3日の試合が終了した時点で、残る試合はDeNAが4試合、そして巨人が2試合。もちろん、数字上はまだDeNAにCS進出の可能性は残されているが、その数字もなかなか厳しいものとなってきている。
現在「.474」となっているDeNAの勝率は、残り4試合を全勝で「.489」、3勝1敗で「.482」、2勝2敗で「.475」、1勝3敗で「.468」、全敗で「.461」となる。一方、現在「.478」となっている巨人の勝率は、残り2試合を全勝で「.486」、1勝1敗で「.478」、全敗で「.471」となる。つまり、DeNAがCS進出を果たすためには、最低でも2勝2敗以上の成績が求められている。
一見すると無理のない成績のようにも見えるが、DeNAの残り4試合の内訳は広島(今シーズン10勝13敗1分)が1試合、そしてヤクルト(同9勝15敗)と阪神(同8勝15敗)が2試合となっている。相性の悪い3チームを相手に、5割以上でいけるかは大きな疑問だ。
また、ライバル巨人の日程もこの状況に追い打ちをかけている。巨人は4日に広島戦、9日に阪神戦を控えているが、見ての通りその試合間隔には余裕がある。既に4日の予告先発は菅野智之と発表されているが、そのエースを中4日で阪神戦に投入することも可能だ。
今シーズン「14勝(リーグ2位)・防御率2.25(リーグ1位)・189奪三振(リーグ1位)」という出色の成績を残している菅野をフル回転させれば、当然巨人が勝利する確率も高くなる。このことを考えると、DeNAはもはや全勝がノルマといっても過言ではないだろう。
ヤクルト戦の連敗により、CS進出に限りなく赤に近い黄信号が灯ったDeNA。3年連続のAクラス入りへ向け、底力を見せることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人