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プロ野球裏スコアブック 本番に調子合わせる侍ジャパンに死角なし

 WBCへの強化試合、オーストラリアとの2戦で三本柱の二本が失投を演じた。ダルビッシュと松坂だ。初戦のダルビッシュは四死球で自滅、松坂は1回を抑えながら、2回途中で2失点の降板。元投手の球界OBが言う。

 「2人とも心配はない。特に松坂の2回は本人が言うように、『どの球が打たれるか』試したに過ぎない。本番でなければ松坂のように、あえて打たれそうなコースに投げてみるのがピッチャー。松坂はそれをやっただけ。少し不安が残るとすればダルのほうだが、これも本番までには修正してくるはずだ」
 ダルビッシュは、まだWBC公式球が指になじんでいないフシがある。それでも大丈夫なのか。

 「ダルはクレバーな選手。だから試合後に『投げてはいけない球と使える球種のメドはついている』と話している。まだ国際試合に慣れてなく、若さから気負うところがある。そのあたりは、城島がうまくコントロール、リードするよ」
 中継ぎと抑えは、ほぼ完璧。投手陣は信用してよさそうだ。さて、打つほうはどうなのか。スポーツ紙デスクの話。
 「オーストラリアのメンバーは、言ってみれば1軍半。大量得点したからといって、鵜呑みにはできない。松坂やダルビッシュがそうだったように、試し投げしたとも考えられる。ただ、打てなくてシュンとなるよりはいい」
 「イチローが打てなかったからと騒ぐ必要なない。オープン戦ではいつものこと。本番に照準を合わせて、手抜きしてるんだよ(笑)」(前出・OB)

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