会見で、ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEO(以下、チャトリCEO)は、今大会から開幕するONEフェザー級キックボクシング・ワールド・グランプリのトーナメントの優勝者に100万米ドル(約1億950万円)の賞金を現金で授与すると発表した。
チャトリCEOは「世界最高のストライカー8人が優勝賞金100万ドルを懸けて競います。史上最高のGP。全てのカードが世界王者対決。5月17日のシンガポール大会からトーナメントは開幕します」と、自身の公式Facebookで発表。世界の格闘技ファン、選手、関係者から反響を呼んでいる。
韓国のMMA団体ROADFCが100万ドルトーナメントをうたって大会を開いているが、キックボクシング世界トーナメントの優勝賞金「1億円超え」は、日本とアジアの格闘技史上最高額。今後、ONEに興味を持つキックボクサーが増える可能性は高い。
ONEフェザー級キックボクシング・ワールド・グランプリは、世界王者のキックボクサー8人で争われるトーナメント。大本命の呼び声が高いジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)を筆頭に、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー、スモーキン・ジョー・ナタウット(以上タイ)、サミー・サナ(フランス)、ジャバル・アスケロフ(ロシア)、エンリコ・ケール(ドイツ)、サーシャ・モイサ(ウクライナ)が参戦する。
なお、当初は元K-1王者のアンディ・サワー(オランダ)がスモーキン・ジョー・ナタウットと対戦する予定だったが、サワーが3.31東京・.両国国技館大会でヨドサンクライにKO負けしたこともあり、ナタウットvsモイサに変更となった。
ONEは今年3月に日本にも初上陸。世界配信で過去最高の収益を上げたとされている。青木真也ら日本人ファイターも参戦しており、10月には2回目の日本大会も予定。日本の格闘技団体にとって、選手の競合も避けられない状況になる可能性がある。注意深く動向を見守る必要がありそうだ。
文 / どら増田
写真 / 萩原孝弘