ようやく鬥嘩裟のK-1デビューのときがやってきた。
鬥嘩裟が参戦するのはこの日、大みそか「Dynamite!」で初開催されることが発表された「K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント決勝戦」。15歳の鬥嘩裟(藤ジム)とHIROYA(フリー)をはじめ、18歳ながらNJKFフライ級チャンピオンの久保賢司(立川KBA)、16歳の雄大(治政館)ら若き全4選手がしのぎを削るトーナメント戦だ。
これまで幾度となく対戦を熱望していたK-1お抱えの15歳のスターHIROYAとのK-1デビュー戦が決まったが、鬥嘩裟は決してそんなことで満足はしていなかった。魔裟斗2世と称される鬥嘩裟は魔裟斗の愛弟子を自負するHIROYAと会見上で魔裟斗2世襲名をめぐり火花を散らしたのだ。
報道陣から「真の魔裟斗2世を決める闘いになるが」と問われ「ボクは魔裟斗選手にいろいろアドバイスしてもらってる。負けるわけにいかない」と勝ち誇った笑みを浮かべ“先制口撃”してきたHIROYAに、鬥嘩裟は一切微動だにせず。マイクを握るや「ボクは全力を出すだけです」と質問を突っぱね、“カウンター口撃”で一蹴してみせた。
歯に衣着せぬ“鬥嘩裟節”はそれだけではない。昨年の大みそかに何をしていたのかを問われた際も他の選手が「Dynamite!を見てた」「魔裟斗選手の試合を見てた」などとテレビ向きの優等生発言をするなか、最年少の中学生ファイター鬥嘩裟だけは「練習が忙しくてテレビは見てません。走り込みをしてました」とピシャリ。テレビショーなどお構いなしだ。
Dynamite!という大舞台に打って出ることが決まっても普段のストイックな姿勢を貫いた鬥嘩裟に賛辞はやまない。藤ジムの加藤会長は「ああいう発言で良いんですよ」「昔の魔裟斗よりキレがあるんじゃない」と及第点。TBS関係者も「テレビに出だした頃の魔裟斗に負けず劣らずの反逆魂があって面白い。変に迎合しないというか、こびないところが気持ち良いね。まさに反逆王子だよ」と太鼓判を押した。
魔裟斗2世襲名マッチを前に“反逆のカリスマ”魔裟斗に負けず劣らずの反逆魂を見せた鬥嘩裟。とうとう表舞台に姿を現した反逆王子がHIROYAとの15歳頂上決戦に挑む。