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不倫で解雇は有効! 姫井参院議員との問題で学校をクビになった元教諭に逆転判決

 姫井由美子参院議員(53=民主党)との不倫などを理由に解雇された岡山市の私立学校元教諭(46)が、学校側に従業員としての地位確認などを求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁岡山支部は3月22日、解雇無効とした一審判決を変更し、解雇は有効とした。

 判決理由で片野悟好裁判長は男性が姫井議員と「性的関係を有していた」と不倫関係を認定。「思春期の生徒の指導に当たる教職員が有夫の女性と性的関係を持つことは、社会的に評価できない。不倫関係で学校の社会的評価を低下させかねず、教職員の適格性判断に影響する」と指摘。解雇は合理的理由に基づくと判断した。一方、学校側に未払いの時間外手当など約1470万円の支払いを命じた。

 一審判決は「解雇理由が教職員としての資質に欠けるものとはいえない」として、解雇されていなかった場合に支払われた賃金分など約4000万円の賠償を学校側に命じていた。

 判決によると、男性は関西学園(岡山市)が運営する中・高校に勤務。07年4月、休職処分とされ、さらに同年7月、生徒への暴力、姫井議員が経営する喫茶店で料理長を務めたことが兼業禁止規定に反するなどとして解雇された。男性は判決に不服で上告する方針。

 姫井議員は岡山県議を2期務めた後、07年の参議院選挙に出馬し初当選。その後、姫井議員と不倫関係にあったとするこの男性が、同年8月に週刊誌で彼女とのSMプレイなどを暴露。姫井議員にはM趣向があると告白した。

 以降、男性側が飲食店開店の際にトラブルがあったとして、姫井議員を告発するなど、両者の関係は泥仕合に陥った。
(蔵元英二)

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