「UMA(未確認生物)が好きな男たちが集まり、UMAに関して徹底的に語る熱いイベント」。それがUMAサミットだ!怪談や妖怪関係のイベントは最近増えてきているが、UMA限定イベントはまだ数少ない。そんな中で斯界のトップランナー達がそろうイベントなのだからUMAファンの期待も高まる。そんな観客の熱気に溢れ、会場は開始前早々に満席となった。その模様を紹介していこう。
午後7時、イベント開始。司会はネット芸人の南部イチヒコ。ますは出演者が1名ずつ登場し、挨拶代わりにUMAについての熱い思いを披露してゆく。
トップバッターは、ぬらりひょん打田さん。
CMのナレーション等でも活躍するタレントであり、「妖怪ナビゲーター」として、ネットラジオやイベントで妖怪の楽しさを世の中に広めるべく、日夜活動中でもある妖怪界の期待の若手だ。漫画家・水木しげるさんの故郷、鳥取県境港市で開かれる、妖怪そっくりさんコンテストの2009年優勝者でもある。
「たぶん、この会場で誰よりもUMAについて知らないと思うのでご勘弁ください」と謙遜しつつ「TUMA(テュンマ)」について語る。
テュンマとは、東京の高尾山に棲息すると噂されるUMAだ。内田さんは最近テュンマを追いかけており、ネットでも情報を募集している。妖怪を語るのと同じ情熱で、画像を使ってテュンマの説明をする内田さん。友人の漫画家・しげおか秀満さんが画いてくれたテュンマの想像図も公開。(天狗の顔に手足が生えたようなイメージ)
「TUMAは『外に出る楽しさ』から産まれた未確認生物です。あの場所では何が待っているんだろう? というワクワク感、そんな気持ちが、おでかけを「探検」に変えてくれるんです」
結論として、UMA探しの楽しさを語ってくれた。
続いては現れたのは中沢健さん。頭にも体にも、びっしり自分のニュースを書いた紙を身に付けた、サンドイッチマンのような姿で登場。それが普段着とのことで観客も大爆笑。
その正体は、6歳の時に考えた怪獣デザインがクレーンゲームに採用されたり、童貞の怪獣オタクが主人公の小説『初恋芸人』も執筆する等、「歩く雑誌・月刊中沢健」としてテレビ出演もある多彩な才能を持つ芸人だ。
「好きなUMAは南極ゴジラやルーペン」と自己紹介した後、出身地の茨城県協和町(きょうわまち)(現在は合併して筑西市)で子供時代に体験した不思議な話を披露。
「実家は裏が山で庭も広いんです。そこで夜、妹とおしっこしてたらドーンとすごい足音のような音がして慌てて逃げました」
その時、地元にも怪獣やUMAがいるのでは? と思ったという。
さらに、妹さんが中学生の時、寝ていたら宇宙人のようなものが窓からのぞいていたという事件もあり、急遽、昨日妹さんに描いてもらった絵も公開。アメリカの人型UMA、フロッグマンに似ている気がするとか。
「ぜひUMAで町おこしをやってほしい」と、地元愛あふれる(?)言葉でしめくくった。
(写真:左から ぬらりひょん打田、歩く雑誌・月刊中沢健、山口敏太郎、天野ミチヒロの各氏)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou