上野樹里が主演のTBSドラマ『アリスの棘』に出演しているオダギリ。もともと上野とオダギリのW主演の予定だったが、オダギリが「番手を下げてくれ」と自ら主演から降格を申し出ていたドラマでもあった。「2012年の『家族のうた』ではあまりの低視聴率で、予定より3話を切り上げて打ち切り。オダギリにとってこの時のトラウマは大きく、映画と深夜ドラマ以外のドラマ主演はやりたくないとなってしまった」とある芸能プロ関係者。
実際、「アリスの棘」の初回視聴率は14.2%と好スタートしたが、2話目から11.9%と降下している。あるテレビ局関係者は「初回視聴率というのはご祝儀的な意味合いは大きいですから、あてにはなりません。勝負は2話目以降。下げ幅が大きければ大きいほど『やっぱりね』となる。おおよそ2〜3%減は許容範囲とも取れますが、この調子では一桁もありうる。キャスティングで視聴率が取れるほど甘くはないですけど、ダメなら『やっぱり』といわれますからね。今回、一桁になっても、オダギリのせいといわれることはない。彼の選択は間違ってなかったと思いますね」という。
オダギリは決して脇役で光るタイプというわけではないが、「脇役ならば仮に視聴率が上がれば『縁の下の力持ち』のような扱いになるし、下がっても叩かれることはない。そもそも今、テレビのドラマで高視聴率を出すことのほうが難しいんですからね。オダギリ自体、もともと演技にこだわりたいタイプなので、上がった下がったという周りの声で右往左往したくないでしょう。このタイミングでの脇役のポジションチェンジは俳優としての長生きさせますよ」とはある芸能プロ関係者。
ドラマの主演はやりたくないというのはいいタイミングだったのかもしれない。