「現地の人たちの前で『江南スタイル』のモノマネを適当にでもやってみせたものなら、もう大ウケ。こっちの人は韓国人と日本人の見分けなんかつきませんからね。『俺にも教えてくれ』と大絶賛ですよ」と語るのはメキシコに住む日本人ツアーガイド。
独特な動きと型破りな外見で昨年、世界の音楽シーンに流星のごとく現れた韓国人アーティストPSY(サイ)。昨年7月にリリースした「江南スタイル」はYoutubeにアップされるなり、わずか3カ月で3億回再生を突破。後に、あまりに非現実的な再生回数の多さにねつ造説が巻き起こるも真相のほどは不明。いずれにせよ、世界中で一躍その存在が知れ渡ったことだけは間違いない。
そんなPSYが、何故か日本では全くヒットしなかったという事実もまた良く知られた話だ。その理由として竹島問題が影響したなど、日韓の微妙な関係を原因に指摘する声が多いが、事の真相のほどはかなり異なるようだ。
「母国で爆発的なヒットを獲得し、これは世界でも通用すると考えた彼が、最初に海外進出を目論んだ先が実は日本なんです。しかし、当時の大手レコード会社はこんなん売れるわけないと、鼻であしらった。その後、欧米や南米を中心にPSY旋風を巻き起こした彼ですが、そのことをいまだ根に持ってか、日本にだけは一度も来日しようとしないんだそうですよ」(大手広告代理店社員)
振られた相手には二度と振り向かない。これが彼なりの“江南スタイル”のようだ。(明大昭平)