開始時期こそ他二つに比べて遅かったものの、2010年四半期決算の会社売上は前期比の164%、会員数は1800万人超と快進撃を続けています。
しかし一方で、専用機やPC向けのゲームをある程度やりこんでいる層からは、「携帯向けゲームはクオリティが低すぎて、無料でもプレイする気にならないし、課金するなんて信じられない」という声も多く聞かれます。
■モバゲーユーザー層に関する噂
「モバゲー会員の九割がトラック運転手と風俗従事者」
という噂がネット上で広まったのは今年の夏。2ちゃんねるに立ったスレッドがきっかけです。
これについては、統計上ありえないという反論もされています。
1800万人の九割は1620万人。「トラック輸送産業の現状と課題」(関連リンク参照)によると、平成21年度のトラック運転手の数は約90万人です。となると風俗従事者が1530万人はいるということになりますが、東京都の人口が約1300万人であることからしても、これは非現実的な数値であるとしか言いようがありません。
にもかかわらず、多くの人がその「非現実的な数値」に信憑性を感じ、噂は広まってしまいました。何故ここまで噂は拡大したのでしょう?
■実際のトラック運転手とモバゲーとの関係
実際に、トラック運転手にモバゲー利用について尋ねた人のつぶやきが、ツイッター上でまとめられています。ユーザー総数に占める割合はともかく、トラック運転手に占めるモバゲーユーザーの割合は確かに多いようです。
携帯で遊べるゲームを利用する動機として、
・「細切れの空き時間が多い」
・「だが、本格的なゲーム機を仕事中に出すのは抵抗がある」
があげられています。そして、課金に対する考え方は、
・「友人や仲間に差を付けたいので課金する(無料だと出来る事に限界があり、遅れが出てしまう)」
だそうです。
「ゲームをしたい人のためのゲーム」のではなく、「暇つぶしやコミュニケーションの一手段としてのゲーム」として考えれば、やりこみ型のゲーマー層には受けが悪いのも納得がいきます。
ニンテンドーDSのヒットの際にも、ライトユーザー向けのソフトばかりが増えたと嘆く声は聞かれましたが、現在は更にライトな携帯ゲームが台頭してきています。もしかしたら数年後は、もっと想像も付かない「軽い」ゲームが市場を圧巻しているのかもしれません。(荒井)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/