海外ニュースサイト『METRO』と『Newsweek』は6月18日、イギリス南西部ドーセット州ボーンマスで、銀行を襲った男に14カ月の禁固刑が言い渡されたと報じた。
記事によると、3月25日、50歳のローレンス・ヴォンダーデル被告は、バナナをオレンジ色の袋に入れてバナナが見えないように包み、銃に見立てて、銀行に押し入ったという。ヴォンダーデル被告は、銀行員に銃に見立てたバナナを突きつけながら、「強盗だ。金を出せ」と脅迫。銀行員は本物の銃だと思い、日本円にして約15万円の現金を奪い、その場を立ち去った。ほどなくして、ヴォンダーデル被告は2人の警察官に駆け寄り、自首しようとしたが、信じてもらえずに追い払われてしまう。仕方なく約3キロ離れた交番に歩いて向かい、そこで強盗罪の容疑で逮捕されたようだ。
裁判でヴォンダーデル被告は、犯行動機について、「逮捕されたかった。住む家を追い出されたし、屋根のある場所にいられるから」などと供述したという。
このニュースは世界に広がるとネット上では、「狂言強盗ってことかな?」「馬鹿げた犯行だ」「黒くなって腐ったバナナを使った方が銃っぽいから効果的では?」「捕まりたかったなんてかわいそう」など、さまざまな声が寄せられた。
海外には、フルーツを武器にして銀行を襲った強盗が他にもいる。
海外ニュースサイト『Insider』と『イスラエルタイム紙』は6月13日、手榴弾に見立てたアボガドで武装した男が、イスラエルの銀行2カ所を襲ったと報じた。記事によると、男は、合計7778ドル(約84万円)を強奪。一連の犯行により、加重強盗罪で起訴される見込みだという。
容疑者の男は5月、ベエルシェバ・ショッピングモール内にある郵便銀行に押し入った。銀行員に「引き出しの金を渡せ」と書いたメモを渡して、「手榴弾を投げるぞ」などと脅迫。しかし、この「手榴弾」は、黒塗りされたアボカドであった。記事によると、銀行員はすっかり騙されてしまい、男は4,445ドル(約48万円)もの現金を奪って、その場を立ち去ったという。最初の犯行から5日後、今度は別のショッピングエリア内にある郵便銀行に押し入った。初回の手口と同じく、アボガドで武装し、3,334ドル(約36万円)を奪って立ち去ったそうだ。
後に逮捕され、以前も強盗関連の容疑で逮捕され3年間服役した前科があったことが分かった。その際の武器がアボカドだったかどうかは不明である。
銀行強盗の成功率は低く、割に合わない犯罪と言われている。銀行員らの目をあざむいたフルーツ製の武器は、かなりの出来栄えだったのだろうか。
記事内の引用について
Man jailed for carrying out bank robbery armed with a banana and Sainsbury’s carrier bag(METROより)
https://metro.co.uk/2019/06/18/man-jailed-carrying-bank-robbery-armed-banana-9992797/
Man Jailed After Using Banana to Hold Up Bank(Newsweekより)
https://www.newsweek.com/banana-gun-robbery-1444462
A man reportedly robbed almost $8,000 from 2 banks in Israel while carrying an avocado that looked like a grenade(Insiderより)
https://www.insider.com/man-reportedly-robbed-banks-with-avocado-2019-6
Israeli ex-con holds up two banks armed with an avocado(The Times of Israelより)
https://www.timesofisrael.com/man-holds-up-two-banks-armed-only-with-an-avocado/