起訴状によると、袴田被告は昨年8月〜今年2月、高校敷地内のセミナーハウスなどで、監督という立場に乗じて、女子部員4人に7回にわたって、キスをしたり胸を触ったりしたとしている。地検によると、袴田被告は起訴内容をおおむね否認している。
この高校をめぐっては、同じソフトボール部の元コーチ(38)が、別の女子部員に今年1月頃、秋田県能代市内のホテルでみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反(淫行)の罪に問われ、秋田地裁が5月29日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡したばかりである。
秋田地裁の福士利博裁判官は「自己の優位な立場を利用し、児童を相手に性的欲求を満たそうとした」と厳しく指摘。元コーチは疑惑浮上後、女子部員に口止めしたり、保護者らの前で事実関係を否定しており、「犯行後の情状も卑劣かつ悪質」とした。
それにしても、同じソフトボール部の監督もコーチも、立場を利用して女子部員にハレンチな行為をはたらいていたとは言語道断。指導者でありながら、いったい何という恥ずかしいことをやっているのだろうか。
純粋にソフトボールがやりたくて、部活動をしていた女子部員にとっては、さぞや心が傷ついたに違いない。この高校のソフトボール部は強豪校だという。それだけに、残念な事件だ。
(蔵元英二)