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日本人は“いいカモ” 多様化するヨーロッパ各国の「スリ」の実態とは?

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 最近はヨーロッパで中国人観光客が目立っているが、パリ警察によれば、2013年のフランスでの中国人のスリ被害者数は前年に比べ22%増えていたそうだ。しかし、日本人も他人事ではない。外務省「海外邦人擁護統計」によると、2016年に海外でスリ被害に遭った日本人の数は約4千人だという。

 特にヨーロッパでは、日本人はカモにされやすいようだ。ピサの斜塔やバチカン美術館、トレビの泉など多くの観光客が集まる場所で、一見、観光客に見える人が実はスリの常習犯ということもあり、日本人観光客はガイドさんに注意するよう言われることも多い。しかし、日ごろ警戒心のない日本人にとっては注意しても防ぎにくい部分があるだろう。

 多くの日本人が訪れるスペインやフランスで頻繁に発生しているのが、電車内でのスリだ。注意を促しているガイドブックも多く、実際、警戒している人がほとんどだろう。しかし、スリたちはどんなに警戒していても一瞬のスキを突くのだ。

 最近多いのは、集団でスリをはたらくケースである。電車内でわざとターゲットの周りに人込みを作り、ターゲットが人込みを避けようとしている間にカバンから財布やスマートフォンを盗る。カバンを前に抱えていたり、ウエストポーチをして、さらにウエストポーチをシャツの中に隠すようにしていても、彼らはプロだ。少しでもカバンから手を離した瞬間、チャックを静かに開けて盗むのだ。そして、次の停車駅で盗んだ物とともに何もなかったかのように下車する。

 地下鉄では、スリ集団の一人が窓ガラスに映るターゲットの動きを見ながら、ターゲットがどれほどスリに警戒しているのかチェックしている場合もある。ガイドブックを開いていれば一発でターゲットになり得るが、他にも路線図に目をやる回数が多かったり、駅の名前を確認する回数が多かったりすると、スリをしやすそうな相手だとみなされるようだ。

 いい人ぶって近づき、スリをはたらくことが多いのはイタリアだ。特に女性は要注意。それなりの、いわゆるイケメンが時間を聞いてくる。こちらが時計やスマホを出して気を取られている隙に、別の仲間がカバンからこっそりお財布を盗るのだ。大胆な場合だと、時間を確かめるために出したスマホをそのまま奪って逃走することもある。

 また、イタリアでは電車などで重いスーツケースを持っていると、親切に「運んであげる」と声を掛けてきて、スリをはたらくケースもある。声を掛けてきた人はスーツケースを運んでくれるのだが、「こっちに運んで」と言ってもわざと聞こえないふりをしたり、分からないふりをして違う場所を目指すのだ。そこで改めて運ぶ場所を伝えようとするのであるが、本人が指示に気を取られている隙に、仲間が後ろからこっそり忍び寄り、こちらのカバンやポケットから財布やスマホを盗む。

 ハンガリーやチェコでは署名を騙ったスリがあるので注意したい。小奇麗な恰好をした集団や、お揃いのTシャツを着た若者がチャリティー活動を熱心にしているような様子を見せながら、署名を求めてくることがある。本当に署名活動をしている場合もあるが、署名活動を偽り、あなたが署名をしている隙に、盗みを働くスリ集団もいるようだ。

 日本に暮らしているとスリに遭う機会は少なく、どのように注意をしていいか難しい部分もある。せっかくの旅行なのだから大切なものを盗まれて旅行を台無しにしてしまう前に、いくつかスリの手口を事前に知っておくといいだろう。

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