その辺について東尾は「夫婦共に楽天家でポジティブだから」と自己分析。なるほど、東尾のポジティブライフとは如何なものか直撃してみた。東尾・主人は私だけでなく全ての女性、男性に優しい。いや、人に限らず植物や動物にも同様の愛を捧げています。又、彼は「NO」とは言わない。「YES」からモノを考える様なところがあり、私はそういった彼のスタンスを尊敬し、私自身にも取り入れる様に心掛けています。
確かに石田の「万人愛」はテレビ越しからも十分に窺える。先日、還暦を迎えた石田が今でも若々しく精力的に活動しているのは、そういった気の持ち方が起因しているとも考えられる。
さて、その石田に勝るとも劣らないのが東尾だ。彼女も怒らない。常に前向きなのだ。
一粒種の理汰郎君は健やかに育んでいるが、出産までの道のりはフラットではなかった。これはご記憶にあるだろう。
東尾・なかなか赤ちゃんは出来ませんでしたが、悲観した事は一度もありませんでした。私は「出来る限りの事はやっている」という自信を持っていました。だからなのか「だったら、まだ出来ていない事はないかな?」「足りないものはないかな?」と研究熱心になりましたよね。出産を通しては「世の中、努力すれば成果は出る事が多い中で、必ずしもそうならない事もある」と言う事を学びました。本来なら気が滅入るところでしょうが、私は平然と受け入れられた。この時、「私ってポジティブなのかも知れない」と思いましたね。
待望の理汰郎君は1歳を超え、今は遊ぶ事に夢中。当然、東尾もそれに付き合い現在は「子ども中心の生活になっている」という。
東尾・今は子どもの時間が9割で私の時間が1割。この1割にテレビなどお仕事が入ってきています。趣味の時間は全くないですが、毎日は楽しいですよ。子どもの躾も怒らない様にしています。充実していますね。
現在は子育てに邁進している東尾だが、夢はある。本業のゴルフでもう一度、花を咲かす事だ。
東尾・テレビの仕事をして裏方さんに出演者は支えられている事が分かりました。ゴルフとて同じです。今まで気づかなかった反省を生かし、ここから頑張ってみたい気持はあります。
とはいえ、ブランクがある中での再起は常人の数倍は忍耐が必要になってくるのは間違いない。楽天家だと自負する東尾に「諦めない」気持ちについて語ってもらった。
東尾・自分のやりたい事や目標を見つける事。これを見つけられたら幸せですよね。そうすれば目標に向かってコツコツ努力する。挫けそうになっても続けられると思うのです。やりたい事があれば自然と他の事を我慢してやれるだけの気持ちが湧いてくる。それはやりたい事に向かっているので「我慢」ではないですよね。
プロの世界で戦ってきた東尾曰く「道を切り拓くのは高い目標とそれに向かう意識」だという。なるほど、不撓不屈の精神がプロには求められている訳だ。
東尾の言う「目標を定めて挑戦すること」は、スポーツの世界だけでなく、人生全般においても重要なことかもしれない。最近、ベストセラーになっている『忍耐の法』(幸福の科学出版)には、このようにある。《大きな目標を掲げ、それに挑戦しても、目標に到達できなかったりして後悔する人は、たくさんいるでしょう。しかし、そうした失敗や、成功出来なかったことへの後悔よりも、人生を振り返ってみて、自分の夢が小さすぎたことを後悔することのほうが、やはり重要ではないでしょうか。》
誰しも壁に当たりスランプに陥る事は日常茶飯事だ。だが、それを跳ね飛ばすのは夢を捨てずに再起を志す事。東尾の「意識」は世のサラリーマンも学んで頂きたいところだ−−。