松本人志のよき右腕。世に出た80年代後半には、そんな図式が成立していた。しかし、演技者として、松本よりはるか上を行ってしまった現在は、芸人でカテゴライズできない。前例なき芸人の枠を構築しようとしている。
そんな板尾が26日、フジテレビ系列でオンエアされた『おもしろ言葉ゲーム 秋のOMOJAN祭り』に出演。最終回にふさわしく、白いタキシードに身を包んでの登場だった。
その板尾を紹介する際、メインMCの松本は、「白タキのときの板尾さんは、ターボかかってるからね」と加えた。すると、芸人魂に火がついたのか、板尾は「ノーパンですからね、今日は」と無表情でかぶせて見せた。
もちろん、ノーパンの真意はさだかではない。しかし、生放送で眠ったり、生放送の途中で帰ったり、生放送の最後にフラれて無言のまま番組を終えたりなど、テレビタレントとしてあるまじき伝説を毎年生みだしている板尾。それだけに、今さらどんな体勢で番組に挑もうが、驚かない下地が、視聴側にも植えつけられている。
今年、48歳にして再びパパになれた。第一子となった長女は、1歳10か月のとき、心不全で急死するという悲しみを経験していただけに、次女の誕生は喜びもひとしお。と思いきや、語る際はきわめて、平常心。感情を表情で示さないのも、板尾の魅力なのかもしれない。(伊藤由華)