法華津は五輪の個人出場枠を決めるランキングの最終選考対象となる、3月1日のフランス・ビドーバンでの国際大会で優勝。この優勝で一気にランクアップし、東南アジア・オセアニア地区でトップに浮上。国際連盟が2日に発表したランキングで、五輪の馬場馬術個人の出場枠を獲得。日本連盟は枠を獲得した人馬を五輪代表にする方針で、近く発表される。
今月28日に71歳となる法華津は、08年北京五輪に日本選手史上最年長の67歳で出場しており、自らの持つ記録を更新。愛馬ウィスパー(14歳=牝馬)とともにロンドン五輪に臨む。
法華津は64年東京五輪の障害飛越で初出場(個人40位、同団体12位)。その後、馬場馬術に転向し、84年ロサンゼルス五輪は補欠。88年ソウル五輪では出場枠を確保したが、愛馬が検疫に引っ掛かり、出場を断念。08年の北京五輪が44年ぶりの出場となり、馬場馬術で個人34位、同団体で9位の成績だった。
2大会連続3度目の五輪出場が確実となった法華津は、「ロンドン五輪出場は1つの目標でしたから、最後に資格を獲得できたので喜んでいます」と語っている。
日本人最年長メダリストは、84年ロサンゼルス五輪の射撃で金メダルを獲得した蒲池猛夫の48歳4カ月。法華津にはぜひ、メダルを獲って蒲池の記録を塗り替えてもらいたいところ。
また、世界の最年長出場は20年アントワープ五輪、射撃のオスカー・スバーン(スウェーデン)の72歳10カ月で、銀メダルも獲得している。4年後の16年リオデジャネイロ五輪時には75歳になる法華津。この際、世界最年長出場記録を狙ってほしいものだ。
(落合一郎)