問題の教諭は神奈川県藤沢市の市立小学校に勤務する50代の男性教諭で、11年9月に教え子の女子児童数人の下半身を触るなどわいせつな行為をした疑いがあるとして、8月8日、藤沢市教育委員会や学校などから、神奈川県警藤沢北署に刑事告発されたのだ。県警は同日付で、告発状を受理した。県教委によると、学校側が現職教諭を告発するのは異例のこと。
関係者などによると、告発の内容は、教諭が11年9月、小学校の教室で、担任する当時3年生の女児12人に対し、「下半身を触る」「スカートをめくる」「尻に下半身を押しつける」「太ももを触られた」などのわいせつな行為をしたとしている。
女児の保護者から相談があり、同市教委が聞き取り調査したところ、複数の児童が「下半身を触られた」などと証言した。市教委では、調査の結果をもとに、教諭がこうした行為をした疑いがあると判断したという。
市教委では複数の児童による証言などに一貫性があり、事実と認定した上で、12年10月に県教委に報告した。ところが、教諭が全面否認。そのため、人事権を持つ県教委は事実の認定ができず、懲戒処分ができなかった。しかし、事実関係を明らかにする必要があるとして、刑事告発に踏み切った。
教諭は現在も同校に勤務しているが、担任からは外れているという。事実であれば、由々しき問題だ。
(蔵元英二)