3月21日、「元格闘家の角田が大麻取締法違反で逮捕」とのニュースが、テレビや新聞、ネットで報じられた。これを受けて、ちまたでは「あの角田が逮捕…」とのウワサが駆け巡ったというのだ。
そんな誤ったウワサのもととなったのが、自称元格闘家で配管工、角田智康容疑者(26=横浜市南区六ツ川)の逮捕劇。営利目的で大麻草51本を栽培したなどとして、神奈川県警薬物銃器対策課などは同日、大麻取締法違反(営利目的栽培・所持)容疑で、角田容疑者を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、同日午前8時半頃、自宅2階で大麻草51本を栽培し、2階クローゼット内に紙袋入りの乾燥大麻約10グラム(末端価格6万円相当)を所持した疑い。同課によると、栽培と所持について認めているが、「営利目的ではない」と供述しているという。
ニュース全文を聞いたり読んだりすれば、別人だと理解できるのだが、テレビのニュースは短時間で流れるため、「あの角田が逮捕…」というウワサになってしまったようだ。ネット上では「信朗はリングネームで、本名は智康だったのか…」などといった書き込みもみられた。
当の角田容疑者は元格闘家を自称したようだが、今月、復興した格闘技団体リングス(前田日明代表)が主宰するアマチュア大会「THE OUTSIDER」に出場した経験がある程度。プロとして活動した実績はなく、格闘家を自称するほどでの選手でもない。
そんな選手が逮捕されただけで、K-1角田に飛び火したとあっては、迷惑もはなはだしい。「有名人はつらいよ」ってことか…。
(蔵元英二)