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大阪のワンコインセットって知ってますか?

 大阪へ行って一番驚くのは、ビルのテナントとなっている店の数。

 主に飲食店が中心だが、<ホワイティうめだ>の地下街を柱にして、周辺ビルの飲食街やデパートの地下街が縦横に延びており、しかも、これら地下街を通らないと絶対に梅田・西梅田・東梅田・北新地という地下鉄の駅に辿り着かないように街が出来ているので(笑)、否が応でも飲食店街が大阪の人々にとっての“都会のなじみの光景”となる仕掛けだ。

 朝のラッシュ時からやっている喫茶店や天丼屋なども珍しくない。これも閑散としている東京の地下街とは違うところ。

 中でも、ホワイティうめだから行政の建てた大阪駅前第1〜第4ビルに出ると、4つそれぞれのビルのB2〜1Fあたりに、飲み屋をはじめとした一般店舗が大集中状態。
 第1ビルの3フロアぶんのテナント数はざっと200軒は下らないし、ほかの3つのビルも100軒超の小さな店がひしめく…。
 まさに壮観の一言。この空間は、完全にひとつの街である。

 このエリアで夕方5時を過ぎると目に付くのが、居酒屋における<ワンコインセット>の文字。500円で、好きなお酒とつまみ2〜3種がついてくる大阪自慢の(?)システムだ。

 例えば、大阪第2ビル地下2Fの某店は、きずし…なる鯖が出てくる。店内には既に5〜6人のサラリーマンがいた。
 ほかにもたくさん同システムの店があり、幾つかの店舗を試したが、サラダに枝豆などなど…がついてきて、どこも生ビールや麦焼酎などちゃんとした(謎)おいしいお酒を飲めることを確認済みである。

 さすがに東京では980円のちょっと一杯セットなどはあっても、ワンコインはほとんど聞かないので、あっという間に酔える店がたくさんあるのはすごい。こんな大阪文化を、ちょっとだけ冒険心で覗いてみるのはいかがだろうか。

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