ただ、今回の敗戦を受け、ネット上では「夏は3年生固定だったからしょうがない」、「ここまで勝ち上がっただけでも十分すごい」、「冬を越してまた頑張ってほしい」といった激励のコメントが数多く寄せられている。偉大な先輩達に追いつき追い越すことは容易ではないだろうが、来年の夏に向けまた頑張ってほしいところだ。
ところで、第100回という節目の大会となった先の甲子園には、全国から56校が出場している。当然、どの高校でも新チームが発足しているのだが、18日終了時点での各校の現状は一体どのようなものとなっているのだろうか。
全56校の内、既に秋季大会の敗退が決まっているのは金足農を合わせ9校で、この中には愛工大名電(西愛知)や常葉大菊川(静岡)、敦賀気比(福井)といった過去の甲子園優勝校も含まれている。新体制発足直後の大会は、実績のある高校にとっても組し難い部分があるようだ。
選抜大会への切符を目指し、ここまで大会を勝ち上がっている高校は全体の半数となる28校で、今夏に史上初となる2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭(北大阪)もその名を連ねている。我が世の春を現在進行形で謳歌する“絶対王者”は、どこまでその歩みを進めることになるだろうか。
一方、前述した37校とは異なり、まだ秋季大会で試合を行っていない高校も19校ある。各校が初戦でどのような戦いぶりを披露してくれるのか、こちらもまた要注目といえるだろう。
以上が、今夏に聖地の土を踏んだ56校の現状である。ちなみに、昨夏の甲子園に出場した49校の内、その後夏春連続出場を果たしたのは10校。果たして、今年はどれだけの高校が再び甲子園に戻って来るのだろうか。
文 / 柴田雅人