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裏方に回った元お笑い芸人

 18年ものキャリアを持ち、2007年には『R-1ぐらんぷり』の決勝戦に進出(結果は最下位だが)したピン芸人の大輪教授が、今月限りで引退。作家に転身するという。既婚者で、アラフォー。30歳を過ぎた“地下芸人”が、もっとも思い悩む時期である。

 大輪教授のように、潔く「引退」の決断を下すのは、珍しいことではない。芸人を、裏方として支える側に回る元芸人も、少なくはないからだ。

 たとえば、構成作家のオークラ。バナナマン、おぎやはぎ、東京03といった、関東の本格的コント師の“脳”である彼は、ももいろクローバーZの冠番組『ももクロChan』(テレビ朝日系)や、『お願い!ランキング』(同)、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)や『ゴッドタン』(テレビ東京系)といった人気番組を手がける。元は、人力舎所属のコンビ「細雪」。そのころ、バナナ・日村勇紀のズバ抜けたおもしろさにふれて、「勝てない」とギブアップ宣言して、書く側に回った。

 ものまね芸人としてはトップクラスの、原口あきまさ。デビュー時は「チャムズン」というコンビ芸人だったが、解散後、相方の中村至誠は、放送作家に転身。所属していた事務所の芸人が出演する番組で、大喜利のお題を出すこともある。

 ビビる大木は元、「ビビる」というコンビ芸人。相方の大内登は、芸能界引退を発表したあと、マネージャー業に転身。のちに、番組制作会社「ケイマックス」に所属して、現在もスタッフとして活動している。同社は『A-studio』(TBS系)や『「ぷっ」すま』(テレ朝系)、『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』などを制作し、お笑いに強いことで知られている。

 ほかにも、芸人から転身した者はもちろん、逆パターンも意外と多い。折を見て紹介しよう。

【訂正】大木淳とありましたが、大内登の間違いです訂正してお詫び致します。

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