トランプ大統領は先月、議会のヒスパニック系議員やアフリカ系議員に対し「出身国に戻ればいい」と中傷するツイートを発信し、同時に「メキシコ国境に壁を建設し、不法な難民を入国させず、米国内の不法難民を追放する」と表明したばかりだ。大統領の発言となれば、本人の意向とは関係なく、大きな影響を及ぼすことは避けられない。こうした発言が、銃乱射事件の呼び水になったとは考えたくないが、無関係ではないだろう。
こうした憎悪は瞬く間に広がっていく。日本の隣国、韓国では、文在寅大統領が“政治道具”として「憎日」をあおっている。憎悪にあおられた人間が現れ、蛮行に走る危険性は排除できない。外務省は日本人の渡韓に注意を呼び掛けている。
「66歳の一国の大統領が隣国に向かって『われわれは二度と日本に負けない』と表明したのには驚きました。日本政府が2日、輸出管理上の優遇措置の『ホワイト国』から韓国を除外する政令改正を閣議決定したからですが、ホワイト国から外されても従来の輸出入関係は全く変わりません。文氏はそのことをよく分かっているはずなのに、執拗に日本に激しい敵がい心をあらわにし、国民を焚きつけているのです。文氏の思考回路には反日、日本を許さないといった一方的な憎悪があります。日本人は日本に居ても注意しなければなりません」(韓国ウオッチャー)
このウオッチャーは、2つの注意点を挙げる。①寺社仏閣、特に8月15日の靖国神社の焼き打ちに警戒が必要。②要人警護、特に天皇陛下と安倍首相の車は絶好のテロ標的になる。
2015年3月、リッパート駐韓米国大使が、韓国人の暴漢にナイフで顔を切られるという事件が発生した。この襲撃犯は10年に重家駐韓日本大使を襲撃していたが、執行猶予判決となり収監はなされなかった。対日報復に無差別テロを企図する暴漢やテロリストが、ビザなし入国する可能性はいつでもあり得るだろう。
この8月は、人手の多い場所で十分な警戒をする必要がある。何もないことを願わずにはいられないが…。