真王者が大阪決戦で対峙するのは一体誰なのか。中邑は3・30後楽園大会で春のG1覇者でライバル棚橋弘至を破り、V2を達成。いま現在の新日プロ最強挑戦者を倒したことで、次期タイトル戦の挑戦者がまったく見つからない緊急事態に直面している。
あくまで中邑は「このベルトを懸けて世界もしくは他団体の人間と闘いたい。そしてこのベルトの価値を高めたい」との意向。あらためて他団体のレスラーとの防衛ロードを表明した上で「会社がそれなりの人を用意してくれると思うんで楽しみ」と首脳陣に期待を寄せる。
そのタイトル戦についてこの日の一夜明け会見では菅林直樹社長から「次のタイトルマッチは大阪のファンのみな様の前でやります」と発表。本紙既報通り次期タイトル戦が4・27大阪府立体育会館で行われることが正式決定したが、問題の挑戦者擁立がいまだできていない。
ただ、菅林社長は「開幕前までに決めます」と次期シリーズ開幕戦が行われる12日の埼玉大会をタイムリミットにする考え。さらには「3人と交渉中」と名前は明かさなかったが、すでに他団体との接触を始めたという。とはいえ、肝心の候補選手とは一体どんな選手なのか。
同社フロント幹部が耳打ちする。「菅林社長はTNAとの交渉を明らかにしていますが、その一方で初防衛でカート・アングルに勝ったんだから、アングル以上の世界クラスのプロレスラーはそうそういないとも感じていらっしゃる。だとすると必然的に国内ってことになるでしょうけど、ただ、棚橋選手を破っていることからして、国内なら必然的に棚橋を超えるクラスの選手になる。まあ、いずれにせよチャンピオンクラスの選手ですよ」
依然として霞(かすみ)がかかった状態の次期挑戦者候補。真王者のV3は一体どんな“チャンピオン級”のチャレンジャーとあいまみえることになるのだろうか。