「ドールショウ32秋」は、11日、東京・港区の都立産業貿易センターで開催された。会場は同施設の2階から5階に渡り、500以上の出展者がブースを並べた。
一口に人形といっても、素材やジャンルなどはさまざまだが、今回は、ウレタン樹脂製の球体関節人形をご紹介したい。球体関節人形とは、関節部が球体で作られている人形で、自在なポーズが可能になるところが特徴。「ドールショウ32秋」に出展していた「ShinyDOLL」ブースで、その球体関節人形が展示されていた。
「ShinyDOLL」は、エンジニアの方が立ち上げたブランド。人形作りを始めたきっかけは、娘さんのためにリカちゃん人形を調べているうちに球体関節人形を知り、自分で作ってみたくなったことという。エンジニアだけあって作りは精巧で、手足が自在の場所で静止する。メイクはすべて手作業で行うため、同じ顔になることはないそうだ。
また、会場の「天使匣(ばこ)」ブースで伺うと、「ドールショウ」には、子ども連れの来場者も多く、人形愛好家は老若男女を問わずさまざまだが、おばあちゃんが人形好きでその影響で自分も人形が好きになったお孫さんが来たりすることもあるとのこと。
縄文時代から(もっと前から?)、人々の生活の傍らにあった人形。人形を扱う場所や機会は、「ドールショウ」のほかにも多くあるので、興味がある人は、足を運んでみてはいかがだろうか。(竹内みちまろ)