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噂の深層 アントニオ猪木の出馬を巡ってマスコミ各社が動き出す

 7月の参院選比例代表で、日本維新の会から出馬することが明らかになった、“燃える闘魂”こと元プロレスラーのアントニオ猪木(70)。

  猪木といえば1989年にも「スポーツ平和党」を結成して参院選比例代表で出馬、レスラーとして初めて国会議員となった人である。当時のキャッチコピー「国会に卍固め、消費税に延髄斬り」で政界に殴り込みをかけた彼は、湾岸戦争時にはイラクに渡って日本人人質の解放に尽力するなどの功績も残している。

 もっとも猪木に近い人物の話では「当時から猪木さんは、“俺は政界にはカネがもらえない限りは行かない”と公言していた。今回は石原慎太郎ルートで打診がきたのだろうが、維新の会からいくばくかのカネが出ているのは間違いない」という。

 さらに心配なのは彼が抱えるスキャンダルだという。

 猪木は議員時代、議員秘書だった女性から暴露本を出され、税金を未納していたことを告発された過去がある。95年には彼の参院選落選の決定打となった有名な「夜のPKO」発言もあり、鳴り物入りで政治家に転身しながらも、一期で追われるように政界を去ったのは記憶に新しい。

 そんな彼が再び戻ってくるとあって、今回もスキャンダルを狙うマスコミが動きだすのではないかというのだ。

 「すでにマスコミ数社は猪木さんの身辺調査に動いているという。今はあの頃とは時代が違う。10年前の話でも平気で落とされる時代。週刊誌の餌食にされないか早くもヒヤヒヤものだ」

 橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言で揺れる維新の会にとって、彼の出馬はまさに劇薬になりそうだ。(明大昭平)

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