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きたなシュランの『あれ』を食した

 とんねるずの《みなさんのおかげです》のきたなシュランで有名になった『あれ』を食した。

 場所は浅草。そう、[あずま]さんである。
 この日各所で取材を終え、是非に、ということで乗り込んだ夕刻のすし屋通り。さすが浅草と言うべきか、大通りに面した小さな入り口の商店街のほんのひとつにすぎない通りながら、中に入ればだだっ広いアーケードに寿司、天ぷら…といた浅草グルメが軒を連ねる。

 その並びに若干すすけた外観の店があり、10人程度の行列に並んだ。

 定刻を20分ほど過ぎて店主が汚れたシャッターを開けて現れるとちらほら拍手も。入っていく瞬間から時系列でいろんな写真を撮っている人もいる。開店と同時に、20人ほどの客で店内はすぐに満員になった。セルフサービスの瓶ビールを飲みながら待つ姿もある。

 お客さんの間には、期待のグルーブ感が充満。観光地によくある個人的には苦手な雰囲気だが、待たされるのもご馳走で、レバーの鍋にぐつぐつと豪快に油が煮えたのに皆で思わず身を乗り出した。店内にステーキを焼いたときのようなサラダ油の匂いが漂う。

 忙しいながらも店主は、綺麗どころのお客さんに「皿洗いやってよ」
 客を笑わしたと思ったら、彼女が話かけると「ちょっと黙ってて」と油に目をやり厳しい表情で緊張感をかもすのも忘れない。
 なかなかの店主の客あしらいパフォーマンスも、ポイントである。

 遂に来た。
 まずは純レバ丼から。中華スープがついて850円。
 火力による香ばしさに、シンプルで甘い味付けが、ありである。一口目のピリッとした辛さが旨い。あとは豪快にかっこめばいいだろう。

 そして『あれ』が登場。やわらかい鶏肉に衣が被さり、ピリッとした味付けの衣に酢豚風の餡がたっぷり。あつあつの香ばしいところをはふはふとほおばる。その病み付き度は、確かに星3つ分であろう。
 店主の方は、いちいち「ありがとう」「気をつけて帰ってね」とお客さんに渋い笑顔を向けていた。

 すし屋通りにも、またその縦横に路地が交錯し、ハンバーグに居酒屋、それに銭湯まであり、賑わいを見せる。素朴なネオン街は、松屋銀座周辺や仲見世商店街と同じく、ここも浅草だなあという感慨がある。皆さんも機会があったら『あれ』を食べに行ってはいかがだろうか。

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