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“ディストピアブーム”映画界にも飛び火! フィクションが現実となる日は近い!?

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(C)Gift Girl Limited / The British Film Institute 2016

 トランプ政権へ移行してから、あるジャンルの小説が異例の大ヒットを遂げているのをご存知だろうか。ディストピア小説、つまり“管理社会”を舞台にした小説が次々と売れているのだ。中でも、古典的作品とも呼べるジョージ・オーウェルの「1984年」は初刊から50年近く経た現在、ベストセラーとなり話題を呼んだ。

 そんな注目の“ディストピア”は出版業界だけでなく、実は映画業界でも熱視線を送られている作品がある。7月1日公開の『ディストピア パンドラの少女』だ。

 荒廃したロンドンを舞台に、真菌のパンデミックにより、ほとんどの人類がハングリーズ(飢えた奴ら)と化し、残った少ない人々は安全な壁に囲まれた基地で生活している近未来。イングランドの田舎町ではウィルスと共生する“二番目の子供たち(セカンドチルドレン)”への研究が行われていた。彼等はウィルスに感染しながらも思考能力を持ち続け、見た目は全く普通の子供だった。研究所ではその子供たちから“ワクチン”を作り出そうと模索していた。そんなセカンドチルドレンたちは、毎朝決まった時間に起き、移動は拘束された上に銃を携帯した軍人の監視付き、学校も規制された中で授業を受けるという、自由な発言もままならないまさに“管理社会”での生活を余儀なくされている。

 しかし、そんなある日その子供たちの中に、知能を持った奇跡の少女メラニーが現れる。メラニーは人類の希望か、それとも絶望となるのか。そして、ディストピアの世界に風穴を開ける事は出来るのか。

 「カズオ・イシグロmeetsウォーキング・デッド!」と絶賛され、世界各国の映画祭で称賛を浴びた本作は、映画界でもディストピアブームを牽引する作品になるに違いない。

■2016年/イギリス・アメリカ/111min 監督:コーム・マッカーシー 脚本:マイク・キャリー 出演:セニア・ナニュア、ジェマ・アータートン、グレン・クローズ、パディ・コンシダイン 【PG12】

作品名:『ディストピア パンドラの少女』
7月1日(土)、新宿バルト9ほか公開ロードショー
(C)Gift Girl Limited / The British Film Institute 2016
配給:クロックワークス

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