子どもたちが寺に招かれ食事をとる。しかし、子どもたちは好き嫌いを言い始める。夜中になると、謎の怪物たちがあらわれ、「もったいねえ」と叫びながら子供たちの周りを回る。そして和尚さんは、それは「もったいないお化け」だと、いみじくも語るのである。
かつて日本で、『百鬼夜行図』という妖怪図画が描かれました。それは、様々な品物が、手足を持って、夜の街を徘徊するものです。ここで描かれている多くは「付喪神」(つくもがみ)と呼ばれるもので、万物が長い間存在していると意思を持って動くようになるというものです。有名なものには草履、杖、傘、黒布の付などが描かれています。これはもったいないというよりは、ものを長持ちさせる事への難しさが滲んでいる気がします。
今、この二つが組み合わさったような、おもしろい絵の展覧会がされてますのでご紹介します。
『戌一2nd Exhibition 』《百鬼夜魚》
2010.5.30(sun)〜6.13(sun)
百鬼夜行をもじって百鬼夜魚(ひゃっきやぎょ)と名付けられたこのイベント。食い散らされた魚たちをモチーフに、鮮やかな色合いで描かれています。そこに恨みはなく、むしろ「もったいないお化け」に通じるような、ユーモアのある絵となっています。そんなアートを訪ねてみてはいかがでしょうか。
会場 雑楽器カフェ ぱちか村
最寄り駅 JR総武線・中央線 高円寺駅(徒歩5分)
営業時間 17時開村 / 24時フードL.O
休業日:毎週火曜日
〒166-0003
東京都杉並区高円寺南 4-6-7 第5日東ビルB1F
http://patika-v.net/
(「千葉の良心」九十九屋さんた 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou