7月23日には公開初日舞台挨拶が行われ、主演の大場はるか、普天間みさき、上杉まゆみ、兵藤さやが壇上に登場。スクリーンの中の彼女たちよりも、少し大人びた雰囲気が。というのも、撮影から公開までに3年もの時間が流れていたのだ。
主演の大場はるかは、「この作品を撮ったのは3年前で、私、中学3年生だったんですけど、受験とも戦いながら作らせていただきました」と振り返る。
ようやく公開されたことについては、「みんなひとりひとりが力を合わせてこの作品ができて、私の宝物です。演技には不安があったのですが、みなさんに見てもらえて凄く嬉しいです」と、満面の笑みで感激の様子。
また、「倉庫でダンスをしたシーンがあるのですが、地面が虫だらけなんですよ。それを踏まないかという不安とダンスの振り付けの不安と戦いながら頑張ってやっていました」と撮影秘話を明かしてくれた。
撮影の舞台となったのは豊かな自然いっぱいの新潟。「稲穂が伸びている凄くいいシーズンに撮影できて、日本の原風景が映っていると思います」と西川文恵監督が言うように、少女たちのストーリーと共に、美しい自然も見どころのひとつといえよう。
映画ジャーナリストの二井康雄氏は8月5日のトークイベントで、「極端によく見せようだとか、変な小細工がない素晴らしい脚本に支えられた素直なとってもいい映画」と絶賛。子供から大人まで幅広い世代に共感できるピュアな青春映画『あぜみちジャンピンッ!』。この夏、必見の感動作である。
(映画ライター・シン上田)