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ボクシング界10大ニュース

 2008年のボクシング界には、さまざまな出来事が起こった。日本ボクシング史上にとって転換期となるニュースが多い1年だった。

 1位は、群雄割拠のフライ級でWBC世界王者に君臨する内藤大助。今月23日にはV4を達成し、自身が持つ世界戦での国内最年長防衛記録(33歳11カ月)を34歳3カ月まで塗り替えた。
 春先に前王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)と引き分けて2度目の防衛を果たすと、夏には日本王者の清水智信に逆転KO勝ち。23日の山口真吾戦もTKOで勝利し、今年3度の防衛戦を無事にクリアした。来年には指名試合としてポンサクレックとの再戦が有力視されている。

 2位は、女子ボクシングの本格スタート。
 2月に日本ボクシングコミッション(JBC)公認の女子プロテストが初めて実施され、ライトフライ級の富樫直美や最軽量アトム級の小関桃がWBC世界王者となった。現時点では問題点も多い女子ボクシングだが、今後いかに盛り上がりを見せるか注目したい。

 3位は、亀田ジム設立。
 興毅、大毅、和毅(ともき)の亀田3兄弟が籍を置く協栄ジムとの関係がこじれ、新ジム「亀田ジム」を作って独立した。次男・大毅の復帰戦を行い、末弟もメキシコでのプロデビュー後に、日本デビューも果たした。

 4位には、WBAフライ級王者の坂田健史の大みそか興行。今年は春から2度の防衛を重ね5度目の防衛戦が大みそかに行われる。V5戦はテレビ放映も決まり、人気でもWBC同級王者の内藤に並び、09年にはさらに知名度を上げそうだ。

 5位は、長谷川穂積のV7達成。安定した力を示し7度目の防衛に成功。09年にはふた桁防衛回数が期待されるところ。
 08年は国内外でベテランの明暗が分かれた。世界6階級制覇のオスカー・デラホーヤ(米国)は、世界4階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)とウエルター級のノンタイトル戦で激突。体格で圧倒的に勝るデラホーヤが大番狂わせのTKO負けを喫した。
 日本でのライセンスを失った元WBC世界バンタム級世界王者の辰吉丈一郎がタイで約5年ぶりに復活。2回TKO勝利を飾って健在ぶりをアピールした。その一方で、JBCは11月2日、タイ・チュワタナジムのアンモ会長と対談し、JBCライセンス保持者以外との試合禁止を要請。辰吉の現役続行が危ぶまれている。

 次点は、46歳イベンダー・ホリフィールド(米国)の、ニコライ・ワルエフ(ロシア)が持つWBA世界ヘビー級王座への挑戦。0-2の判定負けで、惜しくも最年長世界王者の記録を作ることはできなかった。

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