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“0.5秒後にひっくり返る”宇多田ヒカル、亡き母に翻弄され続けた日々 あの歌詞に込めた思いとは

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宇多田ヒカル

 6月30日放送の『SONGSスペシャル』(NHK総合)に宇多田ヒカルが出演。対談相手の又吉直樹に、自身の歌詞は母親・藤圭子の影響を受けていることを明かした。

 同番組では宇多田の歌詞の魅力に迫るべく、お笑い芸人で芥川賞作家でもある又吉が質問をしていく中で、昨年発表された「あなた」の歌詞に話が及んだ。

 「あなた」の歌詞は、抽象的ではあるが“夢を見るよりも、この世界でごく普通にあなたと過ごしたい”という、宇多田の複雑な状況ながらもシンプルな願いが、赤裸々な言葉でつづられている。そして、その望んだ生活が「“息を飲むほど美しいんだ”って言い切っている」ことの潔さや覚悟を感じ取ったのか、又吉は強く感銘を受けたと語った。

 これを受けて宇多田は自身の幼少時代を振り返る。「今、世界がこうだって思っても、次の0.5秒後にそれがすべてひっくり返される可能性があるっていうのが普通」だったと、母親の予測できない言動に翻弄されていたことを告白。特別な家庭環境が「あなた」の歌詞につながっていると明かした。

 歌手・森進一と森昌子の長男であるONE OK ROCKのボーカルTakaら、二世ミュージシャンは多数存在する。その中でも、宇多田は母親との関係に強いトラウマを抱えている二世と言えるだろう。もともと母親は1971年にムード歌謡歌手の前川清と結婚し、翌年に離婚。その10年後に音楽プロデューサー・宇多田照實氏と再婚している。

 宇多田はアメリカ生まれだが、母親の思い付きで数年の間に東京とニューヨークを転々としながら幼少期を過ごした。また、家の中が険悪になった途端「もう二度と会えないよ、お父さんと」と母親から突然離婚したことを伝えられるなど、気持ちが追いつかないことばかりだった。

 歌手である母親は、ラジオ番組などに出演してデビュー前から娘の宇多田を売り込んでいた。そして、1998年にリリースされた宇多田のデビューシングル「Automatic/time will tell」が、累計出荷枚数255万枚という驚異の大ヒット。生み出された莫大なお金をめぐり、一度は寄りを戻していた宇多田の両親が再び対立。最終的に藤と宇多田氏とはこの件を含め、7度も離婚・結婚を繰り返すことになる。

 宇多田の成功の裏で、母親は精神が不安定になっていき、“ニューヨークやカジノに通い5年間で5億を使った”といった浮世離れした言動で世間を驚かせたりもした。常軌を逸したようなこの母親の行動には、娘・宇多田との関係が影響していたとの話もある。

 宇多田がデビューして2、3年後のある日、目に余るほど感情の起伏が激しい母親に我慢できなくなった宇多田が、家を出ていくように厳しく言い放ったことがあるという。すると、母親は“娘に嫌われている”と思いこみ、かたくなに娘を拒絶。関係を改善したいと願う宇多田の思いとは裏腹に、そのまま母親の精神状態は悪化、夫との関係も不安定なまま孤独な時を過ごすことになり…2013年8月、自ら命を絶ってしまったという。

 「宇多田ヒカル自身、2度離婚しているのは藤圭子の影響と言われています。持って生まれた音楽センスと同時に“家族を愛していながらも、どうしていいか分からない”という葛藤を抱えている点も引き継がれ、連鎖している。その繊細な想いが反映されて、ファンの心を掴む魅力的な作品になるというのは、ある意味で宿命なのかもしれません」(芸能ライター)

 「あなた」は、宇多田の祈りと同時に、母親へのトラウマを自分の中で整理できたようにも受け取れる歌詞だ。過去を乗り越え、今後の幸せへの誓いにも似た歌だとも言えるのではないだろうか。

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