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バラエティ番組で出た“魂のひとこと”(27) 「顔も見たことない後輩に、いちばん深くお辞儀してた」(吉田敬)

 『M-1グランプリ2005』の優勝を足がかりにして、全国区タレントとなったブラックマヨネーズ。漫才、フリートーク、司会などすべてが達者なため、東・名・阪でレギュラー番組を抱えるほど売れっ子だ。

 なかでも、生まれ育った関西での番組がもっとも多い。その安定感から、30日に生放送された在阪コンテスト『第10回 MBS漫才アワード』(毎日放送)でメイン司会を担った。

 現役高校生が審査員を務める、同コンテスト。覇者は、かつて「ラララライ体操」で一世風靡した藤崎マーケットで、4度目の挑戦となった今年、頂をゲットした。その藤崎と最後の点数争いをしたのは、結成わずか2年の脅威の新星・インディアンス。南海キャンディーズ・山里亮太に似た声、Hi-Hi・上田浩二郎に似た顔、山崎弘也も真っ青のテキトーぶりが特徴の田渕章裕(立ち居地左)は、黒いスーツの左胸に、ひまわりの花を飾っていた。新人離れした顔と風貌、豪華な花に、ブラマヨ・吉田敬はてっきり、主催する毎日放送の幹部クラスと勘違い。

 「そんな花つけてるから、僕てっきり、ここでいちばん偉い人やと思って、顔も見たことない後輩に、いちばん深くお辞儀してた」と、インディアンスの1本目のネタが終わったあとに打ち明けた。

 住まいも活動も、拠点を関東に変えたブラマヨは、若手芸人が上がる劇場・5upよしもとにしか出演できない新人を、知らない。当然、インディアンスも知らないため、スーツで決めた人間にたいしては、念には念を入れて、慎重に接したというわけだ。

 結果的に、吉田のその対応は杞憂に終わった。だが、エラいと思わしき人間には深い礼をしておくことは、生き馬の目を抜く芸能界で必須であることを、視聴者に伝えた。

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