6月3日、スターダムが会見を開き、元全日本女子プロレス(以下、全女)の脇澤美穂(31)が同団体に入団し、約10年ぶりの復帰を目指すことを発表した。
96年7月にデビューした脇澤は、納見佳容(引退)とのアイドルコンビ、「ミホカヨ」で人気を博した。00年4月にはフジテレビのプロレス番組「格闘女神ATHENA」にて企画されたつんくプロデュースユニット、キッスの世界(メンバーは脇澤、納見、中西百重=引退、高橋奈苗)でCDデビューを果たし、プロレス界の外でも話題を振りまいた。その潜在能力の高さから、将来が嘱望されたものの、01年12月に惜しまれつつ、若くして引退。
引退後は普通の生活をしていたが、08年にお笑いタレントを志し、吉川崇とのコンビ、「吉川☆ミホカヨ」のミホカヨとして活動を開始。当初はワタナベエンターテインメントに所属していたが、昨年末で契約切れ。現在はフリーとなり、苦労が続いていた。
脇澤は「お笑い芸人として、レベルを上げるために、もう1回プロレスをやって、芸人は芸人として、プロレスラーはプロレスラーとしてがんばります」とコメント。
脇澤とは全女平成8年組の同期生で、スターダムのエースである奈苗は、「プロレスを利用されるのはイヤなんです。絶対にプロレスはプロレスとして確立してやってもらいたい。プロレスは片手間でできるほど甘いものじゃない。それはやっていた人間なので、分かってると思います」と厳しい目を向けた。
すでに脇澤は5月から練習を開始しているが、約10年のブランクは大きく、「仕上がりはゼロ」(奈苗)。ロッシー小川社長はビッグマッチとなる7・24後楽園での復帰戦を視野に入れているが、「後楽園にしたかったけど、とても間に合わない感じなので、様子を見てからですね。早ければ早いほどいい」と、復帰時期については慎重姿勢を崩さなかった。
奈苗がいう通り、プロレスは甘いものではない。芸人との両立が簡単にできるものでもない。脇澤が再びリングで輝けるかどうかは、本人の努力次第であろう。
(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)
スターダムSeason2『grows up stars2011』
◆6月12日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
▼プレ・デビュー エキシビションマッチ3分間
鹿島沙希vs夏樹☆たいよう
▼20分1本勝負
世IV虎vs須佐えり
▼キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語〜3分1本勝負
夢vs後日発表
▼30分1本勝負
夏樹☆たいようvs星輝ありさ
▼30分1本勝負
高橋奈苗&岩谷麻優vs愛川ゆず季&美闘陽子