者好き”でもあった吉田は、「チョビひげ野郎」の異名をもらい、すこぶる威勢のいい田中に、1年生議員ながら民自党の「選挙部長」の肩書を与えたのだった。 吉田の“変わり者好き”について言えば、待合の座敷で一杯入った巨体の福永健司という代議士が、面白おかしく日本舞踊を踊ってみせたことを気に入り、当選1回のこの福永に、なんと幹事長起用を模索したことさえあった。のちに福永は、官房長官になるなど大物に成長していく。すなわち、田中の選挙部長程度の就任などは、吉田にとって屁のカッパ的な発想だったのである。 一方、田中は吉田の民自党に入る前の民主党時代に、衆院の国土計画委員会に所属していたが、建設省の設置と住宅問題をめぐり、当時の片山哲首相とこんな質疑を行っていた。折から時のGHQ(連合国軍総司令部)は、天皇制国家を握っている行政の要とにらんだ内務省の解体を命じていた。片山首相は、その内務省の一部を代替するものとして「建設院」を提案したが、田中は断固こう反論したのだった。 「私は土木建築業者でございまして、わが国の建築行政は多岐にわたり、その一例として終戦後の特別建設工事があります。すなわち、進駐軍に関する渉外工事であります。終戦後に、土木建築業者がインフレを助長したということは、まことしやかに流布されたものにすぎないのであります(要約)」 田中は片山首相に、これからの戦後復興における建設行政は、とても建設院といった程度ではもたない、建設省でなければ何もできないと力説した。そして、今後の住宅問題にもこう切り込んだのだった。 「住宅については、現在600万戸が不足であると考えております。戦前のように復帰するまでには、この住宅問題だけで少なくとも30年間かかるというのが現状であります。米もない、着る物もない、住宅もないということになりますと、人間、生きるための必須条件であるところの衣食住はどうなりましょう。しかも、住宅問題は一家の団らんの場であり、魂の安息所であり、思想の温床であります。その住宅が30年間も戦前に戻れない状態であったならば、これはエライことになるのであります(要約)」 すでに、この時点で田中の頭には、戦後復興のためのあらゆる生活インフラ整備に対する制度設計、そのための予算をどうするかが巡っていたのだった。★「吉田学校」入校への“奇手” すなわち、田中にとっては吉田による選挙部長ポストと、その前に国土計画委員会に所属していたことは、のちに実力者の階段を登っていくために大きな役割を果たしたことになる。 なぜならば、全国の選挙事情に通じていたことで若くして人を差配できた一方、内務省が間もなく解体されて田中が主張した建設省となったことで、田中は戦後復興への建設行政に絶大な力を保持したということである。やがて田中が手をつける荒廃した戦後の生活インフラ整備において、住宅、道路、鉄道など誰も成し得なかった関連の議員立法33本の成立も、これで可能になったのだった。 こうした中で、吉田はこの「チョビひげ野郎」の政治家としての資質を見抜いていくことになる。一方で、田中も「吉田学校」入校に、手をこまねいていたわけではなかった。そのために、田中はこんな“奇手”も使ったのであった。 第3次吉田内閣時の民自党幹事長は、のちに農林大臣などを歴任し、「タヌキ」の異名をとった吉田側近の広川弘禅であった。弘禅というくらいだから広川は坊主あがりで、吉田の信任は厚かった。将を射んとする者は、まず馬を射なければならない。吉田の覚えをよりめでたくするため、田中は一計を案じてこの“弘禅攻略”に出たのだった。 何をやったか? 目先の利く田中は、まず弘禅が骨董趣味であることに目をつけた。田中はもともとそうした趣味がなく、価値なども分からぬことから、適当なものを買い集めてはプレゼント攻撃していた。しかし、弘禅はあまり嬉しそうな顔をしない。ひらめいたのが、弘禅が坊主は坊主であってもナマグサであることだった。改めてプレゼントとしたのは、極彩色の目もあざやかな春画であった。 これには弘禅も大いに感激し、これをキッカケに、以後、なにくれとなく「田中角栄クン」と声をかけてくるようになった。同時に、弘禅の“進言”も手伝ってか、吉田の覚えもよりめでたくなっていくのである。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
-
社会 2019年07月22日 06時00分
空から降ってきた尿が口の中に…仕事中の女性に命中した理由は「想像するだけでゾッとする」と大炎上
トイレに行きたいのに、すぐにトイレに行けない。世界には、そんな状況で我慢できずにその場で用を足してしまった結果、思わぬトラブルに発展して会社に損害を与えてしまった男性がいる。 海外ニュースサイト『GLOBAL TIMES』は7月7日、中国中部でタワー・クレーンの男性運転手が尿意を催したため、その場で用を足したところ、思わぬトラブルに発展したと報じた。 同記事によると、クレーンの運転手であるワン氏がいた操縦席は、かなりの高層階に位置していたようだ。どうしてもトイレに行きたくなってしまったワン氏は、その場でそのまま用を足してしまったという。尿は風に運ばれて、地上にいた別会社の女性作業員のチャン氏の口の中に入ってしまった。不運にも彼女は空を見上げたところであった。 ワン氏が所属する機械工学会社の従業員の話では、クレーン内にトイレは無く、ワン氏のいた操縦席は高層に位置しており、尿意を催しても地上のトイレに行くのは難しいという。ただし、ポータブル便器があるため、クレーンの作業員がトイレに行きたくなった場合には、それを使用するのが一般的とのことであった。 チャン氏は、この出来事で屈辱を受けたうえ、嫌悪感のあまり食事が喉を通らなくなったと主張。賠償金として5,000元(約8万円)をワン氏の会社に請求した。ワン氏の会社は、チャン氏と交渉を試みるも、解決が困難な状況に陥ったため、警察に相談。警察の介入もあり、最終的には3,500元(約5万6千円)を、チャン氏に支払うことで双方和解したそうだ。ワン氏は会社から戒告処分を受けたという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「なぜポータブルトイレがあるのに使わないのか!」「第2位の経済大国になっても、中国人のマナーは発展途上」「尿に触れるのも嫌なのに、口の中に入るなんて、想像しただけでもゾッとする」「賠償金が安すぎる。精神的苦痛を考えると加害者はもっと払うべき」などワン氏側を非難する声で大炎上した。 海外には他にも、仕事中にその場で用を足したために、多大な損害を会社に与えた男性がいる。 海外ニュースサイト『WMTW News8』は2018年10月、米バージニア州の豚肉加工会社で生産ライン上にいた男性従業員が、仕事中にその場で用を足す姿をカメラに捉えられたと報じた。 カメラの映像によると、豚肉加工会社の包装工場で、流れ作業を行っている従業員が、突然手袋を外して生産ライン台の下に向けて用を足す一部始終が映っている。従業員はその後、何事もなかったように手袋を着用して、作業を続けたという。 この映像が騒動となり、豚肉加工会社は声明を発表。広報担当のリサ・マーティン氏は、報道されている映像を確認したことを認め、調査中は該当する従業員を停職処分にすると伝えた。生産作業を直ちに中止するとし、営業を再開するまで全機器の消毒洗浄を行い、品質を確保するための適切な措置を講じると説明した。同社によると、放尿事件発覚後、5万ポンド(約22.5トン)以上もの豚肉製品を廃棄処分にしたという。 早くトイレに行きたい場合、トイレを探すか我慢するのが常識である。常識を欠いた行動を取ると周囲に迷惑をかけ、結果的には多大な損害が発生すると肝に銘じておきたい。記事の引用についてCrane driver reaches settlement after urine hits ground worker’s mouth(GLOBAL TIMES)よりhttp://www.globaltimes.cn/content/1157034.shtmlCaught on camera: Meat plant worker accused of urinating on production line(WMTW News8)よりhttps://www.wmtw.com/article/caught-on-camera-meat-plant-worker-accused-of-urinating-on-production-line/23882595
-
社会 2019年07月21日 22時30分
中三の娘が同級生と一緒に実の母を殺害!あまりに切ない過去【背筋も凍る!女の事件簿】
1986年3月6日、宮城県仙台市の某住宅で39歳の女性Sさんが電気コードで首を絞められ、殺された姿で発見された。 Sさんは近所でも有名な美人で知られており、現場もあまり荒らされていないことから、この殺人は恋愛のもつれ、もしくは強姦目的による殺人ではないかと見て警察は調べていた。 また、同時に警察はこのSさんに中学三年生になる娘がいるものの、数日前から学校へ行ってもおらず、行方不明になっていることを知り、警察署はSさんの中三の娘を探すことにした。 そして、翌3月7日、Sさんの中三の娘「A子」は仙台市内の繁華街で同級生のB子と一緒にいるところを発見され、警察に保護されたのだが、その際A子は、自分の手で実の母親を殺したことを告白したのである。 犯行の動機について、A子は「母親からいつもガミガミと叱られていることに腹を立てた」と語っており、親友の同級生・B子と共に母親を殺すことを決意したという。 ここで、被害者Sさんの過去について振り返ってみよう。 Sさんは仙台出身の元ダンサーで、東京の各劇場を転々としている中、劇場で知り合った男性と関係を持ち、そして娘であるA子が生まれたのだが、男と別れてしまった。Sさんはひとり娘を育てようと、ダンサーの仕事を続けるが、途中で体を壊してしまい引退。しばらくして故郷の仙台へ戻ってきたという。 仙台に戻ってきた後、思春期を迎えたA子は次第に「自分には父親がいない」という現実に悩むようになり、Sさんと毎日のように口喧嘩をするようになっていた。 Sさんは自分がダンサーとして荒んだ生活を送ってきたことを後悔しており、娘のA子に同じ人生を歩んでほしくないあまり、厳しい口調で娘を叱責したこともあったという。 そしていつしかA子は、Sさんを殺したいほどに強く恨むようになり、友人のB子に「母親殺し」を手伝ってもらい、実行した後、いつも通りにB子と一緒に繁華街へ遊びに出たという。 A子は警察に保護された後、衝動的とは言え、自分の手で母親を殺してしまった事実を受け入れ、涙を流し後悔したという。 娘を心配する母心と、それを受け入れられなかった娘の悲劇。心のズレが生んだあまりに居たたまれない事件であった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
社会 2019年07月21日 22時00分
今年も各地で豪雨被害が発生中 恐怖の「線状降水帯」に注意!
昨年の西日本豪雨に続き、今年も九州地方を中心に豪雨が続いている。こうしたニュースで最近、よく聞く単語が「線状降水帯」だ。 「普通、大雨は『面的』に発生するが、地形とか気圧の条件が揃うと『帯状』の降水帯が発生する。この時期の九州地方には梅雨前線が停滞しがちです。その結果、高気圧の縁を回る風の流れに沿って東シナ海から大量の水蒸気が流れ込み、山地とぶつかって積乱雲が発生するわけです」(防災ジャーナリスト・渡辺実氏) 一つ一つの積乱雲は上空の風に押し流されて移動するが、上昇気流が持続すれば、新たな積乱雲が同じ場所で次々に発生し、とてつもない豪雨が降り続くのだ。 「東南アジアのスコールも、豪雨が突然、降り出しますが、すぐに積乱雲が移動してしまうため、最近の日本のような惨事にはなりません。とはいえ、累積雨量が1000ミリを超えるほどの雨が日本で降り続く背景には、世界的に進んでいる温暖化の影響もあると思われます」(同) 梅雨が明けても油断はできない。台風に伴って発生する「線状降水帯」もあるからだ。 「昨年8月に発生した台風20号の場合、中心から数百キロも離れている関東に『線状降水帯』が出現しました。台風に向かって吹き込む南からの湿った風に沿う形で雨雲が発達し、神奈川県西部から東京都、埼玉県を通って、関東北部に達したほどです。『線状降水帯』という言葉自体は以前からありますが、最近は増えている印象ですね」(サイエンスライター) こうした「線状降水帯」による被害で最も恐ろしいのは土石流の発生だが、とくに九州地方は注意が必要だという。 「鹿児島県は火山堆積物に覆われ、地質が軟弱なところが多いので注意すべきです。とりわけ山間部の斜面の表層部分が崩壊する現象が、多発的に起きる危険性があります」(渡辺氏) すでに気候変動が起こっているとみられる現代の日本に住んでいる限り、こうした豪雨被害からは逃れられなくなっている。くれぐれも備えを万全に。
-
社会 2019年07月21日 19時00分
彼氏に性行為を拒否された女が逆ギレ、ナイフで切りつけ殴る蹴るの暴行で逮捕 なぜか彼氏に批判の声も?
いくら恋人同士であっても、相手の要求に応えられないことも時にはあるだろう。 海外ニュースメディア「Dailymail」は、同居するパートナーの男性に、セックスを断られたことに腹を立てた女が、パートナーの男性を暴行し逮捕されたと2019年7月17日に報じた。 同記事によると、アメリカ・フロリダ州に住む37歳の女、ジェニファー・チャップマンは5日、一緒に暮らすパートナーの男性から「疲れているから、無理」と性行為を断わられたことに腹をたて、男性と口論になったという。逆上したチャップマンは、男性の注意を引こうと、キッチンナイフで自身の腕を切りつけたという。男性がチャップマンの握るナイフを取り上げようとしたため、2人は取っ組み合いになり、男性は床に叩きつけられたそうだ。そして男性の上に馬乗りになったチャップマンは、ナイフで男性の腕を切り付け、肩を刺したという。その後、チャップマンは男性の顔に頭突きを食らわせ、馬乗りのまま何度も顔にパンチを浴びせたという。 チャップマンと男性は、2年以上の付き合いがあるという。男性は今回これほどの暴力を受けたにもかかわらず、チャップマンが逮捕された11日に、Facebookにチャップマンへの愛を投稿、「彼女が恋しい。僕たちを引き離すなんて」と漏らした。チャップマンは2018年10月に、違法薬物の所持で有罪判決を受け、保護観察中の身であったため、男性の意思と関係なく、問答無用で暴行罪で逮捕されたそうだ。 このニュースを受け、ネット上では「この男性には性行為を断る権利もないのか」「性行為を断ってこの仕打ちなら、別れたいって言ったらどうなるのか」「彼女が牢屋にいるうちに、男性は全力で逃げるべき!」などとチャップマンの凶暴性を恐れる声や、「なんでこの女が好きなんだ?」「ダメなもの同士、お似合いのカップルだな」と、チャップマンに好意を持ち続ける男性に呆れる声も寄せられている。 性行為の際に自分の要求に応えなかったという理由でパートナーを襲い、逮捕された女は他にもいる。 アメリカ・ミズーリ州に住む当時43歳の女、 エイミー・パリノは、同居するパートナーにオーラルセックスを要求。拒否したパートナーの男性の顔に無理矢理またがり窒息させかけ、家庭内暴力と性的虐待の容疑で逮捕されたと、2018年12月、海外メディア「NEW YORK POST」が伝えた。なお、パリノが逮捕された経緯は不明である。 被害者の男性と地元当局によると、男性は性行為の最中に、パリノの要求を拒否。それに腹を立てたパリノは、逃げる男性を裸のまま追いかけ、ベルトや携帯電話、真鍮製のトレーなど、家中のもので男性を殴打し、倒れた男性の顔にまたがったという。顔に性器を押し付けられた男性は、窒息しそうになり、死を意識したと同記事の取材に対し語っている。 逮捕後、保釈金を払えなかったパリノは刑務所の電話を壊し、独房の壁に自身の便を塗りたくるなどの行為を働いたという。また事件を受け、被害者の男性との接触は禁止され、男性宅への立入禁止命令を言い渡されたそうだ。 そもそも、恋人であろうとなかろうと、男性であろうと女性であろうと、同意なく性行為を強要することは犯罪行為であるが、さらに暴力で相手を傷つけるなど、許されることではない。記事内の引用についてFlorida woman, 37, 'stabbed, slashed and punched her boyfriend because he said he was "too tired" to have sex'https://www.dailymail.co.uk/news/article-7257847/Florida-woman-37-stabbed-boyfriend-said-tired-sex.htmlWoman clubs boyfriend, sits on his face for refusing oral sexhttps://nypost.com/2018/12/06/woman-clubs-boyfriend-sits-on-his-face-for-refusing-oral-sex/amp/
-
-
社会 2019年07月21日 08時00分
日本人は“いいカモ” 多様化するヨーロッパ各国の「スリ」の実態とは?
最近はヨーロッパで中国人観光客が目立っているが、パリ警察によれば、2013年のフランスでの中国人のスリ被害者数は前年に比べ22%増えていたそうだ。しかし、日本人も他人事ではない。外務省「海外邦人擁護統計」によると、2016年に海外でスリ被害に遭った日本人の数は約4千人だという。 特にヨーロッパでは、日本人はカモにされやすいようだ。ピサの斜塔やバチカン美術館、トレビの泉など多くの観光客が集まる場所で、一見、観光客に見える人が実はスリの常習犯ということもあり、日本人観光客はガイドさんに注意するよう言われることも多い。しかし、日ごろ警戒心のない日本人にとっては注意しても防ぎにくい部分があるだろう。 多くの日本人が訪れるスペインやフランスで頻繁に発生しているのが、電車内でのスリだ。注意を促しているガイドブックも多く、実際、警戒している人がほとんどだろう。しかし、スリたちはどんなに警戒していても一瞬のスキを突くのだ。 最近多いのは、集団でスリをはたらくケースである。電車内でわざとターゲットの周りに人込みを作り、ターゲットが人込みを避けようとしている間にカバンから財布やスマートフォンを盗る。カバンを前に抱えていたり、ウエストポーチをして、さらにウエストポーチをシャツの中に隠すようにしていても、彼らはプロだ。少しでもカバンから手を離した瞬間、チャックを静かに開けて盗むのだ。そして、次の停車駅で盗んだ物とともに何もなかったかのように下車する。 地下鉄では、スリ集団の一人が窓ガラスに映るターゲットの動きを見ながら、ターゲットがどれほどスリに警戒しているのかチェックしている場合もある。ガイドブックを開いていれば一発でターゲットになり得るが、他にも路線図に目をやる回数が多かったり、駅の名前を確認する回数が多かったりすると、スリをしやすそうな相手だとみなされるようだ。 いい人ぶって近づき、スリをはたらくことが多いのはイタリアだ。特に女性は要注意。それなりの、いわゆるイケメンが時間を聞いてくる。こちらが時計やスマホを出して気を取られている隙に、別の仲間がカバンからこっそりお財布を盗るのだ。大胆な場合だと、時間を確かめるために出したスマホをそのまま奪って逃走することもある。 また、イタリアでは電車などで重いスーツケースを持っていると、親切に「運んであげる」と声を掛けてきて、スリをはたらくケースもある。声を掛けてきた人はスーツケースを運んでくれるのだが、「こっちに運んで」と言ってもわざと聞こえないふりをしたり、分からないふりをして違う場所を目指すのだ。そこで改めて運ぶ場所を伝えようとするのであるが、本人が指示に気を取られている隙に、仲間が後ろからこっそり忍び寄り、こちらのカバンやポケットから財布やスマホを盗む。 ハンガリーやチェコでは署名を騙ったスリがあるので注意したい。小奇麗な恰好をした集団や、お揃いのTシャツを着た若者がチャリティー活動を熱心にしているような様子を見せながら、署名を求めてくることがある。本当に署名活動をしている場合もあるが、署名活動を偽り、あなたが署名をしている隙に、盗みを働くスリ集団もいるようだ。 日本に暮らしているとスリに遭う機会は少なく、どのように注意をしていいか難しい部分もある。せっかくの旅行なのだから大切なものを盗まれて旅行を台無しにしてしまう前に、いくつかスリの手口を事前に知っておくといいだろう。
-
社会 2019年07月21日 06時00分
“住民が死ぬことを禁止する村”村長発案の裏に深刻な問題が隠されていた?
海外には日本では考えられない法令が、いくつか存在しているようだ。 “死ぬことを禁止する”という条例を制定したのは、イタリア・カンパニア州にあるファルチャーノ・デル・マッシコ村だ。人口3700人ほどのこの村には、墓地を開発する技術を持った人がおらず、これまでは近隣の村の墓地に遺体を埋葬していたそうだ。しかし、近隣の村に埋葬するスペースがなくなり、埋葬を断られてしまったため、2013年3月、村長の発案によって住民に死ぬことが禁止された。条例が制定されて1週間もたたないうちにこの世を去った住民がいたが、条例を破ったからといって、死人に罰則は設けられなかった。村長によると、「村が抱える事情を多くの人に知ってもらいたい」という意向もあるという。この条例は2019年5月時点では存在している。 一方、健康的な生活を目指し、結果的に寿命を延ばすことに繋がる規制もある。 2011年10月には、フランスでケチャップの使用が規制された。この法令は全国の学校のカフェテリアのみで適用され、学生はケチャップを自由によそうことが禁止された。この法令も2019年5月時点では存在している。法令の目的は、フランス伝統の食文化を守ることと、素材の味を楽しむ健康的な食生活を身に着けることだという。特にケチャップは脂肪や塩分の高い食事に使われることが多いため、禁止された背景があるようだ。ただし、最大週1回のみ、フライドポテトと一緒に小さなケチャップをカフェテリアが提供することは許可されている。 今の世の中に不可欠なものを全面的に禁止しているのは、アメリカのとある地域だ。 アメリカ・ウエストバージニア州にあるグリーンバンクでは、スマホなどの電磁波を発する物体の持ち込み、および使用が1958年以来、禁止されている。グリーンバングには、宇宙から発せられる、かすかな電波信号を観測する世界最大の電波望遠鏡が設置されているため、電波信号の受信を妨げないようにする目的だという。半径16キロ以内の地域では、電磁波を発するものを使用している人を取り締まる車が常に巡回していて、見回りをしているそうだ。海外ニュースサイト『CNN』の報道によると、スマホや、Wi-Fi、電子レンジを使用したことが見回りによって明らかになった場合、法令違反で逮捕される可能性もあるという。この法令もまた2019年5月時点では存在している。 他の国や地域に住む人から見れば、不思議とも思える法令もあるかもしれない。しかし、どの法令もそれぞれの国や地域がそこに住む人のことを考え、地域の特長を生かすために制定されているのだろう。
-
社会 2019年07月20日 22時30分
少年が突然の失踪、金を盗まれたと語る男と家族に届いた“少年の”手紙【未解決事件ファイル】
1969年2月23日、長崎県佐世保市に住む当時14歳の男子中学生Aさん(仮名)が制服姿で自宅を出た後、行方が分からなくなった。Aさんに一体何が起きたのか。Aさんからお金を盗まれたと証言する男性、失踪の翌日に家族のもとに届いたAさんからの手紙。いくつかの手掛かりを残したまま、2019年現在もAさんの消息は生死含めて不明のままだ。 Aさんの姿が最後に確認されたのは、2月23日の日曜日の午後2時過ぎ。「ちょっと街に行ってくる」と家族に声をかけ、制服に制帽姿で家を出て行ったのを母親が確認している。ただし、その日に学校の授業があったかは不明である。 それから約4時間後の午後6時30分頃。Aさんの自宅に、一家と面識のない当時24歳のクリーニング店員Cさんが訪れた。Aさんともう一人の少年Bさんにお金を盗まれたと言い、Aさんの制帽から家を探してきたと話した。なお、このBさんの消息も不明で、本当にAさんの友人だったのか判明していない。 Cさんによると、午後3時30分頃に市内の道路で、AさんとBさんが側溝に落ちたバイクを引き上げようとしていたという。Cさんは、彼らを手伝おうとジャンパーを脱ぎ、道路わきに置いた瞬間、Bさんがジャンパーを奪って逃走。遅れてAさんも逃げ出した。ジャンパーの中には46万円もの大金が入っていたので、Cさんは必死で追いかけたが捕まえることは出来なかったという。遅れて逃げ出したAさんの制帽を取ることが出来たので、名前から実家を探し当てたという。 さらに、事件翌日の24日、Aさんから父親に宛てられた直筆の手紙が実家に届いた。内容は「前略 心配かけてすみません。悪い友達にさそわれて、人のお金をとりました。中には四十万以上も入っていましたが、僕は少ししかもらっていません。 学校の方は、僕の気持ちがおさまるまで、病欠にしていてください。 すぐに帰っておわびいたします。 どうかさがさないで下さい。 A(少年の名)」というものだった。しかし、Aさんの筆跡であることは間違いないものの、自分の名前を間違えており、普段Aさんが使わない「前略」という文字が記されていたことから、両親は不自然さを感じたという。 警察は、手紙の内容が何者かに書かされていたのではないかと考えて、誘拐事件と判断。大量の捜査員を動員し、市内から山中まで捜索を開始した。しかし、Aさんの姿は見つからず、翌日25日は公開捜査に踏み切るも、目撃証言すら確認出来なかった。 Cさんの証言には疑わしい点がいくつもあった。警察の捜査によると、Cさんが語った場所にはバイクが落ちた形跡は見られず、誰一人目撃者もいなかった。また、Cさんと初対面のAさんらがジャンパーに金が入っていることを知らないはずなのに、何故ジャンパーを盗んだのかという疑問。さらに、Cさんの家族すら46万円の出所を知らなかったという。警察の捜査によると、Cさんは4か月前まで少年刑務所にいたことが判明。出所してから、どうやって46万円もの大金を稼ぐことが出来たのかという警察の問いに、Cさんは答えていないという。 警察は、Cさんが事件に関与しているのではないかと考え、ウソ発見器にかけるなど、厳重な取り調べを行った。しかし、証拠の決め手はなかった。1973年11月16日付の朝日新聞の夕刊は、Cさんが金の出所について、「言うと不利になる」と語ったことを報じているが、事件との関係は確認されていない。 家族に宛てた手紙に残された「前略」「名前の誤り」は誰かに書かされたことを示しているのだろうか。また、Aさん失踪後に突如現れたCさんは何者だったのだろうか。事件から1年後、Aさんの家族は佐賀県に引っ越しをしている。息子が帰る家がなくなってしまうことになるが、どのような理由で長崎県から離れたのだろうか。不可解な謎ばかり残したまま、真相は未だ明らかになっていない。
-
社会 2019年07月20日 22時00分
提携解消! スシローと元気寿司の未来予想図
市場規模6000億円超とされる回転寿司業界。業界1位『スシロー』を運営するスシローグローバルホールディングスと、業界5位『元気寿司』の親会社である神明ホールディングスが資本業務提携解消を発表(6月18日)し、元気寿司が活気づいている。 もともと、コメ卸最大手の神明ホールディングスは、元気寿司を軸に外食事業を伸ばす戦略を立てていた。まず2013年から'14年にかけ、業界4位の『かっぱ寿司』を展開するカッパ・クリエイトとの経営統合を目指していたが、破談になった経緯がある。 「その後、国内外での直営店を増やしたいスシローが元気寿司に経営統合話を持ちかけ、'17年から協議を進めてきた。実現すれば、業界2位の『くら寿司』や同3位の『はま寿司』を抑えて、世界シェアでもナンバー1の回転寿司チェーンが誕生する予定だったんです」(経済ジャーナリスト) スシローは国内で500店舗以上を運営するが、海外は約10店舗程度と出遅れている。一方、元気寿司グループは海外に200店舗近く出店しており、スシローとしては魅力的だった。 「そもそも、スシローと元気寿司は経営方針が合わない。回転にこだわるスシローと、回らない寿司に力を入れている元気寿司。スシローがファミレス化でサイドメニューを増やしているのに対し、元気寿司は寿司ネタを充実させている。根強い元気寿司ファンからは“スシロー化”を心配する声が上がっていたのです」(回転寿司ライター) 『回転寿司に関する消費者実態調査2019』(マルハニチロ)によれば、消費者のニーズは値段の安さよりも、ネタの新鮮さにこだわる層が増えているという実態もある。 「これまで回転寿司業界はスシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司が“四天王”と言われていたが、元気寿司が牙城の一角を崩すかもしれませんよ」(同) 業界ニーズも回転する。
-
-
社会 2019年07月20日 21時15分
『NTTドコモ』からと思いきや…ショートメールを狙ったフィッシング詐欺が急増中!
NTTドコモを装ったフィッシングSNSが急増している。dカードなどの情報を搾取され、不正利用される被害も発生しており、フィッシング対策協議会では注意を呼び掛けている。 詐欺メールはドコモ公式SMSと同じスレッドに表示される場合もあり、ぱっと見、公式メールと見分けがつかないため、信じてしまう人が多発しているようだ。 フィッシングSMSの本文は、《お客さまがご利用のキャリア決済が不正利用の可能性があります。ウェブページで二段階認証お願いします。》《お客さまがご利用のdカードが不正利用の可能性があります。本人認証設定をお願いします。》《お客さまのdアカウントに異常ログインの可能性がございます。下記URLで検証お願いします。》 など、dアカウントやdカードなどで不正利用や不正アクセスがあったとして、リンク先のURLへ誘導する内容になっている。リンク先の偽ウェブサイトでは、dアカウントのIDやパスワード、クレジット情報などの個人情報の入力を求められ、うっかり記入してしまうと不正利用されてしまう。 「誘導先のURLは“mydocomop.com”や“mydocomoj.com”などとなっており、最後に“p”や“j”が付きます。たった一文字違いですが、公式とは全く関係ないサイトですので、身に覚えがなく、怪しいと思ったらまずは公式メールなのかよく確認してください。もし誤ってクリックしてしまった場合は、リンク先のサイトでは絶対に個人情報は入力してはいけません。現在、当該URLは停止されていることが確認されていますが、今後、類似サイトが出現する可能性も高いので、安心せず注意を怠らないようにしてください」(ITジャーナリスト) もともと、電子メールを利用した詐欺は昔から横行していたが、最近ではキャリアのスパム対策などもあり、開くことなくゴミ箱に移動されてしまうため、安心している人も多い。しかし、電話番号をベースにしているSMSは電子メールに比べて開封率が高いため、詐欺グループはそのような盲点を突いてくるのだ。 SMSに届くメールの対応はくれぐれも慎重にしたい。
-
社会
借金まみれ森ビル「六本木ヒルズ」「上海ヒルズ」の命運(2)
2012年04月02日 11時00分
-
社会
【沖縄国際映画祭】枝野幸男経済産業大臣が沖縄国際映画祭を視察 吉本興業・大崎社長と会談
2012年04月01日 11時45分
-
社会
借金まみれ森ビル「六本木ヒルズ」「上海ヒルズ」の命運(1)
2012年04月01日 11時00分
-
社会
実の娘らにわいせつ行為はたらいた男に懲役23年の判決
2012年03月31日 17時59分
-
社会
配達しなかった郵便物を郵便事業会社の支店長らがシュレッダーで処分
2012年03月30日 11時45分
-
社会
不気味な首都直下型大地震前兆 死にたくないならココに住め(2)
2012年03月30日 11時00分
-
社会
また自称格闘家が逮捕! タレントJOYの姉でモデルのSophiaを脅迫した瓜田純士容疑者の素性
2012年03月29日 15時30分
-
社会
血税がムダ! エルピーダに続く“ゾンビ”
2012年03月29日 13時41分
-
社会
不気味な首都直下型大地震前兆 死にたくないならココに住め(1)
2012年03月29日 13時40分
-
社会
名古屋の「唾吐き教諭」に懲戒処分
2012年03月29日 11時45分
-
社会
東京都の「唾くれおじさん」に有罪判決下る!
2012年03月28日 11時45分
-
社会
群馬・高崎署巡査が路上で女子大生襲って逮捕
2012年03月27日 11時45分
-
社会
不適切営業で埼玉県の結婚相談所に業務停止命令
2012年03月26日 11時45分
-
社会
不倫で解雇は有効! 姫井参院議員との問題で学校をクビになった元教諭に逆転判決
2012年03月24日 17時59分
-
社会
訴訟前に追い風か 府庁舎旧WTCがデートスポット化で橋下市長高笑い
2012年03月24日 15時00分
-
社会
JR西日本駅員の定期券不正が横行 8600万円もの着服も
2012年03月23日 11時45分
-
社会
総務省を屈服させた孫正義の厚顔 プラチナバンド獲得!(2)
2012年03月23日 11時00分
-
社会
円高に窮した東芝が繰り出す“禁じ手”下請けへの「ドル払い」に非難囂々
2012年03月22日 13時24分
-
社会
総務省を屈服させた孫正義の厚顔 プラチナバンド獲得!(1)
2012年03月22日 13時24分
特集
-
あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
-
TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
-
-
元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分