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書評「出口なし」藤ダリオ著、角川書店

 目覚めると、そこは窓も扉もない密室。それまでの記憶もなく、部屋には年齢も職業もまったく異なる男女が5人。机の上の一台のパソコンに送られてきたメールを開くと、このゲームの支配者マスターからのとんでもない指示が書かれていた…。

 本書は人気映画「ソウ」や「CUBE」に代表されるソリッド・シチュエーション・スリラーと呼ばれるジャンル。限られた状況下に放り出された人間の極限状態をスリリングに描いた作品のことで、近年非常に人気が高まっている。
 「密室の12時間分の酸素が切れる前に、クイズの答えを探してゲームに勝ってここから脱出せよ。間違えれば即、死が待っている」
 次第に個々の本性が露わになり、策略、裏切り、報復の果てに、いったい彼らは何を見るのか。
 本書がデビュー作となる新人作家が大胆にも書ききった長編。謎が謎を呼ぶ展開の上でのラストシーンは、評価が分かれるところだ。(税別1300円)

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