田中は19日の千葉ロッテ戦(QVCマリン)に先発。9回を9安打3失点に抑え、6-3で楽天が勝利。田中は今季初完投で2勝目を挙げた。ただ、勝ったとはいえ、被安打数が示す通り、本来のピッチングにはほど遠い内容だった。
登板後、腰に違和感を感じた田中は22日、仙台市内の病院で検査をしたが、特に異常はみられず、腰の張りと診断された。星野監督の「中途半端はダメ。しっかり治した方が良い」との判断のもと、登録を抹消し最短10日での復帰を目指すことになった。
これで、今季は4試合登板で2勝1敗、防御率1.97。数字だけを見ると、決して悪いものではない。しかし、問題はその内容。開幕戦(3月30日)では6回で5失点して敗戦投手に。2戦目(4月6日)は完封目前の9回2死から突如乱れて、4連打を食らい2失点。勝てる試合を引き分けに持ち込まれてしまった。斎藤佑樹(日本ハム)とのライバル対決となった3戦目(同13日)こそ、8回1失点で斎藤に投げ勝って初勝利を挙げたが、4戦通じて物足りなさを感じる結果だ。
昨季の田中は27試合19勝5敗、防御率1.27、勝率.792と、ダルビッシュ有(当時日本ハム)を超える驚異的な成績で、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、沢村賞と投手部門のタイトルを独占。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した。
昨季と比べると、ピリッとしないピッチングには、私生活面での変化とリンクして考えたくもなる。田中は3月20日に、タレントの里田まい(28)と結婚。現在は宮城県仙台市内で新婚生活を送っている。
今回の故障箇所は腰で、どうしても気になるのは夜の営みとの関係。下世話な話だが、年齢も若く、新婚とあって、“励み過ぎ”が不振、腰痛の原因では? と勘繰りたくもなる。
新妻・里田は直近のブログ(21日付)で、夫の故障など、どこ吹く風で、元メロン記念日の大谷雅恵と再会したことを綴っているが、アスリートの妻は大変。夫の体調管理が一番の仕事。成績がふるわなければ、自分の身にも降りかかってくる。田中には「結婚して、ダメになった」などと言われないよう、今後の巻き返しに期待したいものだ。
(落合一郎)