これまで、3連続KOされていた松坂は、5回まで1安打に抑える投球。自軍が4回表に1点を挙げ、1-0とリードの6回裏、2死から安打、四球を許した後、打球を右胸に受けて(投手強襲安打)、満塁とした場面で降板。
リリーフ投手が押し出しの四球を与えたため、1失点がついたが、103球、5回2/3を投げ、3安打3四球6奪三振1失点(自責点1)の好投。10.95とボロボロだった防御率は、8.00まで下がった。
試合は自軍が9回表に決勝点となる1点を挙げ、2-1でメッツの勝利。松坂は勝ち投手にはなれなかったが、先発投手の役目を果たした上で、チームの勝利に貢献した。
松坂は「何も考えずにマウンドに上がった。余計なことを考えず、打ち取ることに集中できた。どんな球種でもストライクが取れた。自分が勝ったり負けたりするのはどうでもいい。いい形でチームが勝てて、それが一番」とコメント。
「結果から言えば、次も投げさせてもらえる可能性が出てきたのかな、という感じです」とも話した松坂。
その言葉通り、今回もKOされるようであれば、ローテーションから外される可能性もあった。“4度目の正直”で、ようやく結果を出した松坂に、次こそほしいのは、1年以上遠ざかっている白星。来季の契約を懸けた松坂のサバイバルは続く。
(落合一郎)