昨年の12・20有明大会にも参戦予定だったブッカーTだが、書類の不備により来日不可能に。この日も、犯罪歴がネックになったのか、日本の地に足を踏み入れたのは到着から90分後だった。
1996年新日本プロレスに参戦して以来、12年ぶりの来日となるブッカーT。対戦相手には欠場の代役を務めたケンドー・カシンが浮上していたが、IGFサイドからTAJIRIと告げられた。「自分が主役を奪い取る。オレがカート(・アングル)とやってたら勝ってた。カシンでも同じことだ」と強気のコメントに終始した。
そればかりか、猪木の掲げる新タイトル設立構想に「オレのキャリアに穴があるとしたら、アメリカ以外でベルトを巻いたことがないこと。ぜひオレの名前を刻みたい」と興味を示し「今後もIGFで活躍したい」と早くも継続参戦を熱望した。
ブッカーTが鼻息を荒くするのも当然。猪木代表は「選手は余っている。新しい選手はたくさんいる」と常々“テコ入れ”をチラつかせている。元WWE王者のブッカーTといえども、1度きりで“リストラ”されてしまう可能性もあるのだ。
継続参戦のためにも負けられないブッカーT。“査定マッチ”でアピールすることができるか。